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SCM用語:経営戦略
経営戦略とは、企業を経営する上で経営資源を有効活用し、中長期的な目標を達成するための戦略です。
似たような意味合いの言葉として、経営理念・ビジョン・事業戦略といった言葉がありますが、これらとは区別してとらえることで、より企業経営について解像度を上げた見方ができると思います。
それぞれの違いを見ていくと、
経営理念:その企業が何を目的としているか?社会的な意義
ビジョン:その企業が達成・到達したい
SCM用語:S&OP
S&OP(Sales and Operations Planning)とは、、販売および業務計画のことで、企業がどれだけ販売するかの計画です。
日本では製販会議という、営業部門と製造部門が、販売計画と生産計画をすり合わせる会議体があるところがあります。
この販売計画というのがS&OPということです。
ただ、S&OPというと、単に販売目標というよりは
①顧客の需要予測をもとにつくられる
②販売オ
SCM用語:MP&C
MP&C(Manufacturing Planning & Control)とは、生産計画と生産管理のことです。
生産を効率的に行うために、需要予測、在庫管理、製造スケジューリング、調達管理など、製造に関するさまざまな計画と管理の活動を行うことです。
MP&Cとは、製造において戦略⇒計画⇒実行といった広い範囲の生産管理を指しています。
単に製造現場での計画と実行管理ではなく、どういう製品を作るか
SCM用語:MRP2
MRP2は、製造業において人・モノ・金・設備など経営リソース全般についての、所要量計画です。
MRP(Material Requirements Planning)は、生産計画に必要な原材料の所要量計画でしたが、MRP2は扱う対象をより広範なリソースにその拡張したものです。
MRP2は、具体的に下記の要素を含みます。
・能力計画:生産計画に対して人的リソースが足りているか?
・設備計画:生産
SCM用語:バリューチェーン
バリューチェーンとは、企業が商品・サービスを提供するまでに付加価値をつけていく活動のつながりを表す言葉です。1985年にマイケル・ポーター(Michael Porter)の著書『競争優位の戦略』(Competitive Advantage)の中で提唱されました。
バリューチェーンの特徴として、
①企業内部の活動に焦点をあて、他社は含まない
②活動を主活動と支援活動に大別している
③付加価値の創造
SCM用語:ブルウィップ効果
ブルウィップ効果とは、サプライチェーン上の小さな需要の変動が、上流の段階に行くにつれて次第に影響が大きくなってしまうことです。
ブルウィップとは牛追い鞭のことで、小さく鞭を振っても大きくしなる様からきている言葉です。
例えば、原材料産地⇒工場⇒物流センター⇒店舗というサプライチェーンがあったとして、店舗でいつもより10個多く売れたとしましょう。
この時に、サプライチェーンの各段階の人は欠品して
SCM用語 : デカップリング・ポイント
デカップリング・ポイントというのは、サプライチェーン上で製品が「見込み生産」から「受注生産」に切り替わるポイントを指します。
言い換えると、どこで在庫を持つかという点のことです。
このデカップリング・ポイントは、SCMにおいて非常に重要な概念です。
まず、在庫というのは、顧客にモノを届けるにあたって、クオリティ・コスト・納期に大きく影響を与えます。
クオリティを優先すれば、コストや納期がかかって
SCM用語 : 部分最適・全体最適
部分最適とは、サプライチェーンや企業内の各部門がそれぞれの目標や効率を追求することを指します。
例えば、生産部門が生産効率を最大化するために大量生産を行い、物流部門が輸送コストを最小化するために大量輸送を行うような状況です。
それによって、各部門が自分たちの効率や利益を最大化するように動くことが、部分最適である状況です。
一方、全体最適とは、サプライチェーン全体や企業全体の効率を最優先に考え
SCM用語:延期・投機
サプライチェーンマネジメントにおける「延期」と「投機」とは、どの段階で投資をするのかを表す用語です。
どこに在庫を置くか決めるデカップリング・ポイントをサポートする用語になります。
延期(Postponement):できるだけ販売に近いタイミングで製造や投資を行うこと。投資時期を遅らせるというイメージで「延期」となる。基本的にローリスクローリターンを狙っている。
投機(Speculation)
SCM用語 : サプライチェーン・マネジメント
サプライチェーン・マネジメント 【supply chain management】サプライチェーン・マネジメントとは、原料から消費の終了までのサプライチェーン(供給の連鎖)を全体最適に管理することです。
サプライチェーン・マネジメントはSCMと略され、
そのため、各サプライチェーンの全体の品質・コスト・納期などについて計画と実績を管理し、サプライチェーンを管理するITシステムの構築や運用管理、改善
SCM用語 : サプライチェーン
サプライチェーン 【supply chain】サプライチェーンとは、供給の連鎖のことで、原材料から、消費者に届くまでの全過程のつながりを指す言葉です。原材料の生産、輸出入、物流・保管、販売などの流れ全体を表します。
1982年にボーズ・アレン・ハミルトン社のコンサルタントであるケイス・オリバー(Keith Oliver)が初めて「サプライチェーン」という用語を使ったとされています。
SCM基礎能力 まとめ
過去5回にわたって、サプライチェーンマネジメントを行うにあたっての、基礎能力について書いてきました。
私が考える5つの能力は、
①実務能力
②企画力
③戦略的思考力
④コミュニケーション力
⑤プロジェクト管理力
の5つです。
今回は、これらがどういうつながりなのか、どういう視点でこの5つに絞ったのかについて書いていきます。
SCMとは何をすることなのか?まずは、サプライチェーンマネジメントとは何
SCM基礎能力⑤ プロジェクト管理力
サプライチェーンマネジメントに必要な基本能力を整理するシリーズの第5回目です。これが最終回になります。
SCMを行う人が身に着けておくべき能力として、
①実務能力、②企画能力、③戦略的思考力、④コミュニケーション力、⑤プロジェクト管理力
の5つが大事だと考えており、今回はプロジェクト管理力について取り上げます。
プロジェクト管理とはSCMとはサプライチェーンの最適化であり、基本的にはずっとあり続