見出し画像

SCM用語 : 部分最適・全体最適

部分最適とは、サプライチェーンや企業内の各部門がそれぞれの目標や効率を追求することを指します。
例えば、生産部門が生産効率を最大化するために大量生産を行い、物流部門が輸送コストを最小化するために大量輸送を行うような状況です​​。
それによって、各部門が自分たちの効率や利益を最大化するように動くことが、部分最適である状況です。

一方、全体最適とは、サプライチェーン全体や企業全体の効率を最優先に考え、全体として最も効果的な方法を追求することです。
全体最適では、各部門が連携して情報を共有し、サプライチェーン全体の効率を最大化するための戦略を実行します。
製造数や物流ボリュームは大きければ大きいほど単位当たりコストはを最適に抑えることで、全体の保管コスト・物流コストを一番低くすることができます。

部分最適を目指して個々の部門にもっとコストを下げろと要求することは、全体としてコスト増になることがあります。
ですので、部分最適でなく全体最適を目指すことは、根本的にマネジメントの方法を変える必要があります。
全員で全体最適を目指して協力することが重要です。


全体最適では「製造」の利益は減るが、全体の利益は増えている


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?