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【まとめる力、養います🔥】『The relative effectiveness of sterilized and non sterilized foreign exchange market interventions』論文要約投稿 No.1✨2023/10/16


卒業論文を着実に進めたい💛

私もいよいよ卒業論文の執筆に
取りかかる時期がやって参りました👍

何事もアウトプット前提のインプットが
大事であると、noteで毎日発信してきました

これは、どのような内容で
あっても当てはまります👍

論文を一概に読んでも
記憶に残っていなかったり
大切な観点を忘れてしまっていたりしたら
卒業論文の進捗は滞ってしまうと思います

だからこそ、この「note」をフル活用して
卒業論文を1%でも
完成に向けて進めていきたいと思います

収益化をすることはなく、先行研究などのコンテンツを正しく引用し、適切な発信ができるように努めます📝

私の卒論執筆への軌跡を
どうぞ最後までご愛読ください📖

今回の要約する先行研究🔥

今回、読み進めていく論文は
こちらになります📚

The relative effectiveness of sterilized and non sterilized foreign exchange market interventions

Keith Pilbeam
Department of Economics, City University, Northampton Square, London EC1V 0HB, UK Available online 19 January 2005

The relative effectiveness of sterilized and non sterilized foreign exchange market interventions

Abstract
This paper examines the impact of non sterilized and sterilized foreign exchange market operations on both the exchange rate and domestic interest rate within the context of a rational expectations portfolio balance model.

The results show that non sterilized intervention will be more effective than sterilized intervention in affecting both the exchange rate and domestic interest rate.

Both types of operations affect a market risk premium that is shown to be a function of relative asset supplies in the hands of the private sector.

When domestic and foreign bonds are perfect substitutes, the risk premium vanishes and so to does the effectiveness of sterilized foreign exchange market interventions.

Keywords: Exchange market intervention; Sterilized intervention; Non sterilized intervention

出所:先行研究

要約:Abstract
この論文は、合理的な期待に基づいて、為替レートと国内金利の両方についてポートフォリオバランスモデルのもとで非不胎化および不胎化された外国為替市場操作(the impact of non sterilized and sterilized foreign exchange market operations)の影響を調査します

結果は、不胎化されない介入(non sterilized intervention)は、不胎化された介入よりも効果的であることを示しています

どちらのタイプのオペレーションも、民間部門の相対的な資産供給の関数であることが示されている市場リスクプレミアムに影響を与えます

ただし、国内債券と外国債券が完全な代替品になると、リスクプレミアムは消滅し、不胎化された外国為替市場介入の有効性も消滅します

キーワード: 為替市場介入(Exchange market intervention)、不胎化介入(Sterilized intervention)、非不胎化的介入(Non sterilized intervention)

Conclusions

This paper has investigated the relative effectiveness of non sterilized and sterilized interventions in the foreign exchange market.

A non sterilized foreign exchange operation does not require a risk premium to have an effect on both the exchange rate and the domestic interest rate while a sterilized intervention exerts its effects by altering the risk premium.

The portfolio balance model breaks up the uncovered interest rate parity condition by the introduction of a risk premium.
We have derived from the model structure itself an equation for the change in the risk premium.

The change in the risk premium is affected by changes in all the asset supplies depicted in the model including the domestic money supply, this suggests that existing research which typically analyses the risk premium in relation to only two assets, domestic and foreign bonds, needs to be extended to explicitly include changes in the money stock.

It is clear that one cannot analyse the effectiveness of exchange market intervention without analysing the risk premium.

How large a SFXO may be required to exert a significant exchange rate effect is basically an empirical question, see, for example, Fatum and Hutchison (2003).

If it is the case that it requires a very large scale operation to have significant exchange rate effects the reserve changes implied may act as a constraint on the usage of this policy instrument or by adversely affecting private expectations even be counterproductive.

この論文は、外国為替市場における非不胎化介入と不胎化介入の相対的な有効性を調査しました

不胎化されていない外国為替操作では、為替レートと国内金利の両方に影響を与えるためのリスクプレミアムは必要ありませんが、不胎化された介入はリスクプレミアムを変更することによってその効果を発揮します

ポートフォリオバランスモデルは、リスクプレミアムの導入による状況することでカバーされていない金利平価(the uncovered interest rate parity condition)を分割します

そして、モデル構造そのものから、リスクプレミアムの変化の方程式を導き出しました

リスクプレミアムの変化は、国内マネーサプライを含む、モデルに示されているすべての資産供給の変化によって影響を受けます

これは、通常、国内債券と外国債券の 2 つの資産のみに関連してリスクプレミアムを分析する既存の研究では、以下のことが必要であることを示唆しています

マネーストックの変化を明示的に含むように拡張されるべきです
リスクプレミアムを分析せずに為替市場介入の有効性を分析できないことは明らかです

重大な為替レート効果を発揮するためにどのくらいの規模の SFXO(sterilized foreign exchange operation)が必要かは、基本的には経験的な問題です

たとえば、Fatum and Hutchison (2003)を参照してください

為替レートに大きな影響を与えるために非常に大規模な操作が必要な場合、準備金の変更が意味するものは、この政策手段の利用に対する制約として機能したり、民間の期待(private expectations)に悪影響を及ぼし、逆効果になる可能性さえあります

外国為替市場の影響を調査した多くの文献📚

中央銀行による介入については、例えば、Adams and Henderson (1983)、Argy (1982)、 Fatum and Hutchison (2003)、Genberg (1981)、Kenen (1982、1987) および優れた調査 Taylor and Sarno(2001)などがあります

この文献は主に介入の為替レートへの影響(the exchange rate effects of intervention)に焦点を当てる傾向があります

ただし、介入による金利効果に焦点を当てることも同様に重要です

ひいては、介入による外国為替市場の国内経済への影響はこれら2つの効果の組み合わせです

為替レートと金利の両方がどのように影響するかを示すポートフォリオバランスモデル効果は、資産は民間部門の相対資産の関数であるリスクプレミアムへの影響に関連しています

リスクプレミアムに対する為替市場介入の分析は、Dooley and Isard (1983)によって行われ、ここでは静的な期待モデル(a static expectations model)が使用されました

Analyzing the effects on the risk premium🌟

モデルについては、リンクより先行研究をご確認ください!
なお、以下に為替レート(S)に与える不胎化介入ならびに非不胎化介入操作の効果(Fig. 1. The effects of sterilized and non sterilized foreign exchange operations)について、解説された図を提示しておきます

出所:先行研究

そして、最後の要点整理としてポートフォリオリバランスモデルにおけるリスクプレミアムへの影響をまとめることにしましょう

不胎化介入と非不胎化介入という2つの操作がリスクプレミアムにもたらす影響の結果を表1にまとめます

出所:先行研究

そうすることで、リスクプレミアムに対する為替介入操作の直接的な影響と間接的な影響との間の関係が区別されることになります

介入がもたらすリスクプレミアムへの直接的な効果(The direct effect)は相対的な資産供給の変化から生じ、間接効果(the indirect effect)は相対的な資産供給の変化によって引き起こされる為替レートの変化の結果として生じることになります

そして、両方において国内金利の変化と予想される自国通貨の減価(expected depreciation of the currency)は直接効果と間接効果に分けられます

表1に報告されている結果については説明が必要です
FXO(非不胎化介入)の場合、 マネーサプライの増加の直接的な影響は、国内金利を低下させることになります

ただし、SFXO(不胎化介入)の場合、直接的な効果は国内金利の上昇(the direct effect is to raise the domestic interest rate)です

なぜなら、この不胎化介入オペレーションにより、民間エージェントによる国内債券の保有額が他の2つの資産と比べて相対的に増加するからです

ただし、どちらの場合でも、国内金利への間接的な影響は次のとおりです

自国通貨の減価により民間部門(private agents)の資産が増加し、 国内債券の場合にはその需要が増加するため価格が上昇することから国内金利にはマイナスの影響があります

為替レートの影響については、介入操作の直接的な影響は、 オペレーションにより国内資産の相対的な保有が増加するため、予想される通貨の増価(expected appreciation)になります

ただし、初期の自国通貨減における間接的な効果は次のように作用します

自国通貨の減価は、自国資産に対して予想される自国通貨の減価を必要とする海外資産の相対的な保有を増加させる効果があるため、逆方向(opposite direction)になります

 ただし、経済が独自の安定した均衡成長経路(stable saddle path)に乗った場合、前者の効果(減価)は減少し、後者(増価)が上回っているため、国内通貨の増価が予想されることを私たちは知っています

ご覧のとおり、さまざまなパラメータに制約を課さない限り、さまざまな業務のリスクプレミアムに対する正味の影響を評価することは不可能です

このようなあいまいさ(ambiguity)の原因は、何らかの操作後に自国通貨の減価が引き起こされるという事実に由来します

民間保有の外国債券を再評価し、それによって国内の富を増やし、外国債券を残すといった国内債券と貨幣の在庫の比率が上がるか下がるかは不明であるということです

つまり、リスクプレミアムを示す関数は以下のように示されることになります

$$
\\Definition  of  Risk  Premium \\    \\RP=RP(\frac{B}{W},\frac{M}{W}) \\    \\RP_B > 0, RP_M < 0\\      \\Domestic  monetary  base:M\\The  domestic  bond  holdings  \\of  private  agents:B\\Total  private  sector  financial  wealth:W
$$

FXO(非不胎化介入)では、B/W 比が低下する一方で、M/W比が上昇するか低下するかは不明瞭です

一方、SFXO(不胎化介入)の場合、M/Wが比率が下がる一方で B/W 比が増加するか減少するかは不明です

総じて、FXO(非不胎化介入)とSFXO(不胎化介入)の違いは、リスクプレミアムへの影響それぞれの違いに大きく依存します

そして、SFXO(不胎化介入操作)が為替レートに何らかの効果を発揮するには、リスクプレミアムの存在が不可欠と言えるのです

本日の解説はここまでといたします
次回の論文要約投稿も乞うご期待いただけますと幸いです

読み終えた先行研究📚

『日本の為替介入の分析』
伊藤隆敏・著
経済研究 Vol.54 No.2 Apr. 2003

『Effects of the Bank of Japan’s intervention on yen/dollar exchange rate volatility』21 November 2004

Toshiaki Watanabe (a), Kimie Harada
(b)

『The Effects of Japanese Foreign Exchange Intervention: GARCH Estimation and Change Point Detection』

Eric Hillebrand Gunther Schnabl Discussion
Paper No.6 October 2003

Modeling Sterilized Interventions and Balance Sheet Effects of Monetary Policy in a New-Keynesian Framework

Author/Editor:Jaromir Benes ; Andrew Berg ; Rafael A Portillo ; David Vávra
Publication Date: January 14, 2013

Official Japanese Intervention in the JPY/USD Exchange Rate Market: Is It Effective and Through Which Channel Does It Work?

Rasmus Fatum*
IMES Discussion Paper Series
2009-E-12 March 2009

私の研究テーマについて🔖

私は「為替介入の実証分析」をテーマに
卒業論文を執筆しようと考えています📝

日本経済を考えたときに、為替レートによって
貿易取引や経常収支が変化したり
株や証券、債権といった金融資産の収益率が
変化したりと日本経済と為替レートとは
切っても切れない縁があるのです💝
(円💴だけに・・・)

経済ショックによって
為替レートが変化すると
その影響は私たちの生活に大きく影響します

だからこそ、為替レートの安定性を
担保するような為替介入はマクロ経済政策に
おいても非常に重要な意義を持っていると
推測しています

決して学部生が楽して執筆できる
簡単なテーマを選択しているわけでは無いと信じています

ただ、この卒業論文をやり切ることが
私の学生生活の集大成となることは事実なので
最後までコツコツと取り組んで参ります🔥

本日の解説は、以上とします📝

今後も経済学理論集ならびに
社会課題に対する経済学的視点による説明など
有意義な内容を発信できるように
努めてまいりますので
今後とも宜しくお願いします🥺

マガジンのご紹介🔔

こちらのマガジンにて
卒業論文執筆への軌跡
エッセンシャル経済学理論集、ならびに
【国際経済学🌏】の基礎理論をまとめています

今後、さらにコンテンツを拡充できるように努めて参りますので何卒よろしくお願い申し上げます📚

最後までご愛読いただき誠に有難うございました!

あくまで、私の見解や思ったことを
まとめさせていただいてますが
その点に関しまして、ご了承ください🙏

この投稿をみてくださった方が
ほんの小さな事でも学びがあった!
考え方の引き出しが増えた!
読書から学べることが多い!
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大変嬉しく思いますし、投稿作成の冥利に尽きます!!
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今後とも何卒よろしくお願いいたします!

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