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【卒論執筆への軌跡✨】「日本の為替介入の分析」:経済論文解説 No.6

Introduction:卒業論文にはこだわりたい🔥


私もいよいよ卒業論文の執筆に
取りかかる時期がやって参りました👍

何事もアウトプット前提のインプットが
大事であると、noteで毎日発信してきました

これは、どのような内容であっても当てはまります👍
論文を一概に読んでも
記憶に残っていなかったり
大切な観点を忘れてしまっていたりしたら
卒業論文の進捗は滞ってしまうと思います

だからこそ、この「note」をフル活用して
卒業論文を1%でも、完成に向けて進めていきたいと思います

私の卒論執筆への軌跡を
どうぞご愛読ください📖

今回の参考文献📚

今回、読み進めていく論文は
こちらのURLになります👍

『日本の為替介入の分析』 伊藤隆敏・著
経済研究 Vol.54 No.2 Apr. 2003

前回の内容📖

過去の為替介入の概観:Part②

「温故知新」という言葉があるように
歴史や過去のデータから
現在の知見に活かしていくことは
何事においても大切であると思います🧡

開示データ期間と円・ドルレートの時系列推移

②1992年円安阻止からの円高基調定着へ

1991年は、円安トレンドを抑制するべく
ドル売り・円買い介入が実施されました
その結果、反転介入の効果はあったと見られています
1991年末にかけては、125円台まで円高が進行しました

その後、1992年1月には、120円台半ばまで
円高が進行したデータが残っています
しかし、3月には、再び円安が進行し130円台半ばまで達することになってしまいます

このため、1992年1月から8月におよび
合計23回、総額7170億円のドル売り・円買い介入が
実施されたのです📝

介入日の為替レートは、126.50円から134.50円までレンジがあったということもおさえて置きたいポイントですね

また、着目すべき点は合計23回の介入のうち
最初の3回は、アメリカとの「協調介入」である
という点ではないでしょうか

128円レベルで、日本と協調して介入しながら、133円レベルの円安(ドル高)になると、アメリカは介入に協働しなくなりました
「協調介入」の方が、「単独介入」よりも効果が大きいということも先行研究で明らかになっているので、この点も確認したいですね

長期的には、円安トレンドの過程(1992年2月〜4月初旬)にて
126円から133円にかけて5回介入したものの、円安を食い止めることはできませんでした💦
この介入政策に対する評価はこのようになってしまいますが、致しかねないでしょう
ところが、4月末に約1か月継続していた133円のレート水準で、大規模介入を連日(4月27、28、30日)実施したことが、反転の契機になったと見られています

結果的にこの介入を考察すると
長期的には円高トレンドの駄目押しに
短期的(1~2日単位)では、円安を反転させる
効果あったと言えるのです

その後は円高基調へと転換しました
レート水準としては、128円の円高水準です
ただ、しかし時代によってどの為替レート帯が円高なのか、円安なのかということは異なります
解釈としては、前日より、先月よりも円高/円安という理解をしなければ、まとめることができないトピックですね💦

5月末から、もう一段階
ドル売り・円買い介入が連日のように実施されました
(5月22、27、28、29
 6月2、3、4日)
この介入も合計すると大規模であったと想定されます

これは、円高基調の中で、さらに円高を促進させる介入
(lean in the wind type of intervintion)
であったと評価することができますね📝

この一連の円安是正介入のエピソードは
8月11日の米ドル売り円買い介入が最後となりました
その日の東京市場中心値は、127円95銭であったそうです

その後、ドル売り・円買い介入は、1997年末まで、5年間以上実施されることはありませんでした

という内容が、この投稿でお伝えしたいことです👌

この内容を踏まえて、改めて思うことは
今回、私が卒業論文執筆において取り上げる
24年ぶりの「円安是正」介入は本当にレアな経済政策
ということを再認識できたような気がします💖

私の研究テーマについて🔖

私は「為替介入の実証分析」をテーマに
卒業論文を執筆しようと考えています📝

日本経済を考えたときに、為替レートによって
貿易取引や経常収支が変化したり
株や証券、債権といった金融資産の収益率が
変化したりと日本経済と為替レートとは
切っても切れない縁があるのです💝
(円💴だけに・・・)

経済ショックによって
為替レートが変化すると
その影響は私たちの生活に大きく影響します

だからこそ、為替レートの安定性を
担保するような為替介入はマクロ経済政策に
おいても非常に重要な意義を持っていると
推測しています

決して学部生が楽して執筆できる簡単なテーマを選択しているわけでは無いと信じています

ただ、この卒業論文をやり切ることが
私の学生生活の集大成となることは事実なので
最後までコツコツと取り組んで参ります🔥

本日の解説は以上とします
今後も経済学理論集ならびに
社会課題に対する経済学的視点による説明など
有意義な内容を発信できるように努めてまいりますので、今後とも宜しくお願いします🥺

マガジンのご紹介🔔



こちらのマガジンにて
卒業論文執筆への軌跡
エッセンシャル経済学理論集、ならびに
【国際経済学🌏】の基礎理論をまとめています

今後、さらにコンテンツを拡充できるように努めて参りますので
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます📚


最後までご愛読いただき誠に有難うございました!

あくまで、私の見解や思ったことを
まとめさせていただいてますが
その点に関しまして、ご了承ください🙏

この投稿をみてくださった方が
ほんの小さな事でも学びがあった!
考え方の引き出しが増えた!
読書から学べることが多い!
などなど、プラスの収穫があったのであれば

大変嬉しく思いますし、投稿作成の冥利に尽きます!!
お気軽にコメント、いいね「スキ」💖
そして、お差し支えなければ
フォロー&シェアをお願いしたいです👍
今後とも何卒よろしくお願いいたします!

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