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〜ネットを活用した不動産売却〜

いつ頃から「不動産売却一括査定」というサービスが提供されてきたのか思い出せない、、、

今後、空き家に絡んだ不動産の売却案件も増えていくだろう。そのなかで、「不動産売却一括査定」サービスはさらに拡がっていくのか。
「引っ越し一括査定」「車の一括査定」のように、各社が直接受注や買取りを前提としたサービスとは形態が少し違うと思っている。

〜不動産売却一括査定とは⁈〜
多数の不動産会社、とくに大手企業を筆頭として社名がたくさん出てきますよね。
当社なら大手なので「高く売却することが可能」との謳い文句とともに…
ここでポイントは、「当社は大手だから高く買い取りますよ」ではないということ。
たとえば、土地面積や土地の形状、用途地域など条件次第では関連会社が買い取るということもあるだろうが、基本は売却依頼(媒介)を獲得するための一つの手法である。

サービス内容について良し悪しの話しというより、不動産の売却とは様々な事情を含んでいるケースも多く、さらに取引額が大きいことから、消費者は実情を知った上で利用した方が良いだろう。

〜不動産の売却で重要なこと〜
●目先の損得だけにとらわれず、タイミングや税制面、親族内の心情面など様々な角度でみること
●不動産は需要と供給のバランスで価格が左右されることも多く、買い手側の立場も想定することが必要 ※大手だから高値で売却できるということがイコールではないということ
たとえば、人気エリア、駅近、インフラ整備をしていく予定があるなどの条件面はわかりやすいが、供給量など市場背景の説明もプロからしっかり説明を受けた方が良いでしょう。
●資材高騰や賃上げなど様々な要因もあるため仕入時期の問題だけではない価格設定をされていくかもしれません。
※買取りをしてもらう際には注意
●建物価値の算出は難しいことを理解しておく必要もある
たとえば、約20年ほど前はマイホーム購入を検討されているユーザーから4LDKは欲しいと言われるケースも多かったが今はどうだろうか。3LDKまたは2LDK+仕事部屋のような考え方や郊外でも車庫スペース2台無くとも1台で充分と思われる方も増えたのではないでしょうか。
時代によってニーズが変化しているため、昔の当たり前が今の当たり前ではないということ。
中古物件として売却する際、4LDKだからといって高評価が付くとは限らない。
さらに耐震基準の問題や省エネ住宅も一般的になっている時代において建物の構造躯体や仕様にも注意が必要となる。
車でも、旧車のように趣味趣向で高値が付く場合は別として、燃費の悪い車は価格減や流通も減ってきているのではないか。

〜まとめ〜
不動産売却一括査定サイトは、買取額の提示ではなく[市場で売却出来るであろう想定価格]という理解を持つことが大事です。
すなわち、売却する際の「相場を知るため」には良いサービスであるが、過度な期待感を持つことは注意が必要であること。

2024年4月より相続登記が義務化になります。
今よりも、相続により発生した中古不動産や土地の流通が増えてくるでしょう。
今は、不動産市況と称してマンション価格の高騰をメディアでも話題にしていますが、そもそも景気が良くなっているのか?
資材高騰、建設業界の人手不足、賃上げ、円安により海外投資家が参入しているなどと様々な要因が重なっていることで価格に反映されていると個人的には思っている。

前述の話しにプラスして書くと、立地条件による格差も拡がっているように感じています。
テレワークなど働き方の多様性から、地方移住者も昔より増えているとは思う。
しかし、相対的にみたとき首都圏の中でも特に立地が良いものは値上がり、郊外や地方は値下がっていく可能性が高いと思っている。
そのため、メディア情報や住みたい街人気ランキングなどを鵜呑みにすることはやめたほうが良いでしょう。

今後、政府は増税方針を継続していくのではないかと私は思っていますが、皆さんはどのように思われていますか?
不動産取引に絡んだ税金→印紙税、譲渡所得税、消費税、固定資産税、不動産取得税など

不動産の売却を検討している方や相続で不動産を取得した方、購入や住み替えを検討中の方には、メディア情報や不動産会社に煽られることもなく自分たちのライフプランをしっかりとイメージし焦らずに進めていっていただきたい。

信頼できる会社や専門家などのパートナーを見つけてほしいと思います。

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