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聖地巡礼記 我がまま娘をインドに連れてったら⑧

2017年インドに小学校の娘を連れて
家族でバックパッカー旅をした話

僕らは上海に住む3人家族です。

僕;日本人
妻;上海人(劉さん)
娘;小学4年生(当時)→インドに興味なし

タージマハルを見ないと来た意味がないよ!

2017年1月30日 朝

インド移動計画3

ヴァラナシを夕方出発する予定が
5時間半ほど遅れて出発しアーグラを目指す

アーグラという町は
インドの顔でもあるタージマハルがある町

これを見ずにインドに来たとは言えない
と思ってる僕

予定としては

午前11時にアーグラ駅に付き
駅前にあるアーグラ城を観光してから
タージマハルを見に行く
そして 夜の列車でアーグラ―を出る計画

1泊は必要ないと判断し
連続で寝台列車移動を計画

少しタイトなスケジュールだし
シャワーも浴びれない
ここは計画する時に迷った部分

1泊して ゆっくり観光するか?
次の町に移動し時間を短縮するか
昼間に長距離移動は勿体ない

長距離移動なら夜の寝ている時間を使い
昼間は観光に時間を使う
中途半端な時間の移動ではホテルも必要

そんな事から
この町での滞在は最小限にした

夜には
アーグラを出て次の町に移動の計画


朝起きて 列車はユックリと動いている
昨日の遅れから今どの辺か気になり

携帯でMAPを見て今の位置を確認する
すると 
まだまだアーグラには遠い位置

午前中の11時に着く予定だけど
流石に無理だろうとは想像がつく

しかし 
一体何時に着くのかは分からない

遅れて午後の2時とかに着けば
いい方かなと思うようになる


暫くすると何もない駅に停車し動かなくなる

乗客は列車からゾクゾク降りて
ホームでワイワイしてる

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インドの列車は不思議な事に
乗り降りのドアは閉めてない

日本では考えられないがインドでは
走ってる時もドアは開いている

煙草を吸う人や話をする人

僕も列車を降り外の空気を吸う

いつ出発するかもわからないので
ドキドキし周りを見ながら直ぐに列車に
戻れるようにドアの近くで待機


時計を見ると11時頃
本当なら到着してる時間だ

30分ほど列車は止まってる

早く出発しないかな〜

すると何のアナウンスもなく
ス~っと列車は動き出した

慌てて多くの人が列車に飛び乗っていく

僕も急いで乗り込む

それを解ってるかのように列車は
ユックリと進む

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僕は「タージマハル見れないかもね」

妻「大丈夫でしょ・・・着くんじゃないの」

僕「この調子じゃ無理かも」

娘「見れなくてもいいよ」

僕「タージマハルは絶対に見たいでしょ!」

娘「別に見なくてもいいよ」

僕「絶対みたい!インド来たと言えないよ」

娘「パパ!学校でインド行くって言うの
恥ずかしかったよ

僕「なんで?自慢じゃん!インドだよ

娘「友達は香港や海南島に行くのに
インドって言ったら みんな 
なんで?って聞くの」

僕「自慢してやれよ!」

娘「なんで汚いインドに行くの?って(笑)

僕「中国も汚いけどね(笑)」

妻「子供は子供の世界があるの!
みんなバカンスしに行ってるのよ
なのに なんで辛い旅に・・・(笑)って事」

僕「ワハハハハ!そんな事になってたの(笑)」

娘「もうー!パパ笑い過ぎ!
何で汚いインドなのよ」

僕「だから中国も汚し!
ホラ 友達にパパがスゴく汚い川で
心を清めた話してあげて!」

娘「南の島で遊びたいー!」

僕「タージマハルを見てから言え!
感動するから」


列車はユックリと進む

すでに列車は10時間遅れ 
こんなのアリ?(笑)
これがインドの旅の現実だよね

スクリーンショット-2021-07-

タージマハルは何時に閉まるの?と

そんな会話になる

情報では5時にクローズするという情報だ

もう無理だな・・・

さすがに・・・もう諦めムード

ここまで来て見れないのは残念だ

すると列車の窓から誰かが
タージマハルだ!と叫んだ

僕らは窓越しに小さい後ろ姿のタージマハルを見た

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肉眼で見た初めてのタージマハル

小さいけど そのフォルムは独特ですぐにわかる

他に何もなく建っている

川があり少しの森があり白いタージマハル

それを見た瞬間

タージマハルに行きたいという思いが強くなる

駅に着いたら

とりあえず行ってみよう!

無理でも近くまで行って
入れないなら諦めよう

列車が駅に着くのをドアの前で待つ

アーグラ―城が見え列車が止まり
僕らはホームに降りた

そして駅にある荷物預かり場に走り荷物を預ける

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そして駅を出てオートリキシャに声をかける

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タージマハル!タージマハル!と伝えると

この時間から行くのか!と聞かれるが 

とりあえず行って!と急がす

早く乗れ!とオジサンもエンジンがかかる

そして僕ら3人を乗せたオートリキシャは

グングン飛ばしてタージマハルを目指す

僕は時計をみた

時刻は4時53分もう閉まる

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急いで!おじさん!

そして それらしい場所で降ろされ

ここまでしか入れないので後は走れ!と

オジサンが言う!

僕は一人でチケツト売り場を目指して走る!

どこにあるのかわからないけど

とりあえずこの先だろうとして

長い直線で横にお土産のお店が並ぶ道を

ハァハァと息を切らしながら一人走る

するとチケツト売り場が見えてきた

時刻は5時5分

チケツト売り場に着くと警備員のオジサンが

早く1番に行け!と合図

もう1番カウンターしか開いてない

そしてギリギリチケットを買う事が出来きた

僕が買ったあとでカウンターはクローズした!

良かったー!と
息を切らしながら僕は安心して

劉さんと娘を探しに走って来た道を戻る

その時にふと思った

オートリキシャ降りて

何も考えず走って来たけど

妻と娘のかよわい女性二人を残して
心配になってきたインドだし

かよわい女性二人だから
オートリキシャのオジサンに騙され
どこかに連れていかれたり、、、
妻と娘から離れた事を後悔した

戻りながら歩いてくる人の顔を見て
妻と娘が歩いてくるか探す

すると二人は
アイスを食べながら

余裕の表情しながら道の真ん中を
堂々と歩いてきた
全然 かよわくない(笑)

二人の上海人はインド人には負けそうにない
余計な心配をした僕だった


劉さんと娘のところに駆け寄り

間に合わなかったー!残念!と
いつものボケをかます

妻は「えっ 無理なの?」

娘は「走って 損したじゃん」

全然おちこんでないし!もっと落ち込めよ!と
思いながら

ジャ―ンって チケットを見せる!

ほら!取れたよ

妻「で 見れるのね!」

娘「本当に入るの~」

オイオイ もっと喜べって!
世界遺産だぞ!インドの顔だぞ!そしてパパの努力!


とにかく僕らはギリギリ 

インドの顔 タージマハルに入る事ができた

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タージマハルは王妃の墓で美しい墓

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本当は対岸に王様の墓を黒いタージマハルを作る計画だったけど
途中で中止され土台の作りかけた
跡だけがある

タージマハルは見ごたえがあり

一応僕も 世界遺産をつまんでみた(笑)

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そして夜の寝台列車を調べると 
また遅れている

僕らは慌てず、晩御飯を食べに行く事にして
店を調べ向かったMAYAレストラン

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インド名物のタンドリーチキンとカレーを注文

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ナンもカレーもチキンも最高だった

そして 夜の9時に駅に戻る

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列車を待つ事になる   
また今夜も遅れている

本来は午後7時の出発だったので
タージマハル観光も出来るのか心配していた
5時にタージマハルに着いても
戻ってこれるか?という問題があった

しかし列車が予想以上に遅れている為
ゆっくりと観光し
晩御飯もゆっくり食べ駅に戻る

でもまだ列車は来ない

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そしてロビーで普通に寝るインド人 
まるでカオス

僕はウロウロしてると写真撮って!と
声をかけてくる

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インド人の笑顔は素敵だ!

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劉さんも娘も もうクタクタ早く寝たい

しかし列車はまだ遅れていて
到着時刻はズレていく

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笑顔が消える上海人!インド人と正反対だな(笑)

そして列車がホームに来たのは深夜の1時26分

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昨日からシャワーも浴びれてないし

タージマハルでそこそこ歩いた

町は埃っぽいし深夜1時半

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明日はどれだけ遅れるのかな?

何とか目的は達成しながら進んでる

順調とは言えないが ある意味順調だ!
ここインドだし

さぁ明日は
漫画ワンピースと関係のある

ジョードプルへ向かう

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聖地巡礼記 ミャンマー編↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓


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