詩　：　花

「花」

元々は道端の草木だった
気候や子孫を残したく
虫と話の協議を重ね
風と気温の気まぐれな性格を知り
お互い生きる道探してた
いつの間にか遺伝子組み換えで
人間に育てられる様になった

その上　勝手におせっかいにも
人間に花言葉と云う
お洒落なネーミングを付けられ？
花屋の店先などに並べられるが
本当の私たちは環境の変化に順応し
それなりの多面な性格の個性を
持ち合わせているのに

花言葉は残酷だ
私の事を勝手に耳障りの良い
名前が付けられ
知らない人間に売られていく
取ってすぐ放り投げだされたり
何時間で飾られ捨てられる
貰った人の笑顔を見た時は
悪い気持ちもしない時もあるが

でも
最初に道端に咲いていた頃から
手を加えられることなく
アナタに　気づいて貰い
抱き寄せ　長く自然の中で
観ていてられるだけで良かった
いろんな私を　ありのままの姿で

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