詩　：　あさがお

「あさがお」

音はしないけど
それぞれの人の心へ
蓄音機みたいな音で
柔らかく　朝一番の太陽が
昇ってくることを気づいて
ラッパみたいな形で
優しく朝日と
一緒に朝ですよと囁いて
起こしてくれる

僕は子供のころ
ラッパの形の花の奥の蜜を
受粉の手伝いの虫たちより先に
甘い何とも言えない蜜を
吸っていた記憶が思い出される

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