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素敵なクリエーターさん達をお勧めしたいコーナー

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私の心が素直に動いた、他の方の素敵なお勧めしたい作品の掲載。 最近は、作者の方にきちんと許可を得て掲載してます。
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#詩

【詩】ほんの一歩

ほんの一歩が大きくて 飲み込んでしまう言葉の行方 交われない気持ちには 寂しさが纏わりつく 思ったままに笑えなくて いつしか静かな笑顔に慣れて 気付けば隣人がとても遠い 人の中に沈むほどに 一人になって 守る心も孤独では 何を守ると言うのだろう ほんの一歩が遠すぎて 一人歩きばかりが上手くなる

生き方

芽生える場所が選べるなら 私はどこに でもその場所が永遠でないなら 私はどこに 芽生える場所が選べないなら 私はどこに 選ぶことに意味はあるの 選ぶことで安泰なの それはわからない だって 変化するものだから 良い選択に思えても それが良い選択かは 未来にしか知れない であるなら 芽生えてしまった場所で生きる 芽生えた場所で花を咲かせる それもひとつの生き方 それが正しいかどうか それが良いかどうかなんて もちろんわからないけれど 選べないことが悪いこと そう決めつ

(詩)雨音

雨に濡れた街を歩く時 会いたいと思う人が 本当に会いたい人 ひとりとぼとぼ 誰もいない雨の街を歩く時 会いたいと思う人の足音は いつも 雨の音に似ている 傘にあたる 雨の音に似ている、気がする

【詩】くらげ

世間を泳ぐ 何度か波に沈みながらも 本当は ぷかぷか浮かぶ くらげみたいに ただ身を任せて 漂いたい #詩 #自由詩 #詩歌 #創作 #短編 #スキしてみて #眠れない夜に

ねぇ、、、もっと、、、

ふわふわ 酔いに任せて ゆらゆら 溶けてしまいたい 海月のように、、、 ここにいるよ その瞳には映らないけど もう少しだけ見せて欲しい キミの寂しさを、、、 もう少しだけ欲して欲しい ボクのココロを、、、

思いやり

人の心の傷なんて見えないけど 心の光り方や色具合で なんとなく感じるような瞬間がある 僕の心の物差しが 正しいかわからないし 思い過ごしかもしれないけど その傷を意識できると自然と いい相性が作れるような気がする 言葉にしなくても 小さな気付きが お互いの思いやりに育つと想う…

【詩】嫌い

嫌い という二文字は たったのこれぽっちで 人を 泣かせることが できる なんと 豪華な捨て台詞であることか なんと 痛々しい響きであることか それだけで 血にまみれる廃人が うようよしていることを あろうことか 当に放し飼いしている君は 知らぬまま 嫌い という二文字は たったのこれぽっちで 人を 死に追いやることが できる なんと 効果的な技であることか なんと 原始的な武器であることか それだけで 人生をさまよう人が 数多となくいることを まさかまさか

【詩】自分知らず

強がりの 後ろに隠れる臆病が 見つけて欲しいと 寂しがる 心が寒いと 涙を流す そんな私を 知りたくないと 知らないふりをすることは 強がりなのか臆病なのか そんなことも分からない 私は私を何も知らない

【詩】涙の音

思いもよらない香りを纏って 届いた言葉 柔らかい棘の刺さった よそよそしさ 私が 思いもよらなかったから あなたに 言わせてしまった最後の言葉 一瞬で 氷が張り詰めたあの部屋で 私が最後に聞いたのは あなたの涙の落ちた音

心の棚

優しさや信頼… 心の棚の肌触りから お互いに疑心や不安が消えた時 どんな心も安心して置けるし 大事な心も預けることが出来る 僕の心の棚に預けてくれた 貴女の心や身体に ちゃんと癒やしや 心地良さがあることを伝えたい 今心の棚は そのためにあるのだから… いくらでも使って欲しい

【詩】堤防にて

防波堤の突端で猫と一緒に 波の浮き沈みを くつろぎながら 眺めている 隣で魚を釣っているおじさん 小魚を釣ると 猫の前に置いて 美味しそうに 猫は魚を食べる 釣り人がくれる魚を のどかな空気の中で 猫は毛づくろいをして 昼寝をして 気長に待つ サンダルを持って ゆっくりと歩いていると 猫もまた 後ろを追いかけるように ゆっくりと歩く 都会の喧騒はそこにはない 汚れたとは言わない ズルくなったとも言わない ただ都会の生き方に 慣れてきただけ 無邪気だったあの頃 都会

【詩】星空

夕暮れに 浮かび始める街並みは 化粧をしたように華やかで 眩しさを少しずつ 受け取りながら すり抜けるような 帰り道 陽が落ちたら 夜空の時間 集めた光を心に灯し ここに居るよと上を向く 目が合う星を探してみる 私らしく瞬けば 誰かがきっと気付いてくれる 私が私を信じれば 誰かがきっと見つけてくれる 空は広く 星は数多に

復習の日々

あの日々を 思い出してばかりいるから いつまでも忘れない

第10篇『酔生夢詩』

定まらぬ焦点 回る世界 口の戸は開け放たれ 意識が宙を飛び回る 緩み切った赤ら顔 混迷する夢現 錯綜を続ける言葉の群衆 歪な形に並べて笑う 日々の多くは生き辛く 明日は嫌でもやってくる 逃げるつもりはない これは挑むための酩酊だ 臆するな 四行の最中で単語と踊れ 恐れるな 嗤っているのは路傍の石だ 恥じるな その言葉が己の全てだと 酔っぱらえ 今日を足掻く自分自身に さあ、格好良く酔おう 悲喜こもごもを生き抜くために 身の丈に合わぬ夢を見て 奮い立つための詩を詠むの