青大井空

目印はいくつもある、この星の上に この星の上でぼくたちが いつかまたやり直せるように …

青大井空

目印はいくつもある、この星の上に この星の上でぼくたちが いつかまたやり直せるように 時を越え再びめぐり会えるように 目印はいくつもある、この星の上に……。 /小説と詩を公開中。1962年生まれ、男

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  • 詩の倉庫と化してます。多分1、000個位はいくかと。

  • (詩集)きみの夢に届くまで

    詩の数が多いので、厳選しました。っても多い?

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    小説と童話です。 赤字のnoteに貢献すべく、有料にしました(多分貢献度0でしょうけど)。

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  • (戯言集)コロナと戦争屋

    コロナとの戦いでなくコロナ騒動を起こした連中との戦い。併せてロシア・ウクライナ間にみられるプロパガンダ並びに戦争屋との戦い。

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(詩)ジョニーへの伝言

一秒という夢 一分という夢 一時間という夢 朝、昼、夜という夢 一日という夢 一週間という夢 一か月という夢 四季、季節という夢 一年という夢 十年という夢 二十年、三十年、 ……五十年という夢 そして一生もまた ひとつの夢ならば 明日という夢 昨日という夢 そして今日という夢 自分という夢 他人という夢 恋愛という夢 運命という夢 夫婦、親子、家族という夢 友だち、恋人という夢 ふるさとという夢 町、村という夢 都会、田舎という夢 国という夢 世界という夢 宇宙

    • (詩)やどかりと聴いた波音

      海に行ったよ 空が青くて 波が行ったり来たり 誰も人がいなくてさ ぼんやり ひとりで見ていたよ 海に行ったよ 水平線に 船が見えたよ 手を振って 波がきらきら 鳥も鳴いてた なんだか 眠たくなって 寝転がったら やどかりが驚いて ぼくの指を挟んだよ 海に行ったよ ポスターの中の海 見ていたら 眠たくなって お昼寝の中で 行ってきたよ やどかりが挟んだ指に 潮のにおいが、残っていたよ

      • (詩)貝の顔

        ぼくの顔はそっちじゃないのに 人間は 殻の模様ばっかり見るんだ

        • (詩)海の贈りもの

          恋と命、憧れと涙

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        (詩)ジョニーへの伝言

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        記事

          (詩)大きなソーダ水

          夏の海は 大きな大きな 青いソーダ水

          (詩)大きなソーダ水

          (詩)鴎

          海にあなたを重ねて 荒れた海、穏やかな海 どれも同じ ひとつの海であるように 泣いた顔、笑った顔 すべてが みんなひとつのあなたで このうでに 抱きしめようとしても すぐに わたしのうでから こぼれ落ちてしまうので 海にあなたの 面影を重ねて 今日はひとり 海を、見ていました

          (詩)向日葵の麦わら帽子

          向日葵が風に揺れていた 麦わら帽子のきみ ほおのしずくを 涙?ってきいたら ううん、汗だよって にっこりと 笑い返してくれた 向日葵が風に揺れていた 帽子の上の 向日葵も笑っていた 遠い夏の日のひとコマ

          (詩)向日葵の麦わら帽子

          (詩)汗

          きみの汗が きみに語りかけること 病室のベッドに横たわる きみの額に夏の日差し 静かに生まれた汗が きみの額から ベッドへと零れ落ちる きみはもう 自分は生きていないのも 同じ、だという 午後の眠りの中で 日差しの暑さに はっと目を覚ました きみの額に汗 ほほにも汗 まるで悪い夢から きみを守った戦士のように たたかい疲れた 汗のしずくたちが 最後の力をふりしぼり 今きみのほっぺたを 優しく撫でながら 零れ落ちてゆく きみのほっぺたに 生まれた一粒の汗が き

          (詩)花は誰がつくった?

          花の咲かない国で その女は造花をつくった 自分を慰める為とつくった 女の造花は評判になり 女はそれをみんなに分け与えた 花の咲かない国で生まれた 子どもたちは 造花を本ものの花だと 信じ込んだ ある日外国に旅行した その国の子どもたちは 本ものの花を見て驚いた 花が散ったり 枯れてゆくのを見て驚いた ひとりの少女が 花屋の店員に尋ねた これは何ですか? バラの花だよ、お嬢さん では、このバラは誰がつくったのですか? 誰が、つくったって? 戸惑った店員は、そしてこう答えた

          (詩)花は誰がつくった?

          (詩)別れさせ屋

          好きな人は不器用な人がいい 恋ならうまくいかない恋がいい 言葉のへたな人ほど 心では思っていてくれるから 言葉にできない分だけ 心の中で大切に大切に 温めていてくれるから 言葉にならない恋は 恋にさえならないけれど 不器用なままでは 何にも気付かず 終わってしまうけれど うまくいかなくても 焦がれるような恋があった 恋とも呼べない 不器用すぎて 腹が立つ位、いとしい人がいた 好きな人は不器用な人がいい 不器用すぎて 泣けるほどいとしい人が わたしにもいてくれた

          (詩)別れさせ屋

          (詩)夏の日の少年

          夏の路を歩いていたら ひとりの少年が 後ろから歩いて来た 汗びっしょり 半ズボンに青い水筒 虫取りあみとかご しばらく少年は黙って わたしの後について来た 話し掛けようか 迷っているうちに いつのまにか 少年はいなくなっていた もしかして 少年の日のわたし

          (詩)夏の日の少年

          (詩)ぐず

          何度 追い抜かれてきましたか 今日までずっと 一体何人の人に 追い抜かれてしまいましたか 今まで幾度となく 「さっさと歩けよ」 「ぐずぐず、すんなよ」 何度追い立てられ 追い越され そして何度 追い抜かれたら 何人の人に追い抜かれて やっと 気付くのですか、人は そこに 花が咲いていた、こと 気付いたら、いつもそこに 名もない小さな花が 咲いて、いてくれたことに

          (詩)ぐず

          (詩)雲ステーション

          ほらUFOみたいに 巨大で丸い雲が 浮かんでいる 小さな雲たちが しばし休んで また旅立つ場所 青空の中では 星が見えないように まだ銀河鉄道は見えません

          (詩)雲ステーション

          (詩)あの夏の日は

          あの夏は あの夏の日は何処へ行ったのと きみは言うけど あの夏なんて もう何処にもないんだよ 時は一瞬にして消滅し 人は老いてゆくばかり そしてやがて人もまた消え去るのみ 愚かに愚かな人間たちだけが 今日もお祭り騒ぎで ひと時の欲望を貪っているだけ あの夏は あの夏の日は 緑と風の彼方 ほら今きみの瞳に映っている あの青い空と きみの涙の中に眠っている そっと眠っているから ただじっと抱きしめていよう ただじっと きみのそしてかなしみが終わるまで

          (詩)あの夏の日は

          (詩)通り雨

          いつも俺が外歩く時ばっか 降りやがんの お陰でいつもびしょ濡れ もしかして 俺に惚れてんのか、雨のやつ

          (詩)通り雨

          (詩)人魚姫

          東京に行ってきたんだね 電車も駅も超満員 どんくさいきみは 押されたり 足を踏まれたりしたんだね 転んでも痴漢されても 誰も助けてくれず 空は灰色 ビルから人が飛び降り マスクをした人が通り過ぎるだけ 思わずきみは泣き出した 海に帰ってきたら ほっとした みんな許せる気がした

          (詩)人魚姫