題名 「旅立ちの時」
朝焼けを見つめながら
少しざわつきを覚える。
あらゆる場面が思い浮かび
過去からの記憶が
ゆっくりと今へ届き
胸を熱くする。
大切にしてきた儚い日々が
目の前に映ると
心が弱くなり後ろを向く。
でもこれからは
お互いの道を
それぞれに歩む時。
前を向けと心が急かし
重くなる背を
秋風はそっと押していく。
溢れる涙の濡れたまつ毛は
微笑みが乾かす。
約束は出来ないけど
またいつの日か…
そんな思いが心を駆けめぐる。
さよならは告げず
永遠へ向かう姿を
見つめるように
大きく手を