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デザインと医療

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デザイナーで精神科医をしています。デザインは医療に、医療はデザインに何ができるのか?つれづれとつづっていきます。
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#医師

なぜ診断名は医師に聞かないと教えてくれないのか?

なぜ診断名は医師に聞かないと教えてくれないのか?

受診をしても診断名がどこにも書かれていない?こんにちは、株式会社CureAppでデザイナーをしています、精神科医師の小林です。

先日友人と話していたときに「どうして病院を受診しても病名の記録は患者にもらえないのか?」という質問されました。たしかに。
どの病院を受診しても薬に関する説明書や診療内容の明細書はもらえますが、その根拠となる診断名はどこにも書かれていません。自分が病気かどうかを知りたくて

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デザイナーが「医療を理解する」とは?

デザイナーが「医療を理解する」とは?

デザインに医療を伝えたいこんにちは、株式会社CureAppでデザイナーをしています、精神科医師の小林です。

医師でありデザイナーである身として、医療の世界にデザインの価値を伝える活動をしています。その一方で、デザインの世界に医療を伝える価値もあるのでは?と最近考えています。

改めて医療者ではない立場で医療を眺めると、ブラックボックスの部分がかなり多く、アクセスできる情報も難解かつ膨大であるため

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精神科医から見る患者、UXデザイナーから見る患者

精神科医から見る患者、UXデザイナーから見る患者

こんにちは、株式会社CureAppデザイナーの小林です。精神科の医師ですがデザインが好きすぎてデザイナーとして働いています。

立場が変わると今まで見てきた景色が変わり、新しい発見に出会うことができます。精神科医として十数年患者と向き合い続けていますが、治療プロダクトのデザイナーとして改めて患者を眺めることで、いかに自分が患者の一側面しか知らなかったかを痛感しました。

精神科医として見る患者とU

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医師とデザイン。なぜ医療現場は複雑なUIが好まれるのか?

医師とデザイン。なぜ医療現場は複雑なUIが好まれるのか?

医師は情報が詰めこまれたスライドが好き?こんにちは、株式会社CureAppデザイナーの小林です。精神科の医師ですがデザインが好きすぎてデザイナーとして働いています。

医療の世界から会社員に転身すると、日々さまざまな発見があります。先日社外の人とプレゼンテーションの話題になり
「医師向けのプレゼンでは、シンプルなものより情報が詰め込まれたスライドが好まれるんです」
と言われ驚きました。

たしかに

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「デザイン×医療」はなぜピンとこないのか?デザインは医療になにができる?

「デザイン×医療」はなぜピンとこないのか?デザインは医療になにができる?

こんにちは、株式会社CureAppデザイナーの小林です。精神科の医師ですがデザインが好きすぎてデザイナーとして働いています。

「デザイン×医療」。なんとなくこの二つを組み合わせることで立派なことができそうに思えますし、過去に多くの取り組みがなされていそうに思えます。
しかし「これこそがデザインと医療を組み合わせた成果物」というものをパッと想像できるでしょうか?意外と出てきそうで出てきません。今回

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医師ですがデザインが好きすぎてデザイナーになりました。

医師ですがデザインが好きすぎてデザイナーになりました。

ごあいさつはじめまして、株式会社CureAppで治療アプリのUI/UXデザイナーをしています、精神科医師の小林と申します。昔からデザインが好きで独学しており、どうしても医療とデザインをつなげるなにかがしたいと思い、今の仕事にたどりつきました。

noteデビューなので、自己紹介として医師がデザインの仕事に就くまでの紆余曲折をお伝えします。

医師がデザイナーとして就職するまで昔からデザインが好きで

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