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登山のいろいろ

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#夏山

[無料]架空遭難 50代男性、夏の低山で行動不能

[無料]架空遭難 50代男性、夏の低山で行動不能

架空遭難とは?架空遭難とは、登山における危機的状況を設定し、自分ならどうするかを考えることで遭難しないように準備をし、実際に遭難した場合に対応できるようにしておく試みです。ツイートに反応することで参加できます。

今回の条件50代男性AとBの二人パーティ

7月下旬に大倉尾根から塔ノ岳に向けて登っている

快晴、無風

Aさんのペースが上がらず1380m地点で座り込んで歩けなくなった。

意識はあ

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[無料]山で冷たいアイスを食う技術+素麺と肉

[無料]山で冷たいアイスを食う技術+素麺と肉

暑い山に登ったら食べたくなるのがアイスクリーム。冷たくて甘いアイス、山頂で食べたいですよね。高尾山みたいに山頂のお店で売っている山ならお金で解決しますが、大抵の山ではアイスクリームなんて買えません。

そこで、家から山頂までアイスを溶かさず持っていく方法を編み出しました。ざっくり8時間程度は余裕で保冷できます。

結論:真空断熱フードコンテナを使いますアイスの保冷には真空断熱フードコンテナを使いま

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[無料]東京から八ヶ岳に登山しに行くときの移動ノウハウ

[無料]東京から八ヶ岳に登山しに行くときの移動ノウハウ

みんな大好き八ヶ岳。アクセスがよく営業小屋が多く、なだらかな地形で初心者でも歩きやすい北八ヶ岳から、急峻で登り応えがあり、アルパインクライミングも楽しめる南八ヶ岳まで幅広いジャンルの登山を楽しめる山域です。多くの登山者が年間を通して多く訪れます。

という事で、このテキストでは八ヶ岳へのアクセスに関するノウハウをまとめます。

特急あずさまずは特急あずさから。八ヶ岳の電車的玄関は茅野駅となります。

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[無料]むかし勘違いしてた登山のいろいろ

[無料]むかし勘違いしてた登山のいろいろ

こんにちは、松本です。登山学校などで偉そうに登山のことを教えていますが、もちろん最初から人に教えるような知識を持っていたわけではありません。失敗もしました。

今回は、初心者のころ勘違いしていたことや、今思えば危なかったことなどを紹介します。

低山のほうが簡単だと思ってた2005年に登山を始めて最初は高尾山、次に奥多摩の山をいくつか登って、当時の友人と富士山に登りました。富士山に登った友達はそれ

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[無料]夏山を歩くための基礎知識3『雷雨編』

[無料]夏山を歩くための基礎知識3『雷雨編』

夏の悪天候対策夏の典型的な天候リスクと言えば突然の雷雨です。

夏の天候の注意点・晴れていても午後は崩れやすい。
・早出早着を心がける(天候にもよるけど)。
・どんなに晴れていても雨具(レインウェア)は必ず持つ。
・積乱雲が近くにあると非常に危険。
・空が暗くなり、冷たい風が吹いてきたら注意。
・雷鳴が聞こえる範囲ではいつ雷が落ちてきても不思議ではない。

雨なら多少当たっても死にませんが

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[無料]夏山を歩くための基礎知識2『低体温症編』

[無料]夏山を歩くための基礎知識2『低体温症編』

夏山のリスク、その2は低体温症です。夏に低体温症?凍死のことでしょう?なに言ってるの?夏だよ?暑いでしょ?と思うかも知れませんが夏でも条件が揃えば低体温症になります。

低体温症とは?昔は疲労凍死と呼ばれていたようですが、今は低体温症という名前になっています。

『通常は37.5℃程度ある身体深部の体温が下がることで起こるさまざまな症状の総称』であると定義されています。最初は震えている程度ですが、

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[無料]夏山を歩くための基礎知識1『熱中症編』

[無料]夏山を歩くための基礎知識1『熱中症編』

山は季節ごとに大きく状況が変わります。当然装備や登り方、知らなくてはいけない知識も変わります。

夏山のリスク夏山の代表的なリスクは下記のようなものがります。

熱中症

低体温症

落雷、豪雨

虫刺され

落石や滑落なども当然起こりますが、そのへんは夏山特有というわけでもないので除外します。今回は上記リスクうち、熱中症について解説します。

前半は熱中症の解説と対策、後半は涼しく登るための工夫

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