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一戸信哉の「のへメモ」

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2022年1月の記事一覧

本多勝一が酷評した「宗谷岬」:一戸信哉の「のへメモ」20220129

本多勝一が酷評した「宗谷岬」:一戸信哉の「のへメモ」20220129

今週の放送は、私の前任校稚内北星学園大学のラジオサークルの皆さんご協力いただき、「おとなりメディアレポ」を放送しました。稚内という町のことも、番組の雰囲気も、もっといえば、前任校で学んでいる学生たちの雰囲気も、私はだいたい知っているか想像つくわけですが、それをMCの岸田さんに聞き出してもらうという企画になりました。いかがだったでしょうか。

曲の方はGalileo Galilei「稚内」。田舎に暮

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松任谷由実「大連慕情」から、戦後生まれにとっての「大連」をのぞく:一戸信哉の「のへメモ」20220127

松任谷由実「大連慕情」から、戦後生まれにとっての「大連」をのぞく:一戸信哉の「のへメモ」20220127

日本の近現代史。今も専門家として語るほどの知識は備えていないのですが、「よくわかってない」まま大学に入ってくる学生たちに、少々うんざりした思いををさせながら、戦争の話をできるぐらいの知識は備えるようになったつもりです。「先の戦争」をどう語るのかは、こうした「知識」の内容以上に、政治的な立場によるブレも大きく、うっかり話してはいけないという空気が、長く漂ってきたように感じます。その間に「先の戦争は「

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J-WAVEの「深夜早朝」の定番曲 Richard Burmer「Across The View」:一戸信哉の「のへメモ」20220124

J-WAVEの「深夜早朝」の定番曲 Richard Burmer「Across The View」:一戸信哉の「のへメモ」20220124

「ラジオの曲」シリーズを久しぶりに一つ。思い出のラジオ番組、思い出のラジオ番組の曲などの情報、皆さんもコメントなどでお知らせください。

YouTubeもサブスクもなかった時代、東京の安アパートで過ごしていた自分が、勉強しながら聞いていたのは、開局してまだまもなかったJ-WAVEでした。青森の田舎では聞くことができないような都会的な番組構成である一方で、テレビではなくラジオであることから、そして自

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映像制作で「総合力」を伸ばす:一戸信哉の「のへメモ」20220122

映像制作で「総合力」を伸ばす:一戸信哉の「のへメモ」20220122

先週末1/21は、毎年学生たちが応募している新潟県のコンテストの締切でした。応募できたチーム、挫折したチームとさまざまで、なんとか提出できた作品のクオリティもさまざまだと思います。吉報を待ちたいとは思います。

そしてこの日の夜、敬和キャンパスレポでは、にいがたデジコングランプリで受賞作になった作品について、制作した学生たちのインタビューを放送しました。テーマは「大連と新潟」。戦前の日本社会、新潟

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杭州名物「西湖醋魚」:一戸信哉の「のへメモ」20220119

杭州名物「西湖醋魚」:一戸信哉の「のへメモ」20220119

先週1/14の放送では、主に江蘇省と黒竜江省のグルメの話題も出て、中国各地の味の違い、料理の違いについて、学生たちが話題にしていました。リモート収録と日本語力の限界で、少しわかりにくいところもあったと思いますが、収録した中でわかったことは、noteでも随時紹介していきたいと思います。

ゲストとは別に、ヘルプのような立場で番組に入ってくれた施さんが紹介してくれたのが、西湖醋魚。彼女の出身地、浙江省

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映画「支那の夜」の「タブー」から救出された「蘇州夜曲」:一戸信哉の「のへメモ」20220119

映画「支那の夜」の「タブー」から救出された「蘇州夜曲」:一戸信哉の「のへメモ」20220119

先週1/14の放送が終わりました。蘇州在住の先輩のインタビューということから、平原綾香さんの「蘇州夜曲」をオンエアしました。

ただ実は、蘇州夜曲もまた、映画「支那の夜」をめぐる荒波に揉まれ、不遇の時代があったようです。森達也さんの著作「放送禁止歌」によると、「支那の夜」や「蘇州夜曲」は、80年代に駐日中国大使館から抗議があり、放送では使われなくなったのだとされています。その経緯ははっきりしません

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消えた「支那の夜」、継承された「春的夢」:一戸信哉の「のへメモ」20220114

消えた「支那の夜」、継承された「春的夢」:一戸信哉の「のへメモ」20220114

今夜1/14の放送では、蘇州在住の卒業生(黒竜江省出身)へのインタビューが放送されます。現役の中国人留学生と一緒に考えた、「中国国内の地域文化」というニュアンスの企画です。黒龍江出身で、敬和卒業後に、上海近くの江蘇省蘇州市に移住(?)した先輩のお話です。生まれ故郷を離れて、若くして日本に留学してきた中国人留学生にとっても、出身地以外の中国各地の文化というのは、とても興味のわく話題のようです。政府間

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FMピッカラといえば民謡の「三階節」(とは、知りませんでした):一戸信哉の「のへメモ」20220108

FMピッカラといえば民謡の「三階節」(とは、知りませんでした):一戸信哉の「のへメモ」20220108

昨日1/7の敬和キャンパスレポ、いかがでしたか。以前に「のへメモ」に書いた「おとなりメディアレポ」の企画、無事スタートさせることができました。ご協力いただいた新潟産業大学放送部の皆さん、どうもありがとうございました。

この日の曲を選ぶのに、産業大学の地元柏崎市や、FMピッカラのことを調べていくうちに、いろいろ知らないことが出てきました。FMピッカラの語源を、そもそも考えたことがなかったのですが、

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年明け、静かに何を思う? - ABBA「Happy New Year」:一戸信哉の「のへメモ」20220105

年明け、静かに何を思う? - ABBA「Happy New Year」:一戸信哉の「のへメモ」20220105

先週の大晦日の放送では、Happy New Yearの曲をいくつかオンエアしました。「年のはじめの…」という元気な曲というよりは、静かに穏やかなイメージがいいかなと、松任谷由実さんの曲を入れました。

もう一つ、別のカバーバージョンで入れようか検討していたのが、ABBAのHappy New Year。こちらも1980年の曲だそうで、また学生たちから「古すぎ」という反応が出るのでは思って、調べてみた

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