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バンドマンの自伝的物語

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17.日本マドンナ

17.日本マドンナ

2009年8月3日。
前回初めてライブハウスでライブをした日である。

そのライブをしてから2週間くらい経ったタイミングでの出来事である。
バンドのホームページには他のバンドやライブハウスとのやり取りをする掲示板というものがあり、
そこに一通のメッセージがきた。

日本マドンナです

よかったら8/30 に渋谷asiaP昼でタイバンしませんか?
連絡ください●

(文章そのまま)

日本マドンナと

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16.初ライブ

16.初ライブ

いよいよ動き出したlazy clear whisper。

そんなバンド活動であるが、
初めにやることはホームページを作ることである。
やはりホームページがないとね。

そして当時の時流に乗り前略プロフィールみたいな感じでホームページを作ったのであった。

ここでみんなに朗報。

奇跡的に当時のホームページが未だに残っていた。
出すかどうか迷ったがいっそのこと出すことにした。
ぜひご覧ください。

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15.バンド結成

15.バンド結成

音楽への道第一歩"兼部"へ踏み込んだ僕が次にやることはひとつ、バンドを組むことである。

高校の軽音部というのはシーズンに一回くらい学校の空き教室やライブハウスを借りてライブを行うのであるが、
その際にオリジナル曲や、曲のジャンル、コピーするアーティストで縛るのではなく、バンドごとに自分たちのやりたい曲を自由にやるのが一般的であった。
なのでバンドメンバーを集める際に1番大事なのは、「何をやりたい

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14.兼部

前回、軽音部への兼部を思い立った岡本青年は過去にそのような事例があったか聞いて探りを入れてみることにした。

ひとつ上の剣道部の先輩に聞いてわかった情報は3つ。

1.出演はしなかったが、後夜祭に出るべく動いていた三年生の先輩がいたらしい。
2.その先輩はスポーツ推薦で入学した先輩である。
3.軽音部と兼部をしていたわけじゃないらしい。

うーむ。その先輩というのはその年の都大会でも個人で3位、関

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13.アコギとの出会い、佐藤くん

13.アコギとの出会い、佐藤くん

話を少し前に戻そう。
エレキギターが歪まなくて挫折をした中学2年…から一年後の中学3年生の時の話。

学校によって違いがあるだろうが三年時には「選択授業」というものがあり、美術や音楽等といった芸術系の科目の中から好きな教科を一つ選んで履修できるという時間があった。

他にどういった授業があったかは全く覚えていないが、その時に僕が選んだのは「音楽」であった。
理由は単純明快、ギターやドラムといったポ

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12.後夜祭

12.後夜祭

高校二年生で初めてのエフェクターを買いに行くも歪みエフェクターではなくデジタルディレイを買ってしまった僕はまたしてもギターを挫折した。(3年ぶり2度目)

このようにギターの挫折をオリンピックが開催されるが如く繰り返していたのだがある日、転機が訪れることになる。

それは、高校の文化祭最終日に行われる"後夜祭"でのことである。

自分が通っていた高校では文化祭の最終日、各々のクラスの片付けが終わる

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11.作詞の始まりとエフェクター

書こう書こうと思っていたその先について書くのになかなか重い腰が上がらず半年以上経ってしまっていた。
申し訳ないなぁという気持ちもあるが、どうしたもんかなぁという悶々とした日々が続いて、
書かなきゃなぁという気持ちが負けてしまっていた。申し訳ない。

さて、前回の記事でいよいよエレキギターを手にした岡本少年であったが、
今回は音楽の部分では無く、作詞の部分について触れたいと思う。

Kさんと出会い、

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10.エレキギター購入。

ラジオ番組SCHOOL OF LOCK!でロックに目覚めた岡本少年であったが、
中学2年生の時、新たな出会いが訪れる。

小学5年生位から母親の勧めで、一駅隣にある武蔵境駅の塾に通っていた。
一駅隣ということもあり、あまり地元の子はおらず、隣の市の子どもたちが多く通っていた。
そんな中でも、人見知りの僕は"時間"というどうにも割り切れない方法で友達を少しずつ作り、中学2年生の頃には塾内でベテランの

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⑨ロックとの出会い

小学1年生から剣道に明け暮れていたわけだが、2004年にとある出会いを果たす。

ここまでSMAP、ゆず、森山直太朗と日本のJPOPの王道を歩んできた訳だが、
ロックとの出会いは今でもはっきりと覚えている。

剣道の遠征で九州に行っていた時のことである。
ホテルに宿泊していたのだが、朝、食堂で全員揃っての食事を終え、
さぁ稽古の準備をしようかと部屋で支度をしていた時である。
おもむろにテレビをつけ

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⑧ニシダ君と音楽

話を少し戻そう。

ここからすこし音楽面の話になる。

前に出てきた、一緒にクラスでやんちゃをしていたニシダ君がキーマンになってくる。

小学校低学年時、
確かSMAPの次に少し聴いていたのがBUMP OF CHICKENの天体観測のCDだったと思う。

ある日ニシダ君が発売されたばかりのBUMP OF CHICKENの天体観測のシングルを持ってきた。
各教室に備え付けられていたCDプレイヤーを使

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⑦小学校〜中学〜高校にかけての剣道覚書。

前回からしばらく空いてしまったのだが、
正直、この話をどう書けばいいか迷っていた。
自慢のようになってしまう部分もあるし、かと言って今後の音楽、バンドがどのように自分に関わってくるかと言う点で外せないからだ。
少しお付き合い願えたらと思う。

小学校一年生の時に、半ば騙されて始めた剣道であったが、岡本少年は厳しい稽古の甲斐あり少しずつ上達していった。

小学校2年生の時には小金井市の市民大会で優勝

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⑥ノストラダムスの大予言改めグレた少年

結局何も起こらず世間だけを騒がせたノストラダムスであったが、
岡本少年に影響を与えるには十二分の成果を収めていった。

死んでしまうんだという恐怖は次第に諦めへと変わり、最終的に無気力にまで堕ちていった。

グレた岡本少年はノストラダムスを回避したことで更生するかのように思われたがそうでは無かった。
一度抜いた刀は納められぬという武士さながらに、一度グレてしまった竹刀を納めることが出来ずにいた。

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⑤ノストラダムスの大予言

⑤ノストラダムスの大予言

ノストラダムスの大予言をご存知だろうか?
ノストラダムスの大予言とは、ざっくり説明すると、大昔のフランスの占い師(ノストラダムスさん)が、
"1999年の7月に空からアンゴルモア大王が降ってきて地球が滅亡するよ!"
と警鐘を鳴らした大予言のことである。
当時のテレビではどのチャンネルもこのノストラダムスの大予言の特集を組んで、連日連夜報道をしていたと思う。
嘘か本当かも分からないこの話を色々な根拠

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④剣道との出会い2

「〇〇少年剣士会へようこそ!」
当時の自分よりだいぶ年上だったと思われる女の子が優しく話しかけてくれた。
「小学校はどこ?」
「同じ小学校だね!何年生?」
「1年生なんだ!これからよろしくね!」
そんな問いかけがあった。
この頃から既にかなりの人見知りを顕現させていた岡本少年は、最小限の単語を照れと不安で詰まらせながら、不快にさせないような最大限の配慮をして返していたと思う。

ひとまずその日は見

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