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【28限目】あいさつをしよう!

2020.10.8

~思いやりのあるあいさつは、人と人を結びつける魔法の言葉~

学校目標の中に、『明るく 元気で 思いやりのある子・・・』の文言があります。

明るく 元気な学校生活を送るために、「みんなであいさつをしよう。」と、いうことになりました。

あいさつは、顔と顔を合わせる事で、短い言葉の中に、相手に気持ちを伝える。相手の気持ちが分かる。つながる。仲良くなれる。明るく、元気になれる。相手を思いやる気持ちが育つ。などから、あいさつ運動に繋がりました。


あいさつ運動

一年間の各クラスの当番の日を決めて、あいさつ運動に取り組むことになりました。朝の8時から予鈴が鳴るまでの時間、下足ホール前と体育館前の二つのグループに分かれて、朝のあいさつをしました。

子どもたちは一列に並び、『おはようございます』と、画用紙に書いたカードを持って、登校してくる子どもたちに「おはようございます!」と、大きな声で、あいさつをします。

教室に帰っても、みんな元気にあいさつをするようになりました。あいさつをすると、教室が明るくなって、安心できる場所のようにも思えました。


あいさつは、人と人を結びつける魔法の言葉

学校の廊下で、子どもが、先生達とすれ違う時、目と目のあいさつや、言葉をかけ合うと嬉しそうにしています。

わたしは、3時間目の授業に行く途中の下足ホールで、20分休憩が終って、運動場から元気に帰ってくる子どもたちに、「サッカーしていたの?」「縄跳び楽しい?」「元気やね。」「汗びっしょりやね。」「何して遊んできたの?」と、声掛けをすると、子どもたちはそれぞれに、返事をし、あいさつをして教室に戻っていきます。

時には、「大きくなったね。」と、言うと、私の横に来て、背比べをしていく子もいます。

以前、担任をしていた時に、「先生の背を追い抜く時は『失礼します。先生の背を追い抜きます。』と、言って追い抜いていってね。」と、話していたからでしょう。そんな時は、嬉しい時間です。

今は、コロナ禍で、マスクをしたまま、表情も分かりにくいですが、きっと、目と目であいさつをして、心をつないでいると思っています。


人と話すことのすばらしさ

学校に勤務している時は、沢山の子どもたちや先生達にあいさつや会話をしていた日常でしたが、退職後、人と会う機会も少なくなり、それに続いてコロナの流行で、会食も習い事も出来なくなり、夫や息子たちの家族以外に話し相手がなくなり、携帯での会話やラインではつながっていても、人と会う機会が少なくなりました。

そんな時、人は人と会ったり話をしたりあいさつすることで、元気をもらい、生きている喜びもあるのだと、この状況だからこそ思うことが出来ました。

コロナの流行が少しずつおさまり、気を付けることが分かり、世の中が日常に戻ろうとしている今、人が動き始めました。私も外に出る機会が増えてきました。絵画教室も始まり、みんなと絵を描く日常が戻りました。

久しぶりの教室では、絵を描く時間より話をしている時間の方が多かったです。みんな話したくてウズウズしていたようです。コロナ禍の中で、人と話せることのすばらしさを改めて思いました。


あいさつをしよう!

散歩に出ると、ご近所の人と会ってあいさつを交わす。知らない人とすれ違う時も、ちょっと勇気を出して「おはようございます!」「こんにちは。」声をかけることで、その人とつながり、嬉しい気持ちになります。あいさつはお互いを受け入れる素晴らしい言葉だと思います。

コロナ禍の中だからこそ夫や息子たちとの会話が多くなり、体を動かす。絵を描く。料理をする。服を作る等の時間が多くなり充実した時間を持つことが出来ました。

コロナが流行するまえには、気付かなかった人の優しさが見えました。なにげない日常が、とても大切な事。無事に一日が終わることが幸せな事とだと感じるようになりました。

一日一日を限りある一日として大切に過ごそうと思いました。

あいさつをするという事は、内にある自分を、外に向けて発信することでもあると思います。こんな時だから、どんどんあいさつで、人とつながっていきたいと思います。


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「柿とレモンとハバネロ」


【編集担当より】

今回のテーマは、【あいさつ】です。

コンサルティング会社で、コミュニケーションの研修をしていた時に、【あいさつ】の重要性については、良くお話をしていました。

コミュニケーションというのは、【挨拶】【対話】【議論】の3つの観点が必要となります。議論=何かを決めるためには、対話=相手の価値観を知ることが必要となり、その前に、挨拶=話をする関係づくりが必要ということをお伝えしていました。

まずは、【挨拶】をすることで、お互いにお話ししやすい関係を作ることができ、より深いおはなしをしていくことができます。人間関係ができていない中で、相手の価値観を知ることは、なかなか難しいです。【挨拶】【対話】ができていない中で、会議などで【議論】を急に始めると、互いの意見がぶつかりあって、平行線になることもあるでしょう。

日ごろから、挨拶や対話を大事にしたいものです。

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