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20230628_沈黙や無意見は知能の低さを表さない、むしろ知性を表す。という言葉について考えたこと

はじめに

こんにちは、Keiです。

 今まで私にとって"元気が出た"と思ったコンテンツや"役に立つかもな"と思ったコンテンツや言葉を紹介してきました。今回も良い人生にするために"役に立つかもな"と思った言葉を紹介していきます。

今回紹介する言葉

この度、人生に役立つと思い、紹介したい言葉は

沈黙や無意見は知能の低さを表さない、むしろ知性を表す

です。

解釈と感想

解釈

 何か問われた際に"沈黙"や"わからない"と返す事で自分の知性(考えや判断)を表すこともできる。

感想

 Think clearlyの説明動画を見ている中で出てきた1文で最初は理解できませんでした。少し考えて咀嚼してみると深い1文だと思いました。
 一般的には議論する場で発言しない人は考えがない人だと見られてしまうと思います。欧米よりは少ないと思いますが、日本でもこのように捉えられてしまうと思います。1度聞いただけでは理解できませんでした。
 私の中の知識を振り返り、曹操に後継者を問われたときに、賈詡が沈黙を返したエピソードを思い出しました。

曹操もいよいよ老齢期に入り、後継者問題に頭を悩ませていたころのこと。嫡男の曹丕(そうひ)にすべきか。三男の曹植(そうしょく)にすべきか。

 曹操がいつまでも決めかねたため、家臣団もどちらかに分かれて分裂状態となりますが、こうした中にあっても、賈詡はどちらに付くでもなく沈黙を守ります。ついに考えあぐねた曹操が賈詡に諮問します。

「曹丕にすべきであろうか、曹植にすべきであろうか。そなたの忌憚ない意見を聞きたい」

 しかし、それでも賈詡は押し黙ったまま、答えようとしません。重ねて問われた賈詡は、ついにその重い口を開きます。

「これは申し訳ございませぬ、ちょっと考え事をしておりましたもので」
「ほぉ? そなた、わしの話が上の空になるほど何を考えておったのじゃ?」

「袁紹と劉表父子のことを考えておりました」

 この2人はどちらも嫡男を廃したことで国を亡ぼした者たちです。下問されてもなお、直接答えることを避け、言葉を選んで答えたのでした。曹操は吹っ切れたように大いに笑い、曹丕を後継者とすることを決意します。

“能ある鷹の「爪」の出し方”『三國志』の名軍師に学ぶ処世術(2)

このエピソードを思い出し、"沈黙や無意見は知能の低さを表さない、むしろ知性を表す"という言葉の意味を理解できたような気がしました。
 この言葉には"自分がコミュニティの中で一定数評価されている。そして相手や周りの人にも知性がある。"という前提があると思います。この前提が成り立った際の高度なコミュニケーション能力だと思いました。この前提が成り立つと、"いつも的確な発言をするのに今回はなぜ何も発言しないんだろう?"、"先ほどまで返答が早かったのに今回はなぜ黙ったままなのだろう?"などと思わせる事ができると思います。相手や周りの人はこちらの意図を考えることになると思います。こちらの意図を考えさせる事で、"自分の考えや判断"を伝えるということだと思いました。
 私は表面的な事ばかりに目が行ってしまい、このような高度なコミュニケーションは苦手ですが、いつかできるようになりたいと思いました。

最後に

 "自分がコミュニティの中で一定数評価されていて、相手や周りの人にも知性がある"前提が成り立つ場合、自分の沈黙や無意見が知性を表すこともできると思います。様々な人を配慮した高度なコミュニケーション能力ですが、身に着ける事でコミュニティの中を上手く立ち回る事ができると思います。いきなり実行は難しいと思うので、少しずつ目指していけば良いと思います。
 様々な人を配慮した高度なコミュニケーション能力のある人を共に目指していきましょう!

 どなたかの参考になれば幸いです。

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