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20240220_中国での鉄の普及による変化について学び考えたこと_ゲームチェンジの世界史_紹介と感想9

はじめに

こんにちは、Keiです。

 今まで私にとって"元気が出た"と思ったコンテンツや"役に立つかもな"と思ったコンテンツや考え方を紹介してきました。今回も良い人生にするために"役に立つかもな"と思った考え方を紹介していきます。

参考書

この度、参考にした本は
『ゲームチェンジの世界史』神野正史
です。

内容と感想

 前回の記事では"ゲームチェンジ完成"までの部分を読んで感じた事を書きました。

 今回の記事では"春秋から戦国へ"までの部分を読んで感じた事を書いていきます。

内容

 中国でも春秋時代以前は石製農具からあがる収穫量を前提としていたため、鉄が普及することで社会変革が起きた。
 余剰物資が生まれ農業労働力に余裕が生まれたことで専門職に就く者が生まれた。産業が生まれることで物々交換に限界が生じ、貨幣経済が本格化した。貨幣経済が浸透することで"貨幣"そのものを扱う商人が生まれ新しい支配者層となった。また、鉄製農具の普及によって新田開発が盛んに行われ、私有地が増え地主が生まれた。
 商人と地主が新しい支配者層となり、春秋時代を支えた社会制度は急速に崩壊した。春秋時代の末期に鉄器が普及したのではなく、鉄器が普及したことで春秋時代が終わり新時代(戦国時代)が到来した。

感想

 鉄器の普及による変化を中国の例でも学ぶことができ、勉強になりました。中国の場合、鉄製に移行する前の農具が青銅製ではなく石製であることを前提としていた分、鉄の普及によってオリエントと比べ大きく変化している感じがしました。石製で収穫の効率が悪い分、農業に携わっている人の割合も高かったのだと思います。鉄製農具で収穫の効率が上がった結果、農業以外の仕事を始める人が多かったことにも納得できました。ゲームチェンジのきっかけは同じ物事だとしても、前提となる基盤によって社会の変革度合いは大きく異なるという点は学びになりました。変化の大きさを予測をする際は、前提をしっかり抑えることは重要だと思いました。
 鉄の普及を軸として見るだけで、商人や地主が力をつけるに至った経緯がとても理解しやすくなりました。"貨幣経済の発展"や"新田開発"などの別々の事象が1つに繋がっていく感覚はとても面白いと思いました。本質を抑えているからこそ、1つに繋がっていくのだと思います。ゲームチェンジを通して歴史を学んでいくことはとても有用だと思いました。
 春秋時代の末期に鉄が普及したのではなく、鉄が普及したからこそ春秋時代が終わったという点は重要だと思いました。"春秋時代の末期に鉄が普及した"という点は事実としては正しいと思いますが、本質的には誤った理解だと思います。事実としての正解は覚えていても日々の生活では応用しにくいと思います。本質的に正しい知識を増やし、生活上の応用の幅も広げていきたいと思いました。

最後に

 事実として正しいことと、本質的に正しいことは異なると思います。本質的に正しい知識を増やすことで応用しやすくなり人生にとってもプラスに繋げる事ができると思いました。
 本質的に正しい知識を増やし、人生に役立てていきましょう!

 どなたかの参考になれば幸いです。

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