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20231020_財政悪化時の対応について考えたこと_覇権で読み解けば世界史がわかる_紹介と感想14


はじめに

こんにちは、Keiです。

 今まで私にとって"元気が出た"と思ったコンテンツや"役に立つかもな"と思ったコンテンツや考え方を紹介してきました。今回も良い人生にするために"役に立つかもな"と思った考え方を紹介していきます。

参考書

この度、参考にした本は
『「覇権」で読み解けば世界史がわかる』神野正史
です。

内容と感想

 前回の記事では"政治理念の新旧融合"までの部分を読んで感じた事を書いきました。

 今回の記事では"帝国支配の弛緩"までの部分を読んで感じた事を書いていきます。

内容

 国内の統治も固まらないうちから対外膨張戦争を繰り広げた点も始皇帝の失敗。漢は国内が安定するまで半世紀以上、対外戦争を堪えた。
 武帝の時代に急激に領土を広げた漢は財政が悪化した。財政悪化の原因を解決することなく、増税を行うとその国は破滅に向かう。具体的に、当時の漢では売爵法・売官法で爵位や官位を金で買った者たちが元を取ろうとして領民から搾取を行った。また悪事を行って金を稼いだ者が贖罪法で無罪放免となった。結果、悪事を働く者が増えた。
 生活が成り立たなくなった農民は土地を棄てて逃げだしたり、反乱を起こした。反乱を抑えるためには軍の導入が必要となり、更に軍事費が必要となった。土地を棄てた農民は生き残るために野盗集団と化し、治安も悪化した。
 国が傾いた時、原因の問題解決を図ることなく安易な増税に走る政府はほどなく亡びる。限度を超えた増税は混乱を招くどころか、むしろ減収となり国家寿命を縮める。

感想

 まずは内部を上手く収めるべきというのは基本だと思います。秦はその点で失敗し、漢はその点で成功していたことを学ぶことができました。
 財政悪化の根本的な問題を解決せず、増税で対応すると国家の寿命を縮めるという点も学びになりました。増税により短期的に税収を増やすこと成功したとしても、"持続できるか"と考えると怪しいものもあると思います。増税により、生活が成り立たい者が増え、納税者が減ってしまうのは本末転倒だと思います。また生きていくための犯罪が増え、治安が悪化してしまうと財政問題よりも大きな問題になってしまうと思います。
 どんな問題もまずは根本的な原因を解決することが大事だと思います。財政悪化の問題も根本的な原因を解決することで安易な増税に走ることなく、その結果生じた社会の混乱も起きずに、発展し続けたかもしれません。表面的な対応に逃げないように取り組むという点は個人の生活でも活かせると思いました。
 民主政の場合は、個人が政治家を選ぶ機会にその政治家が根本的な問題を解決するようにしているか?ということを確認することも必要だと思います。民主政を構成する1個人として最低限意識すべきだと思いました。

最後に

 根本的な問題を解決せず表面的な対応策を実施してしまうと、短期的には良くなったように見えたとしても長期的に見るとマイナスに繋がってしまうということはよくあることだと思います。人の上に立つ人ほど、意識すべきだと思いました。
 常に根本的な問題解決を意識し、長期的にプラスに繋がる対応を実施できる人を共に目指していきましょう!

 どなたかの参考になれば幸いです。

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