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「財務と人事の融合」勉強会を企画して~素晴らしい仲間からの刺激と人との繋がり~

約1ヶ月前になりますが、TTPS勉強会という異業種勉強会で、「財務と人事の融合」をテーマに勉強会を企画させて頂きました。

※TTPS勉強会について書かれた記事はこちら

事の発端は、昨年11月に私が書いた「企業価値とコーチング~インタンジブルアセットと対話とエンゲージメント~」というnoteの記事を読んで、TTPS勉強会の主催者の一人である中尾隆一郎さんがFacebookにコメントをくださったことから始まりました。

その後、ZOOMで中尾さんやTTPS勉強会幹事の肱岡さん鈴木利和さんとご連絡を取り、「まだ自分でも全然勉強不足なんだけど、このテーマで何か勉強会したい!」という思いから企画が動き始めました。

ぼんやりした中からの企画開始

私が「財務と人事の融合」、もっと広げると「左脳と右脳の融合」的なテーマに関心があるのは、組織人事の仕事をしていること、コーチングをしていることに強く関連があります。

私自身は人事経験を18年間している中で、「経営目線で人事がわかるHRになりたい」という思いでグロービスでMBAも取りましたが、グロービス仲間や会社同期の社費で海外MBAを取った友人達と話していても、「経営は突き詰めると、FinanceやStrategyよりも人だ!」という感覚を持っている人が多い印象がありました。

コーチングをやっていると、人ひとりひとりが生み出す付加価値というのは、その人のpotential(コーチングではresourceとかcreativitiyという)をいかに引き出せるか、人と人との関係性をいかにプラスにしていくかで組織としてのperformanceもずっと変わってくる。それは、ある意味モノ・カネよりもずっとleverageの大きい資産ではないかと思うのです。

そして、このテーマについては是非、人事の人間だけじゃなく、財務や経営企画など人事以外の方と是非語らいたいと思いました。(勿論、コーポレート系だけでなく営業やプロダクト、マーケティングの方も大歓迎で。)
そんな時、普段からよく壁打ちさせてもらっている友人・知人で、「是非この人達に意見を聴きたい!」とか、「この人とこの人を繋げてこのテーマで話したら絶対面白いかも!」と思う人たちの顔が浮かんできました。

人と人との繋がりに感謝

このテーマについて勉強会をするなら巻き込みたい!そしてこの人たち同士を繋げたい!と思い浮かんだ人たちは、以下の錚々たるメンツです。

  • 宮澤佑輔さん : 公認会計士の有資格者でありながらヨガインストラクターもしており、「CFOも企業文化形成に寄与すべき」と熱く語っている彼は、このテーマにぴったりだ!と思いました。彼とは実は小学校の塾の同級生(!)なのですが、特に社会人になって数年前から、時々組織やカルチャー、コーチング等についてオンラインで意見交換をしていたので、是非企画に巻き込みたいと思いました。しかも、なんともタイムリーなことに、この4月からペイミーという会社で「VP of Culture and Finance」という役職に就いているという。「Culture」と「Finance」を同時に所管するなんて!ピッタリすぎる!ということで、是非!とプレゼンを依頼しました。

  • 細田薫さん : 前職の後輩なのですが、ここ1年ちょっとで急激に仲良くなった彼は、自発的に社内オンラインサロン(勉強会)を開催したり組織に関する論文を執筆したり、とにかくその圧倒的なエネルギーと行動力、知識量にはいつも刺激を受けています。年齢差かかわらず心から尊敬している後輩であり、M&Aの経験や財務知識豊富で、かつ組織行動論・文化という点に関心の高い彼にも、是非アイディアをもらいたい。何ならプレゼンもしてほしい、と巻き込み始めました。

  • 宇尾野彰大さん : ユーザベースは元々秀逸なカルチャー構築で人事界隈では注目を浴びている企業ですが、最近HR Handbookをリリースして更に話題をさらっていました。そんなユーザベースで人事責任者を経てNews Picksの人事をされている宇尾野さんも、「組織文化・HRが企業価値に与える影響」という意味で、是非お話し頂きたい!と、半ば無理やり(笑)プレゼンを依頼しました。

この方達は、1on1で私がいつも知識と刺激と広い視野を頂いているというのと同時に、この人たち同士を繋げたら絶対に面白いことが起きそうだな、シンプルに言うとすぐに意気投合しそうだなー、という感覚もあって、実はこの勉強会の話が出る前から、「紹介したい人がいるんだよね。」なんて話していたりもしました。
そして今回この勉強会を企画するに当たって、勉強会自体を面白い・内容の濃いものにするのはもちろんのこと、このスピーカー達を繋げる絶好のチャンス!という思いもあって、俄然やる気が出て、企画が固まっているわけでもなく手探りの中、一人ひとりに声をかけていきました。

みんなで作った学びの「場」

今回実施してみて、当日は当初の狙い通り、人事の人だけでなく両利き、特に経営に近い方も含めて50人以上の参加者が来てくださいました。(財務ど真ん中の方が少なかったのは残念で集客の課題でした💦)

3人の素晴らしいスピーチで学びと刺激が多かったことに加え、TTPSの目指すところである、「ただ役に立ったね、で終わらず自分事として持ち帰って何か実行に移す!」というところまで、グループディスカッションや全体討議で大変盛り上がったと思っています。

最初に中尾さんと話して「企画します!」と宣言した時は、内心「ちゃんと質の高い会にできるかな・・・」とドキドキしていたところもあったのですが、本質的な目的(回が終わった時に参加者のみなさんがどうなっていると良いか)をしっかり共有したことで、あとは能力の高いスピーカーのみなさんが素晴らしい内容をプレゼンしてくださり、参加者のみなさんも積極的に質問や意見を出してくださり、双方向の活気のある場になりました。

これは、本業で人材育成の仕事をやっている中でも、NPOでワークショップを運営する際にもいつも感じているのですが、学びの「場」は、企画・運営も勿論大変重要で真摯に対応する必要はありますが、当時の空気感や持ち帰りをいかに作るかは、参加者のみんなで築き上げるもので、今回はスピーカーのみなさんも参加者のみなさんも意識高く、素晴らしい場になったことに心から感謝しています。

労力をかけた分、得る物も多い!

本件、実は企画開始から本番当日まで、講師との個別打ち合わせ、事務局との打ち合わせ、自分自身の資料作成・・・等も入れると、相当数の時間を割きました。
転職直後で自分の本業もバタバタしている中で、業務外でこんなことをやっている余裕はあるのだろうか・・・?と思うこともありましたが、現職の人事や財務のみなさんにもご参加頂くことで会社にも絶対に貢献できる!という信念もありましたし、この後、私がここでの学びをどう会社に活かすかは私次第!と思い、取り組んできました。

結果、素晴らしい事務局やスピーカーのみなさんと今まで以上に絆が深まったと思っていますし、参加者のみなさんとも特にグループが一緒だった方や関心領域が近い方とは新たに繋がることができました。
毎月ここまでの労力を割くのは難しいですが、やはり、定期的にこういった社外の場で、それなりにゼロから企画をしたりすることで、壁打ち力・巻き込み力(強引さも含め)・ネットワーキング力・・・など色んなものが鍛えられるし、何より自分の人生を豊かにするな、と感じています。

今回のテーマで探究した「人的資本経営」「IOS30414」「非財務情報開示」等のテーマについてはこれから本業でも探究を続け、実践に繋げていきたいと思っています!

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