細田 薫

セルソース株式会社 経営企画本部長。元住友商事。ウクライナとブラジルで2件大型M&Aを…

細田 薫

セルソース株式会社 経営企画本部長。元住友商事。ウクライナとブラジルで2件大型M&Aを敢行。大企業で尖り切った後、ベンチャーにて第二のキャリアをスタート。Noteでは、大企業とベンチャーの対比、私の日々の奮闘、気付きなどを自由に綴っていきます。

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「この決定は公平か、それとも平等か」この問いが浸透している組織は強い。

皆さん、お久しぶりです。実に5ヶ月振りの投稿になってしまいました。 今回のテーマは「平等」と「公平」。あまりこの違いを意識することは無いかもしれませんが、このバランスが崩れると、組織は瞬く間に崩壊していきます。 そして、そのバランスを崩すのは、皮肉なことに人間が元来持つ「弱さ」。つまり、「意識しなければ、必ずこのバランスは崩壊する」と私は考えます。 是非「自分の組織は公平か、平等化。そしてそのバランスはどうか」、イメージしながらご一読いただけたら幸いです。 「平等」と

    • セルソース流人的資本経営 ~エンゲージメントサーベイの有効活用①~

      こんにちは、セルソースの細田です。 セルソースに昨年3月にジョインし、そこから初めてHR(Human Resources)分野に携わり、素人ではありながらも必死に考え、日々を過ごしてきました。 圧倒的に「まだまだ」ではありますが、これまでの苦しみや成果、学びを少しずつでもシェアして行こうと思います。 第一弾は、エンゲージメントサーベイの活用について。 先日、我々が活用する"Wevox"を運営するアトラエさん主催のセミナーで登壇させていただく機会があり、その際の資料を使

      • 【ブルーロック×人的資本経営 第三章】メンバーの"FLOW"を組織の"FLOW"へ。そのためにリーダーが出来ること。

        エゴイストばかりが集まり、描かれている「ブルーロック」の中でも、実はそう多くはありません。しかし、その物語を紡げた選手から非連続的に成長していく様が描かれています。 サッカー漫画であるにも拘らず、人的資本経営のエッセンスが沢山詰まっている、『ブルーロック』。そのエッセンスを紹介するコラムの第三弾です。 前回は「どうしたらメンバーが"FLOW"状態に入るのか」について考察をしましたが、今回は「そのFLOWはどうしたら連鎖し、化学反応を生み、組織のFLOWになるのか」という点

        • 【ブルーロック×人的資本経営(×HBR) 第二章】どうしたらメンバーが"FLOW"状態に入り、組織は最高の結果を出せるのか

          サッカー漫画であるにも拘らず、人的資本経営のエッセンスが沢山詰まっている、『ブルーロック』。 今回のテーマは「FLOW」。「ゾーン」と呼ばれることもあるこの状態ですが、これについてのブルーロックの解説と、Harvard Business Reviewにて紹介されている論文の内容がかなり関連していました。 どうやったら社員がFLOW状態に入り、生産性を爆上げしてくれるのか。漫画と論文を起点に考えてみました。 ブルーロックでの解説「挑戦的集中」 ブルーロックを作った奇才:

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        • 【ブルーロック×人的資本経営 第三章】メンバーの"FLOW"を組織の"FLOW"へ。そのためにリーダーが出来ること。

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          公式noteアカウントを通じて、僕らが得られたもの

          セルソースは昨年11月中旬にnote proを契約し、公式アカウントを立ち上げました。 そこからの5ヶ月間で18記事をリリース。note専任担当はおいていませんが、note単体で4万PV、転載分を含めると20万PVほどに到達しています。 元々は「直近:1千PV/月、短期:3千PV/月」を目印としていましたが、一瞬で達成してしまったので、すぐに修正しました笑 でも、僕らの公式noteの目的は「PV数を稼ぐこと」ではありません。そしてPV数ではない部分で、しっかりと「目的」

          公式noteアカウントを通じて、僕らが得られたもの

          ベンチャーで一年間七転八倒すると、何が出来るのか

          2022年3月にセルソースに入社して、1年ちょっとが経過しました。 ライフワークにしていた個人note執筆が止まってしまうほど、仕事と育児に明け暮れた1年でした。次の一年に進むにあたり、一回自分の足跡を振り返ってみたいなと思い、久々にnoteを開いています。 もしいずれかの内容にご興味がある方は、いつでも私宛ご連絡ください! そして、この記事が「セルソースにおける1年」のイメージに繋がれば幸いです。しかし、こうやって書くと本当に色んな人に助けていただいているなぁ。。。

          ベンチャーで一年間七転八倒すると、何が出来るのか

          毎日”頑張ってる”自分に満足するな 〜ハッとさせられた柔道家・野村忠宏さんの言葉〜

          ベンチャーに転職してそろそろ1年。 強烈に濃密な日々を過ごしてきて、不安や心配に負けそうになることもあるけれど、充実した日々を送ってきました。 ただ、先日参加したイベントで聞いた柔道家・野村忠宏さんのお話にハッとさせられ、強制的に日々の自分を省みさせられました。 ベンチャーや外資にお勤めの方には、特に共感してもらえるのではないかと思っています。 笑けるほどに濃密な日々社内会議は少なくない。でも生産性はクソ高い。 自分が6分野を管掌していることもあると思いますが、放っ

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          セルソース・執行役員就任までの葛藤と決意

          2022年3月にセルソースに入社し、本年1月末に執行役員に就任しました。 正直想定していなかったし、打診された後も当初は固辞していましたが、自分なりに就任する理由と目的が言語化出来たので、お受けしました。 今回は、決意表明も兼ねて、それらを表現していきたいと思います。外部の方もさることながら、セルソース社員の方にも読んでいただけたらと思っています(社長以下誰にも言ってこなかったことも書いてあります)。 そもそも「執行役員」ってなに住友商事時代は「〇〇さんが執行役員になっ

          セルソース・執行役員就任までの葛藤と決意

          一つの嘘が組織も会社も潰す 〜GE衰退から学べること〜

          今回は「GE帝国盛衰史――「最強企業」だった組織はどこで間違えたのか」の読書感想文です。 長い間「最高の経営者」と言われていた、ジャック・ウェルチは全くそうではなく、むしろエンロンに近いレベルの会計操作に基づいた、虚構でハリボテな”成功”であった、という本書は大きな衝撃を呼びました。 このケースから学べることは多数あるのですが、「小さな嘘・ゴマカシの怖さ」という観点で綴りたいと思います。 GEの顛末を一言で言えば500ページ以上にわたる本紙を一言で纒めると、「一度吐いた

          一つの嘘が組織も会社も潰す 〜GE衰退から学べること〜

          【2022年下半期】今オススメしたい書籍10選

          「年間52冊は絶対に読む」と決めて3年目。今年も何とか53冊読めました。 下期は24冊と上期の貯金に助けられた形ですが、人生で最も忙しかった今年も目標を達成出来た所は、自分を褒めてあげたいです。 この23冊の中から、自分的TOP10をご紹介します。どれか一つでも、皆様に「読んでみたいな」と思って貰えるものが紹介出来ていたら嬉しいです。掲載順は、ざっくりオススメ順になっていますが、あまりお気になさらず。 過去の書籍紹介記事はマガジンに纏めていますので、こちらもどうぞ。

          【2022年下半期】今オススメしたい書籍10選

          僕らが信じる、デザインの力。決算資料に命を吹き込め。

          セルソースに転職を決めた時、周囲から言われたのは「あの会社、決算資料めちゃくちゃ分かりやすいよ」でした。 社長や業績のことではなく、最初に「決算資料」が言及される会社はかなり珍しいです。そして、確かに分かりやすい。さぞかし、いいデザイン会社を起用してるんだろうなと思ってました。 入社後に経営企画の人間として作成に携わってみたら・・・驚きました。その「狂気」とも言うべきデザインへの拘りに。外注は完全にゼロ。100%内製で作り上げていました。 今回は、セルソースが信じる「デ

          僕らが信じる、デザインの力。決算資料に命を吹き込め。

          1 on 1面談の質を上げる5つの処方箋

          皆さんの会社では1 on 1面談を取り入れてますか? 1 on 1面談を導入する会社や社員の方は増えていると感じており、特に外資やスタートアップでは当たり前のように行われているようです。 一方で「何を話したらいいかわからない」「つい自分のことばかり話してしまう(話された)」といった悩みを聞くことも増えるばかり。 ということで、今回は私の「1 on 1面談の定型フォーム」をご紹介します。私も苦しみながら作り上げたもので、今上手くいっています。読者の方の参考になれば幸いです

          1 on 1面談の質を上げる5つの処方箋

          住友商事で学んだ3つのこと

          住友商事を去ってから、そろそろ9ヶ月が経ちます。 この9ヶ月間、ベンチャーという全く毛色の異なる場所で働いてみて、「あ、こんなことも住友商事で学んでたんだ」と思うことも多く、今回はそのうちの代表的な3点について綴ってみたいと思います。 (なお、これは「商社マンがみんなそう」と言ってるわけでも、商社礼賛でもありません。「あくまで僕が学んだこと」の列挙ですので、悪しからず) その1.「伝わることが当たり前」だと思わないマインドびっくりするほどズレまくる理解 いきなり抽象的

          住友商事で学んだ3つのこと

          【セルソース】激動の第七期で得たもの〜Purpose OrientedとOnly Must〜

          去る2022年10月31日、セルソースは第七期を終え、翌日から第八期に入りました。私も住友商事から転職して8ヶ月が経過しました。 この8ヶ月は激動も激動で、そして一瞬でした。 この8ヶ月間で、特に自分の意識が変わり、またセルソースの爆速成長の本質だと理解した2点があるので、それらに触れてみたいと思います。 呼吸するように「それは何のために」を意識する課題ドリブン(Issue Driven)であれ セルソースにはいくつか浸透し切っている合言葉・標語のようなものがあり、そ

          【セルソース】激動の第七期で得たもの〜Purpose OrientedとOnly Must〜

          結婚とは何なのか ~妻のMrs.Japan挑戦を見て~

          私は一度、離婚を経験しています。いわゆる"バツイチ"です。 離婚する時、「そもそも結婚ってなんだ」「(またするとしたら)何のために結婚し、どんな人と人生を歩むべきなのか」を強制的に考えさせられました。 今回、妻がMrs.Japanなるものに挑戦する姿を見て、そして本人の振り返りを聞いて、少しだけ当時の答合せが出来た気がするので、綴ってみたいと思います。 何のために結婚するのか?離婚した頃、私は基本的にブラジルにいたので、一人で考える時間が山のようにありました。 その時

          結婚とは何なのか ~妻のMrs.Japan挑戦を見て~

          【ブルーロック×人的資本経営 第一章】互いを"食い合う"ことで成長する(馬狼照英のケース)

          週刊少年マガジンで連載中の人気サッカー漫画、「ブルーロック」。 最近紹介を受けて読んだのですが、面白い。ファンタジー要素も多分にありますが、今の時代に必要な"エゴ"とはなにか、それを軸にした組織論という観点で読むと、かなり気付きが得られる漫画です。 今回は「エゴイズム」、そして「他人を変えることは可能か」、そんなキーワードで書いていきたいと思います。 第62話:「ヘタクソ」主人公である潔世一は凪・馬狼とチームを組み、3 VS 3に挑む。しかし、この馬狼は圧倒的個人技と共

          【ブルーロック×人的資本経営 第一章】互いを"食い合う"ことで成長する(馬狼照英のケース)