細田 薫|セルソース 

セルソース株式会社 執行役員 経営企画本部長。主な管掌はHR。元住友商事。ウクライナと…

細田 薫|セルソース 

セルソース株式会社 執行役員 経営企画本部長。主な管掌はHR。元住友商事。ウクライナとブラジルで2件大型M&Aを敢行。大企業で尖り切った後、ベンチャーにて第二のキャリアをスタート。HR関連を中心に、大企業とベンチャーの対比、私の日々の奮闘、気付きなどを自由に綴っていきます。

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    住友商事からセルソースに転職し、七転八倒する私の姿をそのまま書いています。

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【考察】続・転職100日間の過ごし方

これまでの100本以上のnote記事の中で、2番目の人気記事が”【考察】転職後100日間の過ごし方”です。 この記事は、私がブラジルやウクライナ案件の「出向経験」や、それまでの転職者の人間観察を踏まえて書いたもので、多くの反響をいただきました。 この記事の執筆から2年経ちましたが、この間スタートアップの人事責任者として多くの転職者を見てきましたし、他社の人事担当者と意見を交わす機会もありました。 その知見から、新たに「転職後上手く行く人の3つの共通項」を見出したので、続

    • リーダーは作れないが、育てられる。~リーダーとマネジメントの違い~

      よく「リーダーとマネジメントの違いは何か」という問いを目にすることがあります。 私も自分でそれを説明する立場になるまでは、「なんとなくチームを牽引する人」というイメージで、その違いを言語化することができませんでした。 しかし、HRを管掌する立場になり、素晴らしい書籍に出会い、多くの先人からの教えを受け、ようやく自分の言葉で語れるようになってきました。 今回は、「リーダーとマネジメントの違い」「優れたリーダーを輩出するために、他者は何が出来るのか」といった点に触れていきた

      • セルソースに転職して2年。大いなるアンラーニングの時が来た。

        今回のnoteは、いつものように「テーマ」を掲げての内容ではなく「私自身」の話です。 なので、何かしらの学びが提供できる訳ではないのですが、良かったら最後まで読んでいってください。 僕にとって、とても大事な意思表明noteです。 3年前に掲げた「人生のスローガン」「目に映る人々を幸せにし続ける」、これが私が3年前に掲げたスローガンでした。その背景について、まず少しだけお話しします。 「絶対に成功させる」という意気込みで乗り込んだブラジルとウクライナ 私は2009年に

        • "勿体ない離職"を減らすために今日から出来ること

          私は従業員数数万人(連結)の住友商事から、従業員100人台のセルソースに移り、「働き方」や「カルチャー」など多くの点での「違い」を目にしてきました。 一方、「退職に至るプロセス」はあまり変わらないと感じており、そして周囲の退職者にヒアリングしても、ほぼ似たような回答を得てきました。 それらを踏まえ、私の中で「退職」というものに対する一つの「解」のようなものに辿り着いたので、今回はそんなお話が出来ればと思っています。 そもそも「退職」「離職」をどう捉えるかプロセスの話に入

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          気分が落ち込んだら"マル"を付けてみる~しんどい時のメンタルコントロール~

          皆さんは、気分が落ち込みやすいタイプですか?それとも落ち込みづらいタイプですか? 私はそうは見えないとよく言われますが、実は気が小さく、とても頻繁に落ち込みます。 今回は、メンタルが落ちた時の対処法を、とある漫画の表現も引用しながらお伝えしていきたいと思います。 メンタルが「落ちていく」のはどういう時かメンタルの落ち方にも色んなタイプがあると思いますが、私は「小さな不安が色んな不安を呼び、それが大きくなっていく」増幅型です。 例えば、一番私が良く陥るのは「自分が取り組

          気分が落ち込んだら"マル"を付けてみる~しんどい時のメンタルコントロール~

          HRこそ「嫌われる勇気」を。愛されなくても愛し続ける覚悟を持て。

          私がセルソースの「HR責任者」という立場に就いてから、2年が経とうとします。 全くの門外漢だった私が曲がりなりにもメンバーの成長、組織の成長に寄与出来た理由は、「愛」を持ち続けてきたからだと思っています。 しかし、「愛する=愛される」ではありません。時として、その真反対の結果に着地することもあります。 「愛されなかったとしても、愛し続けられる人間が何人いるか」。これが組織のレベルを上げ続けられるかどうかの、一つの重要な要素だと考えています。 note100本目となる本

          HRこそ「嫌われる勇気」を。愛されなくても愛し続ける覚悟を持て。

          良い仕事は「正しく読む」ことから。自分のアウトプットは自分で直せ。

          皆さんは、「自分の伝えたいことが中々伝わらないな」「資料の表現をいつも直されるな」と思ったこと、若しくは同じことを部下やメンバーに対して思ったことはないでしょうか? そういう時、人はとかく「もっと言い方を気を付けよう」「資料の作り方を勉強しよう」といった、"アウトプット"への意識が向いてしまいます。 ですが、どれだけアウトプットの努力をしようとも、一発で良いものが出来上がる訳がありません。 その時に必要になるのは「一度出したアウトプットを自分で洗練させること」。そして、

          良い仕事は「正しく読む」ことから。自分のアウトプットは自分で直せ。

          「評価」と「承認」は違う。「尊厳」こそが組織づくりの第一歩。

          初めて「マネージャー」や「上司」になった方の大きな悩みは「評価」ではないでしょうか。 プレイヤーとして自由に仕事し、関わる仲間ともフラットにやれていたのに、定期的にその人の「価値」を表現しなくてはならなくなる。多くの人にとって辛く、悩ましいものでしょう。 ですが、私は多くの悩めるマネージャーの方とお話をする中で、「"評価"と"承認"の区別がついているかどうか」がマネジメントの巧拙を大きく左右していると感じました。 今回は「評価と承認は何が違うのか」、そして「承認を経て得

          「評価」と「承認」は違う。「尊厳」こそが組織づくりの第一歩。

          「自責思考」は二つある。誤った理解で落とし穴に嵌るな。

          経営者やHR責任者と話していて良く出てくる、「他責思考人材」に関する悩み。 「どうしたら採用を避けられるのか」「採用してしまった場合、どう対処すべきなのか」。皆さんもきっと、他責思考の人に悩まされた経験はあるでしょう。 セルソースの行動規範でも、 ✖ノーマル思考:他責思考、いつも誰かが悪い。 〇セルソース思考:自責思考、自分ならどうする。 という形で自責思考を是、としています。 ですが、この「自責思考」という言葉の定義、皆さんは如何でしょうか。僕は昨年、この定義に疑問

          「自責思考」は二つある。誤った理解で落とし穴に嵌るな。

          【2023年】今オススメしたい書籍10選

          「年間52冊は絶対に読む」と決めて4年目。ついに目標未達に終わってしまいました。結果【35冊】。 ですが、全く後悔はしていません。2023年はとにかく「アウトプット」を自分に求めた一年であり、その過程こそが大きな「インプット」になりましたので。 さて、それでは、今年もこの【35冊】の中から自分的TOP10をご紹介します! どれか一つでも、皆様に「読んでみたいな」と思って貰えるものが紹介出来ていたら嬉しいです。 過去の書籍紹介記事はマガジンに纏めていますので、こちらもど

          【2023年】今オススメしたい書籍10選

          CHROを目指す人に心から薦める漫画6選(+2)

          ご無沙汰しています、細田です! 僕は小さい頃から本当に漫画が大好きで、様々な漫画を読んで来ました。「僕の思考回路や性格の大半は漫画で組成された」と言っても過言ではありません。 ただ、「組織」や「ヒト」について興味を持つようになってからは、「読み方」が大きく変わってきました。 将棋、アイドル、競馬、SF、、、どんなテーマの漫画にもほぼ確実に「ヒト」が登場し、「集団」になり、「組織」になります。 そうした時に、「その組織が上手くいっている理由」や「その人が急成長する理由」

          CHROを目指す人に心から薦める漫画6選(+2)

          「この決定は公平か、それとも平等か」この問いが浸透している組織は強い。

          皆さん、お久しぶりです。実に5ヶ月振りの投稿になってしまいました。 今回のテーマは「平等」と「公平」。あまりこの違いを意識することは無いかもしれませんが、このバランスが崩れると、組織は瞬く間に崩壊していきます。 そして、そのバランスを崩すのは、皮肉なことに人間が元来持つ「弱さ」。つまり、「意識しなければ、必ずこのバランスは崩壊する」と私は考えます。 是非「自分の組織は公平か、平等化。そしてそのバランスはどうか」、イメージしながらご一読いただけたら幸いです。 「平等」と

          「この決定は公平か、それとも平等か」この問いが浸透している組織は強い。

          セルソース流人的資本経営 ~エンゲージメントサーベイの有効活用①~

          こんにちは、セルソースの細田です。 セルソースに昨年3月にジョインし、そこから初めてHR(Human Resources)分野に携わり、素人ではありながらも必死に考え、日々を過ごしてきました。 圧倒的に「まだまだ」ではありますが、これまでの苦しみや成果、学びを少しずつでもシェアして行こうと思います。 第一弾は、エンゲージメントサーベイの活用について。 先日、我々が活用する"Wevox"を運営するアトラエさん主催のセミナーで登壇させていただく機会があり、その際の資料を使

          セルソース流人的資本経営 ~エンゲージメントサーベイの有効活用①~

          【ブルーロック×人的資本経営 第三章】メンバーの"FLOW"を組織の"FLOW"へ。そのためにリーダーが出来ること。

          エゴイストばかりが集まり、描かれている「ブルーロック」の中でも、実はそう多くはありません。しかし、その物語を紡げた選手から非連続的に成長していく様が描かれています。 サッカー漫画であるにも拘らず、人的資本経営のエッセンスが沢山詰まっている、『ブルーロック』。そのエッセンスを紹介するコラムの第三弾です。 前回は「どうしたらメンバーが"FLOW"状態に入るのか」について考察をしましたが、今回は「そのFLOWはどうしたら連鎖し、化学反応を生み、組織のFLOWになるのか」という点

          【ブルーロック×人的資本経営 第三章】メンバーの"FLOW"を組織の"FLOW"へ。そのためにリーダーが出来ること。

          【ブルーロック×人的資本経営(×HBR) 第二章】どうしたらメンバーが"FLOW"状態に入り、組織は最高の結果を出せるのか

          サッカー漫画であるにも拘らず、人的資本経営のエッセンスが沢山詰まっている、『ブルーロック』。 今回のテーマは「FLOW」。「ゾーン」と呼ばれることもあるこの状態ですが、これについてのブルーロックの解説と、Harvard Business Reviewにて紹介されている論文の内容がかなり関連していました。 どうやったら社員がFLOW状態に入り、生産性を爆上げしてくれるのか。漫画と論文を起点に考えてみました。 ブルーロックでの解説「挑戦的集中」 ブルーロックを作った奇才:

          【ブルーロック×人的資本経営(×HBR) 第二章】どうしたらメンバーが"FLOW"状態に入り、組織は最高の結果を出せるのか

          公式noteアカウントを通じて、僕らが得られたもの

          セルソースは昨年11月中旬にnote proを契約し、公式アカウントを立ち上げました。 そこからの5ヶ月間で18記事をリリース。note専任担当はおいていませんが、note単体で4万PV、転載分を含めると20万PVほどに到達しています。 元々は「直近:1千PV/月、短期:3千PV/月」を目印としていましたが、一瞬で達成してしまったので、すぐに修正しました笑 でも、僕らの公式noteの目的は「PV数を稼ぐこと」ではありません。そしてPV数ではない部分で、しっかりと「目的」

          公式noteアカウントを通じて、僕らが得られたもの