まちづくりと新規事業を企む合宿所がコンセプト。HOSTEL ALA3周年@宮崎都農町
観光地でも出張地でもない、小さなまちの小さなホステル(18床)。
自宅も兼ねてるのでほぼ毎日現場。なんとか3年もってます。
基本、だれも来ないところなので、営業は全方位。
当初はコンセプトだターゲットだの言う以前に、とにかく呼び込まなければで、軸もあいまい、散らかった運営でした。
3年目を迎えて、
で、やるべきこと、できること、やりたいことが明確になってきました。
2024年、HOSTEL ALAが目指す理想の姿は
まちづくりの合宿所
1.まちづくりの行間を伝えたい
2020年3月、都農町に移住・起業する際、一つ決めていたことがあります。
移住時点でぼくは53歳。
決して若くなく、経験ぐらいしか伝えることがないなと思い、都農町では大学生や地元の小中学生が大人たちと対等にまちづくり実務に参画できることを理想的な役割と考えていました。
まちづくりは曖昧で範囲が広く、関係者も多く、なにかを動かそう、つくろうとすると相当なエネルギーや経験則が求められるもの。
一言でいうと、むずかしい
若者参画を実現させるために、日常的に学生と接して、行間や詳細を伝承して習慣化していかないと。
なので、自分の家を探す際、学生が寝泊まりしたり、夜な夜な語り尽くせるような住宅を希望していましたが、適当な物件が見つからず一時断念。
移住して9ヶ月経ってから、いまのHOSTEL ALAの敷地オーナーから5,000㎡の耕作放棄地と2件の空き家を見てほしいと言われ、工務店の秀建設さんと内覧に。
現地を見てすぐ即決!
ぼくにお金はなかったのでw、秀建設さんに取得いただき(ありがとうございます。!!)、ぼくらはマスターリースすることでいまに至ります。
2.ゆっくり話せるっていい
ゲストの動機や感想を聞いていて、共通するのは
「ゆっくり話せるっていい!」
HOSTEL ALAの周辺には2階建てすら少なく、ナイトレジャーの誘惑もなく、
見えるのはプラネタリウムにも思える広い星空。
話すのには最適です。(話すしかない)
自治体や会社が合宿目的で来てくださることも増えて来ました。
6月に来てくださった、広島県大崎上島町の「まなびのみなと」さんは、自社のビジョンや戦略を話し合う場に加えて、事業領域が似ているイツノマの事業内容も参考にできるという理由ではるばる都農町まで来て頂きました。
ぼくらにとっても、刺激的な話が多く盛り上がりました。
来月には、逆にぼくが大崎上島町で続きの話をしようと思ってます。
3.増やしたいプログラム
来週から3週連続で合宿!
①中学生まちづくり部
昨年、創部した中学生の地域クラブ「まちづくり部」
これまで商店街再生イベント「みちくさ市」やぼくらが主催するイベント「ALAガーデン」にドリンクやわたがしの販売などで出店。オリジナルのYouTube「つのさんぽ」の企画と制作をしています。
世の中に事例がないので、この先、何をやってくか、中学生たちは何がやりたいのか、イツノマが関わる強みはどうやっていかすか、試行錯誤は続いてます。
夏休みに京都市立日吉ケ丘高校のフィールドワークで一緒に議論して、まちづくり部の企画をつくった際にも、いま一番やりたいことが「合宿」だったので、今回、実際にやってみることに。
②大学生の地方創生サークル
高鍋町のまちづくり(駅・海・ウォーカブル)プロジェクトをシェアしながら進めている東大生地方創生コンソーシアム。
3月に幹部メンバーが都農町で合宿したのをきっかけに、9名の東大生が3チームに分かれて継続的に企画。9月24日から27日は宮崎に来てALAで合宿。
最終日は高鍋町の町長や観光協会理事長に提案予定です。
③企業の新規事業開発
大企業やベンチャー企業など、地方創生・まちづくり・教育をテーマに、ぼくらと一緒にできることがないかとお声がけをいただき、はるばる都農町まで来てくださって合宿することも。
学生の合宿だと、どちらかというとジェネレーターとして関わることが多いのですが、企業との合宿はぼくらにとっても経営に影響を及ぼすことなので100%当事者参画です。
もちろん場所貸しだけ、ファシリテーターとしての参画も承ってますが、やっぱり一番面白いのは、ぼくらも当事者になる新規事業合宿です。
ALAの事例ではありませんが、9/2-5で参加してきた起業家のカンファレンスICCサミットのプログラムで、一晩、ホテルを貸し切って語り尽くす「Co-Creation Night」でぼくは「教育を語り尽くす」部屋に参加してきました。
教育系スタートアップの方々と、延々4時間。
事業の種類やアプローチ方法は異なるものの、目指すことや志が共有できるため、個人的にもとても有意義な時間でした。
やはり、新しいことを起こしていくには一人、一社では限界あり。目指すことが近しい人たちと、フラット&フランクに時間を気にせず語り尽くすことの必要性を身をもって感じたところです。
これからも、HOSTEL ALAにとって、イツノマにとって、一挙両得になる合宿プログラムを企画して、積極的に拡充していきます。
まちづくりや新規事業について、合宿したい人、団体があれば、いつでもお気軽にお声がけください!!