中川敬文|まちづくり・地方創生

地方のまちづくり実践記|キッザニアを創ったUDSの代表20年|宮崎県都農町移住&イツノ…

中川敬文|まちづくり・地方創生

地方のまちづくり実践記|キッザニアを創ったUDSの代表20年|宮崎県都農町移住&イツノマ起業|グランドデザイン|廃校活用|商店街再生|HOSTEL ALA経営 http://ala-tsuno.com|都農中学校の総合学習|こども参画まちづくり▶︎第15回日本まちづくり大賞受賞

マガジン

  • まちづくりベンチャーに必要なスキル

    民間のまちづくり会社、ベンチャー企業の経営に必要なスキルや、身につけておきたいことについて、自分が20年近く実践してきた経験を踏まえてまとめてます。

  • 地方のまちづくり実践@都農町

    まちづくりというとバクっとしてイメージがつきにくいもの。人口1万人のまち、宮崎県都農町(つのちょう)に移住、まちづくり会社を起業して、日々試行錯誤しながら実践している立場で、まちづくりのリアルをご紹介していきます。

  • 地方創生の未来

    地方創生ときくと、東京から見た”地方”、いまなにもない前提の”創生”と捉えてしまいがち。ぼくは地方に住んで起業している立場で、いま地方にいる”ヒト”、ある”モノ”をどう活かして”コト”をつくっていくかという観点から、未来に向けて考えること、全国の面白い事例を紹介します。

  • こども参画まちづくり×教育

    町からまちづくり業務を受託するイツノマが、町内唯一の中学校、都農中学校の総合的学習で「つの未来学」を開講。中学生からの提案がきっかけとなり、都農町が「ゼロカーボンタウン宣言」。具体策として小中学生選抜チーム「GreenHope」を結成。町で創設した「ゼロカーボンU-18議会」に毎年政策提言、今年度は予算100万円を可決。「Green Hope」が主催者の一角を担い、花とみどりで商店街を元気にする「みちくさ市」を毎月開催。5月からは、中学生の地域クラブ「まちづくり部」を創部、日常的にまちづくりへ参画する環境づくりを進めています。

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自己紹介|活動実績

1.自己紹介都農町に移住して4年。3年前(2021年1月)に書いた内容に、この3年で立ち上げたプロジェクトを反映しアップデートしました(2024年4月10日) ①サマリー ②メディア掲載 人生100年時代の都市デザイン 「こどもが当事者」人口約1万人の地方都市で始めるまちづくり教育 先端教育 子ども達が地域社会を創る まちづくり教育「つの未来学」 NHK宮﨑 「小中学生がまちづくりの活動を報告する会」 NHK宮﨑 「人口1万人 小さな町で始まる"まちづくり"都農

    • リソースの少ない地方のまちづくりで求められる力

      「まちづくりの仕事したいんですけど、都市と地方、どちらでやるのがいいですか?」と聞かれることがあります。 20年近く、東京でまちづくりの仕事をしてから、1万人の過疎地、宮崎県都農町に移住して実感するのは、リソースの有無による違い。 都市にはヒト・モノ・カネなどのリソースが多い、地方には少ないと前提をおくと、それぞれで求められる力が違います。 1.リソースがある都市で求められる力都市で規模が大きめのまちづくりの仕事においてはプロジェクトチームをどうつくれるかが成否の分かれ

      • 企画のコツ=パターン・ランゲージ10選(ALAガーデン|まちづくりカレッジ#1)

        Hello New One!をコンセプトに、4/13からはじまったALAガーデン。 新しいコトを起こしたい人たちが集まって、都農ワインのみながら、新しい企画が産まれたらいいな!との想いでスタート! 1.ALAガーデンの想いぼくらが経営するHOSTEL ALAの広大な敷地を活用、都農町自慢の都農ワインを飲みながら、子ども連れでも楽しめて、ゆるやかに新しいヒトとつながれる場、がALAガーデンの目標。 ALAガーデンのメインコンテンツが「まちづくりカレッジ」。新しいコトを起こ

        • 「地方×こども×ベンチャー」をキャリアのテーマに、ワクワクを起こすまちづくり

          学生さんや若い人から「まちづくりの仕事したいんですがどうしたらいいですか?」と聞かれていつも答えに困ってます。 自分の中に「まちづくりの仕事」という主語がないから。 新卒からいまに至るまで、自分の中にあるのは「ワクワクする仕事がしたい」。というとゆるーい話になりがちですが、結構、真剣に考えて行き着いたことなんです。 ワクワクの源泉は、ぼくの場合は、自分なりに、所属する組織にとって新しいコトにチャレンジしてること。そしてその結果、関係する人が笑顔になってるか?です。 「新

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        • まちづくりベンチャーに必要なスキル
          67本
        • 地方のまちづくり実践@都農町
          79本
        • 地方創生の未来
          54本
        • こども参画まちづくり×教育
          36本

        記事

          都農町に移住してまる4年、やりたかったことは実現してるのか?

          4年前の今日、都農駅に降り立ち、その足で都農町役場へ。そして転入届。 20年近く経営してきた東京のUDSを後継者に託し、単身で宮崎県都農町に移住してまる4年が経ちました。 53歳での単身移住&起業。 それなりの覚悟とやりたいことはありました。 と問われれば、 と即答できます。 では、なにもしてないかというと、自分でも驚くほど多くのことを実現させてもらってて。 そうなるとは4年前、 です。 「実現できなかったこと」「想像できてなかったこと」を振り返りながら、激動の

          都農町に移住してまる4年、やりたかったことは実現してるのか?

          地方で新しいコトを起こしたい人たちが集まる「まちづくりカレッジ@ALAガーデン」

          人口1万人の宮崎県都農町でHOSTEL ALAを開業して2年半。 4月から新企画「ALAガーデン」をはじめます! ALAに行ったら、 そんな場を目指しています。 記念すべき第1回は、4月13日(土)16時から! ALAガーデンの企画の中で、ぼくが特に力を入れていくのが「まちづくりカレッジ」です。 1.まちづくりカレッジとは?4年間、都農町のまちづくりに携わってきて実感したこと、それは仕事がないこと。人口1万人の小さな町ではもっとも深刻な課題です。 1番シンプルな解

          地方で新しいコトを起こしたい人たちが集まる「まちづくりカレッジ@ALAガーデン」

          地方のまちづくりに、こどもが参画するメリットとは?

          最近、ありがたいことに地方自治体やまちづくり関係の団体からいただく講演テーマで多いのが「こども参画まちづくり」 細かな実務は、下記ご参照頂き、ぼくが感じてる「こども参画まちづくり」のメリットを紹介します。 1.まちにとってのメリット①未来志向 まちにとって、こどもがまちづくりに参画するメリットの1つめは未来志向です。 地方、特に都農町のような過疎地域においては、まちづくりや自治会の協議に参加する人は高齢者が主流。 ぼくが考えるまちづくりの要件のひとつは、 なんです

          地方のまちづくりに、こどもが参画するメリットとは?

          まちづくりに一番必要なことは産業をつくる起業家を徹底的に、応援&伴走すること。

          50代半ばで、よもやのピッチ。 2/19から22に国内最大級の起業家カンファレンス、 ICCサミットFUKUOKA2024に参戦。 ぼくが出たのはソーシャルグッド・カタパルト。 11組出て結果は惨敗。 能力の低さをあらためて自覚、でも、意義ある敗退。 資金調達や上場の目標もないのに出場した理由は?というと にたどりつき、やるべきは起業家支援だとの思いが強まり。 日本でピカイチの起業家支援カンファレンスであるICCを体験してみたかったからなんです。 ICCの理念は「

          まちづくりに一番必要なことは産業をつくる起業家を徹底的に、応援&伴走すること。

          やりたいことが見つからない人は、まずやるべきことを全力でやって、できることを増やしてみては?

          「やりたいことが見つからないんです」 日ごろ、新卒や学生と話してて、一番多く受けるお悩み相談。 「やりたいことをやる」がいまどき。 昭和平成みたく、受け身になって言われたことやってるだけじゃだめ、が過剰にインプットされた結果、やりたいこと見つからない症候群に陥る危険性あり。やれAIだクリエイティビティだとかの世論が拍車をかける。。 1.やるべきこと現実の社会では、まず、上司や先輩から言われた「やるべきこと」をやらなければならない。 問題は、この「やるべきこと」にどんな

          やりたいことが見つからない人は、まずやるべきことを全力でやって、できることを増やしてみては?

          稼働率と客室単価では語れない、過疎地のホステルに求められる存在価値とは?

          2021年に開業したHOSTEL ALA。人口1万人の過疎地、観光資源もない宮崎県都農町で宿泊施設をつくるのはとってもむずかしい〜。 最初から、一般的な観光客は期待せず、自分たちが実践しているまちづくりをテーマに、町内外の交流拠点としたくてコンセプトは「まちづくりホステル」に。 とはいえ、株式会社として利益を出さなければ生きていけないため、無人オペレーションやADDressさんとの提携をはじめ、あの手この手で収益確保し、開業以来、黒字はキープ。 ただし、ちょろっと儲かる

          稼働率と客室単価では語れない、過疎地のホステルに求められる存在価値とは?

          地方創生ベンチャー設立4周年の日に思うこと、都農町から全国に!

          人口1万人の過疎地、宮崎県都農町で設立した株式会社イツノマ、本日が4歳の誕生日。 会社設立とともに、新型コロナウイルス。 落ち着いてきたら、都農町がふるさと納税の2年間取引停止。 その余波で、予定していたまちづくり実務の予算は削減。 そういえば2年前のこの日に、現金残高が100万円をきりそうになってたっけ。。 2年間のふるさと納税停止がやっと終わると思ったら町長交代。 町の大きな方針変更により、ぼくらにも大きな影響が(いまここ) この4年間、年間平均で330〜350日

          地方創生ベンチャー設立4周年の日に思うこと、都農町から全国に!

          地方創生で見落とされがち、住民参画まちづくりを実現させるジェネレーターの役割

          地方のまちづくりでは、住民のニーズや、潜在欲求としてのインサイトを引き出し、実現可能性を高める企画としてまとめ、建物や空間などの場づくり、政策やプログラムなどのしくみに落とし込んでいくプロセスが重要です。 実現させるために、進行役には参加者の意見を引き出し、円滑に進行するだけではなく、事業の経験則、企画やデザインのスキルが求められます。 さらに、自ら中に入り込み、参加者とともに、自ら主観的なアイデアも出して、住民を焚き付けながら、巻きこんでいく役割がジェネレーターです。

          地方創生で見落とされがち、住民参画まちづくりを実現させるジェネレーターの役割

          Uターン政策を強化してはいかがでしょうか?

          都農町に移住して5年目をむかえてます。この4年ちょっとで累計10人近く採用したんです。が、いまなお住み続けている人はぼくを含めて3人。 歩留まり悪い。。 地域おこし協力隊の任期は3年、地域活性化起業人も3年。 いわゆるIターンと呼ばれる移住者の一人として、定着率の悪さを実感。 町や県、国は(Iターン)移住を積極的に促進。財政支援中心に(それはそれで助かるけど) ところが、ぼくの身近で地元にUターン起業した20代には、支援金ゼロ。自宅があるから住居費はかからないものの、仕

          Uターン政策を強化してはいかがでしょうか?

          2024まちづくり、やりたいことBEST5

          都農町に移住して5年目。まちのグランドデザイン、デジタル・フレンドリー、廃校活用など、大きなまちづくりが多かった4年間。 今年からは、空き地・空き家の活用や、目の前の小中学生たちと、小さなまちづくりを、どんどん、ガンガン進めていきます。 昨年たてた目標を振り返ると。 残念ながら、1と5は断念。 3はスタート地点にたどりつくので終わり 2と4は順調に。 ということで、具体的には「こども参画まちづくり」に関わることを最優先で、取り組んでいきます。 1.商店街の空き地に常

          2024まちづくり、やりたいことBEST5

          2023年に読んだ本10選(教育・起業・逆境がテーマに)

          激動の一年。自分が読んだ本を振り返ると、その年の自分の関心軸とコンディションがわかりますね。 教育(こども参画まちづくり)に大きく舵を切った一年だったし、自走していくための起業とか、環境変化による逆境とか。 特に印象に残った10冊を紹介します。 1.冒険の書都農町ですすめている「こども参画まちづくり」のバイブルに。泰蔵さんが立ち上げた「VIVI STOP」を過疎地初として都農町に!が来年の目標。 2.山の上のパン屋に人が集まるわけ本はもちろんだけど、リアルな平田さんか

          2023年に読んだ本10選(教育・起業・逆境がテーマに)

          毎年1件、空き家をリノベ。運営で試行錯誤しながらすすめていく、小さなまちづくり

          人口1万人の宮崎県都農町に移住して4回目の仕事納め。 これまで4軒の空き家と1台の車両をリノベーション。少しずつですが、年1件程度のペースでリノベしながら、まちづくりにつなげていきたいなと。 町のグランドデザインや、巨大な廃校活用など、いわゆる「大きなまちづくり」もすすめてきましたが、今年9月の町長交代で方針も変わってきたのでこちらは一休み。 来年以降、民間だけでできる、小さなまちづくりに重点を置いて、特に商店街を中心に、じわじわとリノベ案件、つくっていきたいです。

          毎年1件、空き家をリノベ。運営で試行錯誤しながらすすめていく、小さなまちづくり