中川敬文|まちづくり・地方創生

1万人の都農町、まちづくり実践記|キッザニアを創ったUDSの代表20年|宮崎県都農町移…

中川敬文|まちづくり・地方創生

1万人の都農町、まちづくり実践記|キッザニアを創ったUDSの代表20年|宮崎県都農町移住&まちづくり会社イツノマ起業|グランドデザイン|廃校活用|商店街再生|都農中学校の総合学習|こども参画まちづくり|HOSTEL ALA経営 http://ala-tsuno.com

マガジン

  • まちづくりベンチャーに必要なスキル

    民間のまちづくり会社、ベンチャー企業の経営に必要なスキルや、身につけておきたいことについて、自分が20年近く実践してきた経験を踏まえてまとめてます。

  • 地方のまちづくり実践@都農町

    まちづくりというとバクっとしてイメージがつきにくいもの。人口1万人のまち、宮崎県都農町(つのちょう)に移住、まちづくり会社を起業して、日々試行錯誤しながら実践している立場で、まちづくりのリアルをご紹介していきます。

  • 地方創生の未来

    地方創生ときくと、東京から見た”地方”、いまなにもない前提の”創生”と捉えてしまいがち。ぼくは地方に住んで起業している立場で、いま地方にいる”ヒト”、ある”モノ”をどう活かして”コト”をつくっていくかという観点から、未来に向けて考えること、全国の面白い事例を紹介します。

  • こども参画まちづくり×教育

    町からまちづくり業務を受託するイツノマが、町内唯一の中学校、都農中学校の総合的学習で「つの未来学」を開講。中学生からの提案がきっかけとなり、都農町が「ゼロカーボンタウン宣言」。具体策として小中学生選抜チーム「GreenHope」を結成。町で創設した「ゼロカーボンU-18議会」に毎年政策提言、今年度は予算100万円を可決。「Green Hope」が主催者の一角を担い、花とみどりで商店街を元気にする「みちくさ市」を毎月開催。5月からは、中学生の地域クラブ「まちづくり部」を創部、日常的にまちづくりへ参画する環境づくりを進めています。

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「地方のまちづくり」と「総合的・探究学習」と「ベンチャー経営」を重ね合わせたら見えてきたこと。

週末は人口3,800人の離島、甑島(こしきしま)でトークイベント 甑島、薩摩川内市、いちき串木野市に多拠点生活サービスのADDress拠点をつくり、アドレスホッパーやリモートワーカーに回遊してもらおうとオンラインイベントを企画してきました。 イベント参加者からの印象的な質問 偶然にも、高齢化60%の過疎化が進む甑島で地域のために豆腐をつくり、パンをつくり、ホステルやカフェなど島内に19もの運営拠点をつくっている山下賢太さんと、ぼくの答えが一緒でした。 実際に、20代で

    • リーダーとナンバー2のいい関係をつくるために必要なこと

      ナンバー2という、わかったようなわかんないような役割に悩んだ時期がありました。 というのも、前職で10年ほど副社長やってたんですが、副社長って社長がいないときに相談されたり、2番目に意思決定する人ぐらいの機能以上になにかあるのかなぁと。 そんなとき、先輩経営者から「裸の男とリーダーシップ」という映像を紹介されてナンバー2に目覚めました! デレク・シヴァーズ氏のTEDプレゼン「社会運動はどうやって起こすのか?」で使われたものでご覧になったことがある人も多いと思いますす。

      • 探究×地域交流で、高校生と大人がガチで共創するスタディツアー(新渡戸文化高校@都農町)

        3回目の新渡戸文化高校スタディツアー@都農町。 今回来る6名のうち、2年生のAさんは3回連続の都農町! Aさんが初めて都農町に来たとき、南国プリンに魅せられ、高校に戻ってマイプロジェクト化。 その年の学園祭で60個を販売! 今年はなんと!1,000個!!! もはやスタディツアーの域を超えたコラボの予感ではじまりました。 2回目も2人。高校生が2回も都農町に来てくれるのは本当に嬉しい。 新渡戸文化高校はいち早く修学旅行をやめたんです。 かわりに全国20町村と提携。

        • 商店街の空き地で実証実験を続ける「みちくさ市」、人が集まる企画とは?

          まちづくりは根比べ。とにかく時間軸が長い。 都農町の商店街は、何十年前かに事業決定された都市計画道路の拡幅予定地でもあります。 商店がない商店街で、いまの幅員8mを15mにするというリアリティーのない計画。といって、先送り、放置しつづけても次世代にわたしようのない話なんじゃないかと思って、昨年のいまごろ「いまできること」「まずやってみる」ことを提案。 具体的には商店街の真ん中に位置する空き地(町有地)の活用です。 1.花とみどりで商店街を元気にまずは、人が集まらないこ

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          地方のまちづくり版「ジョハリの窓」で、自分の地域を他者視点で振り返る。

          自己分析ツールでおなじみの「ジョハリの窓」 前職でもキャリアカウンセリングやコーチングでよく使っていた。 地方、特に都農町のような小さな町でまちづくりをしていると、移住者のぼくらからすると魅力はたくさんあるのに町として気づいてなかったり、その逆だったり、キャリアと似たような、自分と他人の認識ギャップを感じるときがあります。 1.開放の窓これが多ければ多いほど、その町のポテンシャルは大きくなりますよね。 言いかえれば、最終的な目標になるゾーン。町としては、このゾーンを増や

          地方のまちづくり版「ジョハリの窓」で、自分の地域を他者視点で振り返る。

          宅建士&建築士が直伝!中学生が商店街に広場をつくるための現地調査した総合学習「つの未来学」

          「敷地面積は何㎡?」「南はどっち?」「周辺建物はどんな店?」 ぼくらイツノマが都農中学校の総合学習を年15時間担当して4年目。 今月から2年生の15時間がスタート! 昨日は2回目の授業「現地調査」。 中学生にとっては初めての校外学習。 校外といっても、中学校から歩いて15分ほどの商店街に。 ちょっとした小遠足気分を楽しみながら。 テーマは「商店街の真ん中に自分たちが行きたくなる広場をつくる」 1.広場になにがあったら行きたいか?3つの切り口にわかれて企画を考えていきます

          宅建士&建築士が直伝!中学生が商店街に広場をつくるための現地調査した総合学習「つの未来学」

          【日本まちづくり大賞】を受賞した「こども参画まちづくり」のプレゼン録

          10月7日、明治大学で開催された「全国まちづくり会議」に出席。会議の1コマで、の優秀賞・支部賞を受賞した8団体による公開プレゼンテーションが行われ、ぼくらイツノマが、最高賞となる「日本まちづくり大賞」を受賞しました。 久しぶりの大学の教室で、各団体10分のプレゼンテーション。 最前列には5名の審査員が。 イツノマは6番目のプレゼンでした。 自分の備忘録を兼ねて、当日お話しした内容を記します。 1.都農町の課題過疎地のまちづくりにこどもが参画するメリットについて考えまし

          【日本まちづくり大賞】を受賞した「こども参画まちづくり」のプレゼン録

          都市の大企業×都農町の社長×小中学生でサーキュラーエコノミー&地域課題解決を考えて提案するスタディツアー

          サントリー・SOLIZE・東北特殊鋼・三菱重工パワーインダストリー・ヤクモの5社12名が都農町に!知識創造プリンシプルコンソーシアム(KCPC)が主催する「ダイナモブートキャンプ」のプログラムで2泊3日のフィールドワーク。 1.なぜ都農町に?きっかけは、前職時代、フューチャーセンターでご縁があった仙石さんが、「ひなたMBA講座」で宮崎に来る際、ぼくが移住したことを聞いて、共同代表の荻原さんと一緒に、都農町へ立ち寄って下さったとき。 KCPCで『ダイナモ人を呼び起こせ」を出

          都市の大企業×都農町の社長×小中学生でサーキュラーエコノミー&地域課題解決を考えて提案するスタディツアー

          ブレイクダウンした小さな強みを重ね合わて、自分なりの勝てる強みをつくるコツ。

          「私の強みってなんだと思います?」 ぼくが受けた歴代質問ランキングで1,2を争う内容。 「強みを活かす」「強みを伸ばす」ことはみんな頭ではわかってます。ところが、いざ自分の強みは?となるとシンプルに言語化できなくないですか? 人に聞いてくる時点で、強みが定まってないということ。なぜなら自覚してなくて強いことなんてまずないですよね。顕在化していなければむずかしいんじゃないでしょうか。 自分自身もそんなことに思い悩みながら、現在進行形でやってる強みのつくりかたを紹介します。

          ブレイクダウンした小さな強みを重ね合わて、自分なりの勝てる強みをつくるコツ。

          地方のまちづくり×探究。中学生が総合学習「つの未来学」で15時間考えて商店街に提案したこと

          「シャッターに絵を描いて商店街を美術館に!」 「花を置いてハチを呼んで商店街で蜂蜜を!」 「世界のスイーツを商店街で出したい!」 9月14日、都農町の中学3年生が「商店街の再生」をテーマに、15時間考え話し合ってきたことを商店街の人たち、教育長、町役場に対して提案しました。 3年目を迎えた都農中学校の総合学習プログラム「つの未来学」。都農町のまちづくりをテーマに課題発見・解決を考え、町の人たちに提案しています。 今回提案した3年生は1年生のときに「つの未来学」がはじまっ

          地方のまちづくり×探究。中学生が総合学習「つの未来学」で15時間考えて商店街に提案したこと

          地域と学校をつなぐ「コミュニティスクール」が地方のまちづくりで果たす役割とは?

          コミュニティスクールってなに? 学校運営協議会を設置した学校でなんのこと?? コミュニティスクールは全国の学校の42.9%が設置 設置している自治体は3分の2ぐらい。 都農町では、都農中学校が4年前から設置、 ぼくは学校運営協議委員をさせていただき4年目。 町内にある小学校3校でも昨年から設置。まだまだ試行錯誤中ということで、教育委員会主催で、都農町第1回コミュニティスクール研修会が開催されました。 参加者は各校の学校運営協議委員のみなさん30名ぐらい。 都農神社の

          地域と学校をつなぐ「コミュニティスクール」が地方のまちづくりで果たす役割とは?

          地方こそ必要な「こどもまんなか」なまちづくり、こども参画4つのアプローチ。

          4月に発足した「こども家庭庁」。地方の1万人の町にはなかなか届いてこない動きですが、少子化が深刻な過疎地こそ、おおいに注目すべきこと。 「こども若者★いけんぷらす」では、自分の意見を表明し、社会に参加することを目指しています。 都農町では、こども参画まちづくりを目標に掲げ、4つのアプローチで取り組んでいます。 1.つの未来学(総合的学習)町内唯一の中学校、都農中学校で2021年から総合的学習の時間を各学年15時間使って「つの未来学」を実践しています。 未来に向けて自ら起

          地方こそ必要な「こどもまんなか」なまちづくり、こども参画4つのアプローチ。

          「まちづくりホステル」ALAを拠点に地域課題解決を考えるスタディツアー、その先に起こしたいこと

          2021年に開業したALAは、地域課題の解決を考えるスタディツアーを実施している宿泊施設です。人口1万人、宮崎県都農町のまちづくり会社イツノマが運営しており、5000㎡の耕作放棄地と2棟の空き家、トレーラーをリノベーションして開業しました。運営会社が、町から廃校活用、商店街再生や小中学校でのキャリア教育を受託しているため、宿泊ゲストにリアルなまちづくり情報やノウハウを共有できることが最大の特徴です。ALAでは、高校や大学、企業向けにリアルな地域課題の解決を考えるスタディーツア

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          フワっとしがちな「まちづくり」の構造を分解、縦横の動きを統合して解像度を上げる

          「まちづくりってなんですか?」という問いに、一言でスパーンと答え切れる人は少ない。ぼくも話し出すと長々となって結局フワっとしてしまう。 範囲が広くて奥が深いのがまちづくり。そもそも、まちづくりということばを使う側がそれぞれもってるイメージが違うから定義する意味もない。 ただ、まちづくりを仕事としている現場のプレイヤーとしては、フワっとしたままでは仕事が進まないし、そのままあらたに就職する人が増えたら混乱するだけ。 そんな背景もあって、いままでの体験を思い出しながら構造と

          フワっとしがちな「まちづくり」の構造を分解、縦横の動きを統合して解像度を上げる

          未来の関係人口へ、京都の日吉ヶ丘高校×東京の大学生×地元の小中学生で、都農町の廃校活用を企画・デザイン

          『越境』をコンセプトにする京都市立日吉ヶ丘高校が3年連続で、宮崎県の都農町に。 先輩から去年、すげー楽しかった!と聞いたり、楽しげな動画を見て「行きたい!」と志願した高校1・2年生、26名が参加。校長先生も同行! ぼくらは、新卒&インターン大学生3人にすべての準備を任せるという暴挙(むちゃぶり)にw 直前まで台風。伊丹空港の離陸が危ぶまれたり、来たら来たで、都農が雨予報80%だったり。 あらゆるシーンを想定しての練り直し、企画力upの副産物。 ドキドキで迎えた当日、

          未来の関係人口へ、京都の日吉ヶ丘高校×東京の大学生×地元の小中学生で、都農町の廃校活用を企画・デザイン

          地方のまちづくりにも通じる、仕事を楽しむために必要な3つのコツ

          大学生と話してて必ず話題になる「仕事って楽しいんですか?」 彼らにとって唯一の判断基準は、身近にいる社会人。彼らが「仕事つまんねー」「仕事は大変」と言えば、そうなんだろーと思っても不思議ではない。 そもそも、だれにとっても楽しい仕事なんてものは存在しません。だいたいの仕事は、地道だったり面倒だったり、対人関係でストレスを生じがちなやっかいなもの。 いまぼくが都農町でやってるまちづくりの仕事も同様です。 「仕事の楽しみ方はあるんでしょうか?」 ぼくの場合、ラッキーなこ

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