ケイヤン

気ままに不定期に、とにかく書き連ねていこうと思います。

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最近の記事

我が家感

少し前の話ですが、ひょんなことから、後輩が僕の自宅を訪れることになりました。 僕の住んでいるマンションは、エントランスから部屋まで行くのに10分ほどかかる超高層マンションというわけでもなく、良くも悪くも風景に溶け込んだ、国道沿いの少し煤けた賃貸マンションです。 後輩も、我が根城のあまりの平凡具合に「普通!」と外観を見て一言発するに留まっていました。 エレベーターで自宅の階層までたどり着き、部屋の鍵を開け後輩を招き入れました。 「あ、実家と同じ匂いがする。」 後輩は玄

    • マスクの日常感

      「日本人は『目は口ほどにものを語る』という言葉が文化的に染み付いており、口を覆い隠すマスクを付けることにそれほどの抵抗感を示さないが、欧米人は口元の動きが相手の感情を読み解くカギとしてきたため、マスクへの抵抗感が強い」 という趣旨の記事をずいぶん前に読んだ記憶があります。欧米の風景を映し出す昨今のニュースでは、確かに装着率が芳しくないように思えますが、日本では、今やマスクを着けていないで歩いている人を見つけることのほうが稀になっているでしょう。マスクを着けていないことで、夕

      • 継続は力なり

        「何事も続けることが一番難しいんだ」 少し前ですが、ある先輩が、新規企画の立ち上げが無事に終わった打ち上げの席でそう漏らしていました。 「俺が来年いなくなったら、また別の人が引き継ぐ。俺たちがどんな想いでこの企画を立てて、どんな苦労を経て今日まで来たか、その人はほとんど知らない。そしてその人が、この仕事を思い付きで変えたり辞めたりすることだってあるだろう」 ビールをチビチビと口に当てるのと引き換えに、今日この日に至るまでの苦労を、なぜか悔しそうに語っていたことが印象的で

        • 「撤退」と「転進」

          今年は新商品ラッシュに伴い、私の所属するグループはてんやわんや状態です。 毎日深夜までの残業は当たり前になっており、明らかに年初の明るい雰囲気は消え去えり、全員が小指をタンスの角にぶつけた後、痛みで地面をのた打ちまわっているのを愛犬に遊んでいると勘違いされ噛みつかれた(※実話)時のような僕の表情が、毎日メンバーの顔を覆っています。 そしてこの負荷は年後半まで続くことが見通されており、幾人かのメンバーからは、かなり不満の声も上がっています。 率直なところ、noteに記事を

          文字を書くこと

          PCやスマホ、タブレットのおかげで文章を書くことが以前よりも身近になりました。 今こうしてnoteに駄文散文を連ねられるのもPCを手にしてからのことです。 今日、リモートワークで自宅から仕事をしている中、少し気分転換に部屋を整理していた際、新入社員の頃のノートが埃をかぶった状態で発見されました。 パラりとめくると、まさにピカピカの社会人1日目、4月1日の日付のあるページには、ご丁寧に定規で、入社式の答辞か何かの社長の言葉のメモに強調線を引いたり、またその文字が、自身が書

          文字を書くこと

          余裕の持ち方

          「忙しいというのは、余裕がないってことなんですよね」 例の優秀な後輩が、休憩室のコーヒーを入れている僕の背後から、不意に声をかけてきました。 「室長が何かあった?」 僕のいる部署で、忙しいを体現している筆頭は、間違いなく室長になります。 デスクに座っていることはほとんどなく、だいたい会議かもしくは電話で誰かと話をしています。 PCでメールを打ちながら電話し、さらには近くの部下に対して指示を飛ばすような、漫画の世界にいる多忙サラリーマンが、僕の上司にいるのです。 「

          余裕の持ち方

          ミスとどう向き合うか

          週初めはなんらか大きいミスがあったりします。 今日の僕は散々でした。 まず朝は朝食を作る際に不注意でヤケドを負い、通勤途中の電車内ではBluetoothイヤホンを接続していたと思い込み、再生ボタンを押すと、隣の人がビクッ!となる音量が車内を包み、僕を無限の孤独へと追いやりました。 さらには仕事でも、細かなミスが積み重なり、自分の会社人生の中でも比較的大きいミスをしでかしました。 会社が大損失を被る、とか誰かが生命の危機に落ちる、といったようなミスではありませんが、コミ

          ミスとどう向き合うか

          何を大事にしたいのか

          「一番大事なものって何ですか?」 金曜日の昼下がりに、仲良くしている後輩に突然聞かれました。僕は彼の質問の意図を図りかねながらも、 「ドキドキする体験かなぁ」と答えました。後輩は少し驚いたように目を見開いて、真顔で僕の顔を見つめています。彼が期待していた答えはもっとコミカルなものだったのだろうか、と少しばつの悪さを感じてしまい、 「あ、お気に入りの包丁かも」とこれまた反応に困るような回答を付け加えましたが、 「なるほど、すぐにそう答えられるのがすごいですね。体験か」と

          何を大事にしたいのか

          メンタルタフネスと伸びしろ

          昨日、話題に上げさせていただいた後輩くんは、今日も上司のみならず、他の人たちにも怒られてしまいました。 過去に似たようなことを指摘されたにもかかわらず、ほとんど同じミスを繰り返してしまったのです。 今日に限らず、ここ数か月、彼は同じミスをよく繰り返します。 最初は僕も含め、「教え方も拙かったかな」と自省し、間違いを丁寧に振り返り、同じことにならないようどう工夫をすればよいかも一緒になって考えていました(時にはロープレみたいなことをやり、同じことが起きないよう体に刻み込む

          メンタルタフネスと伸びしろ

          リモートワークの空気感

          きっと多くの方が、上っ面だけの言葉を、人生で一度は耳にしたことがあると思います。 皆さんは、次のうち、どちらのほうが納得できるでしょうか? A.「大変申し訳ありません、次回以降気を付けます」 B.「うわーやっちゃった…すみません…次は必ず…」 恐らく、ご一読いただいた方々は、身近な方が言っている姿、もしくはご自身の言っている姿を思い浮かべながら、あるいは憎らしい誰かが脳裏にちらつきながら、それぞれどちらかを選択されたと思います。 またどんな失敗をしたのか、どんなトー

          リモートワークの空気感

          虚無感

          「なんか最近モヤモヤするんです、自分はこのままで良いのかなって。今の仕事続けてて何になるんだろうって考えちゃうんです」 新しい年度になり、自分も含めて、良くも悪くも気持ちに波が立つようです。 数個下の後輩が、仕事の合間の休憩でふと内心を打ち明けてくれました。 「仕事で成長してるって実感がないってこと?」 きっとそんな答えが返ってくるんだろうなとわかりながら、あえて聞いてみました。 「それもそうです。トップダウンのやらされ仕事が多いのも事実ですよね。けどそうではないん

          社内徘徊中

          この春で新卒として入社したこの会社で過ごすこと8年目となります。 採用や人材育成を経験し、マーケティングやら海外営業も経験し、今は広報マンです。今はニュースリリース制作やメディアとの電話、イベント企画などに明け暮れています。 大企業にいながら、短期間でいろいろな領域を経験している自分は、恵まれていると感じています。同期でもここまでコロコロ職種変わっている人間は見たことがありません。 仕事の潮流が川上から川下まである程度わかり、さらにそれを下支えしている人事制度なり人材育

          社内徘徊中