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中国生活で感じたこと#5(お酒、食文化、飲み歩く日本人?)

自宅隔離生活も9日目となり、折り返し地点を過ぎました。注文を間違えて牛スジが1キロ、玉ねぎが4つも届いてしまったことから、牛スジカレーを作りました。

『アベンジャーズ エンドゲーム』を見ながら作っていたのですが、クリスエヴァンス(キャプテンアメリカ)が”advengers assemble.”という瞬間は、何度見ても胸がアツくなります(単純)。

という訳で、このシリーズも第5弾まできました。今回はお酒、食を中心に書いていきます。

1.紹興酒は一地方のお酒でしかない。

日本人が中国のお酒としてまず思い浮かぶのは紹興酒ではないでしょうか。私も中国に来てから知ったのですが、紹興酒(だいたい15~20度。中国では黄酒、さらに熟成させたものを老酒といいます)は、上海がある中国東部にある浙江省紹興に起源があるお酒であり、もちろんメジャーなお酒であるものの、どちらかというとローカル酒という位置づけとのこと。聞いたことがある人も多いと思いますが、メジャーなのは白酒(40度~。50度以上のものも多い)です。

2.ひたすら飲まなければならない世界がある。

日本人同士の飲み会は別ですが、中国人が参加する、特にオフィシャルな飲み会の場合、この白酒が出てきます。白酒は基本的に小さな御猪口のようなもので飲むのですが、個々人と乾杯(干杯)を繰り返しながら、何杯も飲むのです。日本では最早パワハラ(アルハラ)ですが、相手が注いでくれようとしたもの、乾杯しようとしたものを断ることは『俺の酒を飲めないのか』みたいな価値観があるわけです。一方、しっかり飲むと『お前よくやったな』的なものもあります。

もちろん、近年はこういった風習もなくなってきて、断ることもできますが、中国人の同僚に聞くと、特に地方都市に行くとこの文化が残っているようです。中国のローカル企業とビジネスをしている自営業の友人も、先方の心を掴むためには『まずはしっかり飲むこと。』といつも言っています。

警察庁の資料だったような記憶があるのですが、中国在住の日本人に多い死因として急性アルコール中毒があるようです。これは他国には見られない傾向だそうです...。

3.日本人は夜な夜な飲み、遊び歩いている?

中国というと、日本人(特に日本からの派遣者)に対して、カラオケ、スナックで飲み歩き、お姉さんをハベらせているというイメージを持っている人も多く、残念ながらそういった接待を期待している日本からの出張者もいるのは事実です。

諸先輩方に聞くと、以前はそういうお店も多かったようですが、2010年代、特に2010年代後半に入ってからは、中国本土、特に北京や上海といった大都市部は激減しているようです(アングラな世界は皆無ではないようですが)。そういった意味では、遊び歩いている日本人像は過去のものになりつつあると言えると思います。

もちろん一定ラインを超えるようなサービスは違法ですし、時折、公安に捕まり、事実上、強制帰国させられる日系企業社員もいます。

この変化の背景には、公序良俗の意識が向上してきたという点もあると思うのですが、背景には、経済的に豊かになったことが大きいと思います。中国は経済発展とともに物価が上がり、各種サービスの値段も上がっています。相対的に給与水準が上がっていない日本人は、昔のように気軽に、安く飲んだり、遊んだりし難くなっているとも言えるでしょう。それなりの給与が支払われる仕事が増えたことも大きいと思います。

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特に2008年から2010年代前半まで、世界各国はリーマンショックに苦しんでいましたが、そんな中、一早くV字回復したのは中国でした。今以上に『世界の工場』であった中国も、輸出先である欧米諸国が不景気だったため不況に陥りましたが、当時国際金融市場での運用額が小さかったこともあり、そして政府が積極的な利下げを行うなど、手を打ちました。そして莫大な人口に支えられた内需を活かし、他国に先んじて、好景気の時代に入りました(この時に余ったお金が不動産市場に流れたため、一気に不動産価格が上がったわけです。)。これが中国を一気に超大国に押し上げました。

ここから先は霊感ですが、感情論を抜きに、今回も似たような状況になりつつあるように感じてなりません。もちろん全く同じ状況とは言えません。国民の平均年齢も上がり、日本以上の高齢化の波が来ることも考えられますし、2000年代後半のポテンシャルはないでしょう。

数多くの問題を抱えています。それでも今回の件の、欧米、特に欧州の状況と比較してみていると、中国、東アジアがさらに浮上する時代が来るように思います(霊感です)。日本も上手く乗っかっていきたいですね。

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4.豚肉 > 牛肉

日本では、一般的に豚肉より、牛肉の方が格上と考えられていると思いますが、中国では逆です(和牛のブランド力も高まっています)。なので意外にいい値段するのです。特に昨年来流行している豚インフ〇の影響もありますが。(余談ですが、豚インフ〇の情報は、大手メディアでは流れていないのですが、公的機関のホームページには書いてあったりします。なので情報を隠すというよりは、報道による風評被害を抑えたいという狙いがあるのかも知れません。)

5.川魚 > 海魚

地域によっても違いますが、川魚>海魚という考えがあります。日本では『川魚はくさい』と考える人が多いように思いますが、中国では逆に『海魚はくさい』と考える人も多いのです(もちろん個人差はあります)。

また、中華料理店で焼いた魚は見たことがないように思います。蒸したり、揚げたり、というのが中華における一般的な魚の食べ方のように思います。日本も同じですが、国土が20倍以上あるこの国では、地域によるバラつきが凄いので、想像できないような食べ方もあるかも知れません。

まずは、代表的なものをまとめてみました。今後もなにか思いついたら書いていきたいと思います。『ゲテモノ』については、あまり詳しくありません。ただ地域によっては、ヘビとかは食べるようですね。鶏肉のような食感だとか(フロリダとか、カリフォルニアにてワニを食べたときも鶏肉のような食管でした)。日本でもハブ酒があるくらいですし、食べる地域はあるかも知れませんね。

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何を食べるか食べないかをはじめ、食文化の話は地域によって全く違うから難しくて、そして面白いですよね。クジラの話だってそうです。その地域では合理的な理由と背景があったとしても、他国、地域から受け入れられないことはあります。イデオロギーの対立になると中々落としどころはありません。但し、その中でも『食の安全』は普遍的なもののはずです。生産者、流通者、管理者はその責任を果たさなくてはならないと思う今日この頃です。

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というわけで、今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。スキ、フォロー、コメント、メール等、随時お待ちしています!

ではでは。




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