「実践知」と「形式知」について考える。


こんにちは!あいでんです。

昨日の記事を見てくれた友人が「もう少し話を深めて欲しい」と言ってきた。
私自身は深い話をしようと思って書いているわけではないので、いざ話を深めようと思っても当然できる人間ではない(笑)。

というよりも、昨日の記事はまあまあ頭の整理をしながら書いたので、これ以上に話を深められるかい!とツッコミたいところではあるのですが、せっかくなので少し考えてみることにしよう。


▷はじめに

まずは昨日の話をざっくりとしておこう。

①私がポンコツ大学生から脱出するためにはアップデートし続けること、すなわち「情報」と「知識」をインプットし続けることが重要だとした。

➁「情報」は一次情報、二次情報、三次情報に分けることができ、同様に「知識」も実践知と形式知に分けることができる。
それぞれは一次情報=実践知、二次情報・三次情報=形式知という関係性がある。

③その上で、実践知だけでは他のシチュエーションには弱く、形式知だけでは具体的な事象への反映ができないため、「具体と抽象」の行き来をすることで、本当の意味で血となり肉とする必要性があることを主張した。

ざっくりとまとめるとこんな感じの話でした。

どこから話を深めていこうか皆目見当がつかない状態であるが、とりあえず③のあたりから考えていこうと思う。


▷「実践知」、「形式知」とは?

実践知とは実践や体験することによって得られる知識であるため実情への反映のされ方を身を以て知るという意味では強い。しかしその弱点は”あなただけの事実”という点だ。

例えば、お母さんの料理の調味料が目分量でも毎度変わらず美味しいのは実践知によるものだが、いつもと違う調味料になると味が大きく変わったり、子どもに作り方を教えてあげれないのは”お母さんだけの事実”だからだ。

つまり、普遍的ではないということ。他のシチュエーションに弱いというのはそういう意味がある。


形式知とは客観的にとらえることができ、言葉や構造をもって説明、表現できる知識のことで、多くは講義や本、記事、などから得ている。これらは普遍的な事実を概念化したものであるため基本的には”みんなの事実”である。しかしその弱点は具体的な事象への反映が難しいことだ。

学校で習っていることが実践で活かせない、理論通りやったのに思った結果が出ない、というのはいい例だ。

つまり、普遍的であり”みんなの事実”である反面、実情(あなたや私)と乖離してしまうことがあるのだ。


それぞれの欠点を補うために「具体と抽象」の行き来をすることで”みんなの事実”を理解しながらも”あなただけの事実”という側面を持つ状態でいる必要があるのだ。


▷学びのモデル

メモ帳を見返していると、先日の村口さんの講演の時に「成長するために必要な”学習モデル”」について話していたことを思い出した。

これがその時の”学習モデル”

聞いた時はわかるようなわからないような曖昧な感覚だったが、今では少し理解できる。

このモデルを今回の内容に少し置き換えてみる。すると、

置き換えた学習モデル

こういう図に置き換えができると思う。


まさにゼミでやっていることだ。
ちなみに実践知は経験値(経験したこと)、形式知は理論という風に置き換えるとわかりやすいかもしれない。

理論を事前に学び、実践(創Pやプロジェクト)をすることで経験値を蓄え、振り返りを行うことで理論とのすり合わせを行う。

これをグルグル回しているのだ。


▷ゼミの学習モデル

我々のゼミは
『課題図書→レポート→創P→振り返り→課題図書→レポート→創P(プロジェクト)…』
というサイクルが回るように設計されている。

逆に言えば、この中のどれかをサボってしまうとサイクルが回らなくなり学びを深めることができないということだ。


ゼミのサイクルを見てみれば、「内省的観察→抽象的概念化=振り返り→形式知」の部分にウエイトを置いていることがわかる。

それは実践という機会はゼミでなくても転がっているからだろう。
しかし、「内省的観察→抽象的概念化」という機会はそう多くない。
だからゼミではそういう機会を作っていただいているのだ。

つまり、実践の機会である創Pやプロジェクトそのものももちろん大事なんだけど、その後の期間も同等以上に大事なんだとわかる。当たり前だけど。


そう考えみれば、私の2年の頃は、創Pは一生懸命取り組むけど、振り返りや課題図書、レポートは"タスクだからやる"という態度だった。本当にふざけている。

成長しないのは当たり前だし、2年目の創Pで同じような失敗をするのも当たり前だ。


3年生になると毎月課題図書を読んでのレポートの提出がタスクになる。T先生は「これを真剣に取り組むやつとそうでないやつには大きく差が出るからな」と何度も言っていた。

これはそういう意味だったのだ。
”何か具体的なことをやって満足している人間” と ”サイクルをグルグル回す人間”では差が生まれるのは当たり前だ。

自ら機会を捨てていた過去の自分を叱責したい。


▷最後に

かなり長くなってしまった。まとめをして終わろうと思う。

今回のまとめも前回と相違ない。むしろ確信をもっていえるくらいだ。なのであえて前回と同じ言葉を引用する。

課題図書や共有される記事はちゃんと見てたほうがいいよという話。あと講義もちゃんと受けとこうね、みたいな。
わかるわからないは別にして、いつか役に立つから、多分。

大切なのは実践知を積むことでも、形式知を蓄えることでもない。

学習モデルのようにサイクルを回しながら実践知と形式知を自分の血となり肉とすることなのだ。


今回はこの辺りで終わりにするけども、話が深まってたのか、同じ話を永遠としているだけなのか、どちらかはわかりません(笑)

まあ、学習モデルを意識しながらこれからは実践知と形式知をインプットしていこうと思います。


それでは、また次回!

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