長崎の高校生から学ばされたこと
こんにちは!あいでんです。
本日も『腹を割って話そう』でのとある話をしていきたいと思います。3日連続?となる方もいらっしゃるかもしれませんね(笑)。
今回は、前回の記事でもちらっと出てきた高校生の参加者に関連する話です。
それでは、、、いってみよっ!
真剣に向き合う
長崎からわざわざ来て今回のイベントに参加した高校生。
「知らないことは怖いことだ」
と、感想を述べて会場からは拍手が巻き起こった。
その発言はもちろん、言葉の紡ぎ方からもしっかりしている印象を受けた。
実際少し喋ってみたが、かなりしっかりしていた。
その高校生が社会人の前で、あるイベントの広報も兼ねた自分をアピールするプレゼンを行うらしい。そこでイベント後に僭越ながらアドバイスを送ることになった。
その高校生が行ったプレゼンの内容については今回は割愛する。
我がゼミの悪いところ(らしい)がでてしまい、あれやこれやと大学生から高校生へアドバイスが飛んだ。客観的に見たらかなり厳しいことを言っていたかもしれない。
しかしその高校生はメモまで取ってしっかり話を聞いてくれた。
最後には先生から一番厳くも真をついたアドバイスが飛び、高校生は涙してしまった。
会場にいる全員が悔し涙だと思ったはず。しかし彼は、
「嬉しい、こんなに言われることなかったから嬉しい」
と発言し、涙していた。
僭越ながら、この子はこれからもっと伸びると感じた。恐らく、そこにいた全員がそう感じたのではないだろうか。
この貪欲さというか謙虚さというか、成長に対する飢えみたいなものは私も見習わないといけないと思った。
アドバイスする立場だったはずなのに、いつのまにか自分が学ばされていた。
これではどっちが大学生かわかったもんじゃない。
下からの突き上げほど恐ろしく、危機感を煽られるものはない。
しかしこれほどポジティブな刺激もそうない。貴重な時間を過ごすことができた。
これには少し、後日談?がある。
場もすっかりお開きムードになっていたころ、私はトイレで高校生に出くわした。彼はまだ涙を浮かべていた。
悔し涙も多少は含まれているのかなとか考えていたが、彼は私にこう言った。
「今まで何をしても先生や大人から褒められてきた。でも、ここまで真剣に向き合ってくれた人たちは初めてです。」
ほう、そういうことかと。どうもアドバイスをもらえたことよりもその姿勢が嬉しかったらしい。
確かに少しあって話せばわかるほどに彼は”優等生”だ。恐らく学校でもそういう扱いを受けているのだろう。(因みに彼は生徒会長)
しかし、当の本人はそれ好ましく感じるどころか息苦しさを感じているようだ。
私自身はそのような扱いを今まで受けたことはなく、むしろ問題児扱いをされてきた側だからそういう感覚は今までなかった。
彼自身、そういう扱いを受けることが知らぬ間にプレッシャーになっていたのかもしれない。
もし私たちの言葉が”優等生”というプレッシャーから解き放つきっかけになっていたのだとしたらこれは非常に面白い。
なぜなら我々は相手のことを全く考えていないわけではないが、それよりも自分の考えや思いをぶつけただけだからである。
しかもそれは私にとっては当たり前のことに近い。それに日常的にやっている自己満に近い行為だ。
高校生の同行者でもあったとある企業の社長さんからも
「ここまで真剣に真摯に向き合ってくれた人が彼にはあまりいなかったはずだから非常にありがたい」
というお言葉までいただいた。
そんなつもりはなかったが、彼の人生においての糧になったとしたらこんなに喜ばしいことはない。
よくよく考えてみればこの出来事が今回のイベントの狙いであり縮図ではなかろか。
お互いに学びあうってこういう心構えで、こういう環境で自然と生まれるものなのかもしれない。
だとすれば私は自分自身に問わなければいけないことがある。
『真剣に真摯に向き合っているか?』
最後に
彼は別れ際にこう言っていた。
「やっていることは自分にとって当たり前なんです。先ほどの発言(イベントの感想)も自分が感じたことを言っただけなんです。
だから拍手なんてされたくない。褒められたくないんです。」
その時彼には言えなかったが、今ならこう言いたい。
「あれは私の、あそこにいたみんなの素直な気持ちで巻き起こった拍手だ。変に勘繰らず素直に受け取っていい。
高校生なのに~、若いのに~というフィルターが嫌なのかもしれないけど、それは嫌味でもなんでもなく大人の自分自身への嘆きと、今それをできている君への称賛なんだ」と。
最近は私も『若いのに~、まだ大学何年生なのに~』というフィルターをかけられる側からかける側になってきた気がする。だからそう感じるのかもしれない。
年齢は関係ないと言う人もいる。それはもちろんそうだ。でも若いというだけで同じことをすれば称賛を受けることは恐らくもう避けられない。
なぜなら高校生で起業するといえばそれだけ注目されるし、高校生でプロになると言えばそれだけで注目される。
そりゃそうだ。20~30年、もしくはそれ以上かけてたどり着いた場所に、その半分の年月でたどり着くのだから。嘆きたくもなる。
しかしそれは実力を(その個人を)無視しているわけではないし、嫌みで言っているわけではないと思う。
少なくともあのイベントに、あの交流の場にいた人たちはそうだと思う。
その度その度に神経すり減らしていたら体がもたない。
だからもっと気楽に受け止めていいと思う。
彼は今日がプレゼンの本番だという。もう終わっているかもしれないけど(笑)。
頑張れ。私も負けないように頑張る。
今回はこのあたりで終わりにします。
それでは、また次回!
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