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【学校に行ってみた】インドネシア、バリにあるThe Green School

世界周遊76日目:バリ

世界周遊も最終国、インドネシアにやってまいりました。
バリは自然が豊かで本当に癒されます。
綺麗な海と鮮やかな緑が広がる素敵な場所でした。

ウブドのライステラス(棚田)

さて、今回はそんなバリの真ん中、大自然に囲まれた学校を訪れてみました。
The Green Schoolという名前のこの学校は竹でできた美しい校舎も有名ですが、実は教育システムもとても先鋭的なんです。
今回はそんなバリの学校について書いていきたいと思います。


🔶The Green School Baliについて


The Green schoolは2008年に開かれた比較的新しい学校です。
幼稚園に入る前の小さな子どもたちから12年生(高校卒業相当)の子どもたちまでを受け入れています。

学校のコンセプトは
「エコフレンドリー」「持続可能な社会」「社会起業家教育」といったところでしょうか?
こう聞くと「環境にやさしい学校」というイメージが強いですが、その教育システムも注目を集めています。

現在では世界中から子どもたちが集まってくるインターナショナルスクールになっています。
この学校に子どもを通わせるためにバリに移り住む家庭もあるそうです。

今回僕が参加したツアーでもブラジル、カナダ、インドなど世界各地の方が参加していました。
(実は参加者の中には教育関係や保護者だけでなく建築関係者も多いそうなんです。それだけ素敵な建造物なんです!!)

🔶校内施設の紹介


学校はバリの中央にあるウブドという町の近くにあります。
入口が奥まったところにあり鬱蒼と茂った木々の中に突如現れます。

門の左手にある受付でツアーに申し込んだ旨を伝えます。
ツアー参加者は首にかける参加者証明を渡され中に通されます。
驚いたのがセキュリティの高さです。
多くの学校と同じように学内へ入る人はしっかり管理されていました。

門をくぐるとまずは保護者や関係者が入れるスペースがあります。
このスペースでは保護者同士の交流が行われているそうです。
子どもだけでなく、保護者も積極的に教育に関われる機会があるのは素敵ですね。

教室の様子はこのように竹をベースにして作られています。
最初は完全に木造だったそうですが現在は再生可能プラスチックなども使っているそうです。
太陽光が自然と入り、本当に綺麗な教室でした。

校内の至る所には生徒自信が考え、プロジェクトとして立ち上げた施設があります。
かまどや池、豚や植物も育てられています。

トイレは水洗ではなく、いわゆる「ぼっとん」式でした。
黒いバケツには匂いを防ぐための土が入っています。
どうしても汚いように感じてしまいますが、写真からも分かるようにかなり綺麗で驚きました。

教育システムについて

The Green schoolでは主にPBL(Project Based Learning)型の授業を提供しているそうです。
PBL型の授業は現在日本でも導入している学校が増えてきた手法なのでご存じの方も多いかと思います。

プロジェクトの企画運営を行い、その過程でさまざまなことを学ぶというのがその本質です。
ただ、多くの学校ではプロジェクトを通して学べる内容が21世紀型スキルや被認知能力ばかりになってしまい、学校現場で重要度の高い主要5科目などの教科学習につながらないという課題があるかと思います。
実際に日本では探究学習は1つの学校行事のようになってしまっている節があるのではないでしょうか?

しかし、The Green Schoolではプロジェクトを通して教科学習を提供していいます。
一つの例で挙げられたのが「橋づくり」というプロジェクトです。
橋を作るというプロジェクトでは橋を作るための土木建築のノウハウが必要です。つまり建築学や物理・化学、デザイン面では美術、論文や難しい説明・図形を理解する読解力(言語力)、緻密な計算を必要とする数学など様々な学門を包括的に学ぶ必要があるのです。
これらを学習する機会をプログラムの過程でデザインし、生徒が必要に駆られて学ぶようにしています。

これは非常に生徒の好奇心や成長意欲を刺激する方法です。
目の前に課題が存在し、その課題を解くために必要な知識技能を学ぶことができる。
さらにその課題に意義があれば生徒たちのモチベーションは鰻登りでしょう。

例えば「学校内にあるため池に橋をかけよう」のように自分達の身近に課題を設定すればどのような橋が必要なのか、なぜ必要なのかを想像しやすいです。
自分達が設定した目的やコンセプトに合わせて橋を設計すればより具体的なアイデアが出てきます。
今度はそのアイデアを現実にするための意欲につながります。

このようにプログラムを実施していく過程で必要な学問を学び、実践を通してそのノウハウを体得していくデザインは非常に有効的です。
前述の通りモチベーションにつながると同時に、体験や完成した感動を通した学びは身体や感情とリンクして記憶に残りやすいです。

PBLの課題(少し脱線)

さて、完璧に見えるこの方法も実は課題がないわけではありません。
1つはこのプロジェクトを実施する先生の負担です。

教科を横断しながら取り組む必要があり、
幅広く、かつ専門的な知識を要求されます。
そして実際にプロジェクトとしてアウトプットする機会が必要になります。
様々な面で障壁が多いのではないでしょうか?

実際にトモノカイが2022年に実施した調査でも以下のような結果が出ています。
これは探究学習に関する調査結果ですが、多くの先生方が課題を感じているようです。

https://reseed.resemom.jp/article/2022/08/23/4530.html

2つ目の課題は、課題設定(アウトプットの形式)をファシリテーターが決めるため、生徒の主体性を育みづらいという点です。

生徒が心からそのプロジェクトを自分ごととして捉え、主体的に考え行動するためには、やはりプロジェクトの内容自体(そもそも実施するかどうかを含む)を生徒自身が決められる裁量権が必要です。

その点、The Green Schoolでは定期的に生徒が自分で考え立ち上げたプロジェクトを実施できる機会を提供しているそうです。
この2つのPBLのバランスが非常に重要だと思います。

🔶まとめ


今回はインドネシアのバリ島にあるThe Green Schoolについて書いてみました。
PBL型の授業が探究学習という形で日本にも導入され始めています。
これは素晴らしい変化だと個人的には考えています。
しかし同時に、この探究学習が現在重要視されている教科とリンクしていかない限り、また何処かのタイミングで不要と判断されてしまうのではないかとも心配です。

そういった意味でも、The Green SchoolやHigh Tech Highにみられるような教科とPBLをリンクさせた授業デザインが理想なのではないかと考えています。

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