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信濃町に暮らすということー春・前編ー

はじめに。

「春が来た!」僕にとっては飛び跳ねるくらい嬉しい季節です。雪に閉ざされた長い冬が終わって、まず、地面の土が見えること。植物が芽吹き出すこと。これがたまらなく嬉しいです。
4月上旬。金曜の夜、仕事終わりに新幹線に飛び乗って東京から地元信濃町へ。そのときのことを簡単にまとめました。どちらかというと暗い雰囲気の内容になってしまった前回の冬編の記事に比べると、明るい内容になっていますので、ゆるっと眺めていただけますとこの上なく嬉しいです!

※前回の記事はこちから↓

雪に閉ざされた世界から、芽吹きの季節に。

長野の冬というと、銀世界、スキー、地獄谷で温泉に浸かる猿、などなど、「長野はとってもいいところだよね〜」「学生の頃スキーに行って最高だった!」など、ポジティブな評価をいただくことが多いのですが、前回の記事で書いたように、「住む」となるとまた違うのかなと思います。
実際、冬になると毎朝あり得ないくらい寒いし、暖房用の灯油にはお金が掛かるし、運ぶのは重いし、、、など、大変に感じることが多々あります。そんな冬が数ヶ月続き、毎年3月末頃になると、春が少しずつ近づいてくるのを感じます。今回の帰省は4月上旬でしたので、しっかり春を感じました。まずは、その時の写真をいくつか。

実家の庭にある山桜の蕾。後ろに映る雪とのコントラストが好きです。

僕が生まれたときから毎年綺麗な花を咲かせてくれる庭の山桜。僕と同い年だとしたらもう樹齢26年です。雪が多い年も少ない年も、寒い年もそうでない年も、毎年変わらずに芽吹く姿、尊敬です。私も負けていられません。

地面に出てきたばかりの蕗のとう。

記事の表紙も蕗のとうですが、これは芽を出したばかりのもの。太陽の当たりやすいところから順にどんどん育っていきます。気付けば庭一面、蕗のとうです。茶色の土に黄緑の美しい色が映えて好きです。

春のエネルギーハンパない感じ。水仙だと思います。
天然のイワナ。藪の中の小川で。
美しすぎる。。。

「簡単だろ?」と言って僕が見ていない間に弟が釣っていたイワナ。渓流に棲む魚たちは何て美しいのだろうと見る度に思います。「これは小さいからリリース。デカくなったらまた釣って食べよう」と、弟。(僕は小さくても持って帰って食べた方がいいんじゃないかと思いましたが、、、。東京暮らしで自然と共存するという寛大な心を失いかけているのか、、、?笑)
ちなみに、川の水はめちゃくちゃ冷たいです。こんなところでよく生きていられるなというくらい(サウナの水風呂に最高だと思う。笑)。

まだ雪が残る黒姫山。

とはいえ、まだ4月上旬。信濃町、特に実家のある黒姫高原にはまだまだ雪が残ります。広角の写真でみると雪だらけですが、雪が溶けているところに目を凝らすとしっかり春を感じます。

妙高山も美しい。

信濃町での暮らしは、何よりもまず、山を近くに感じます。冬は山の上、標高の高いところから降りてくるし、春は、標高の低いところから上がっていく。この時期は、一歩家の外に出れば毎日春が近づいていることに気がつきます。日本は四季が分かりやすく、美しい国と言いますが、信濃町はより鮮明に季節を感じることができる土地です。冬という厳しい季節を超えると、明るい春が訪れる。シンプルですが、人が生きていく上で大切なことかなと思っています。この季節は、なんとなく信濃町に住む人々も元気になる気がします。笑

次の冬に向けての準備も抜かりなく。

前回の記事で活躍していた弟と除雪機。

「そろそろ大雪が降ることもないな」となると、除雪機を片付けます。ただ片付けるのではなく、錆びないように丁寧に手入れをしてから。この手入れは私には全くわからないので弟が黙々とやっていました。笑(この作業をサボると、次の冬に痛い目を見るので、特に集中すべきところです)
ちなみに、この除雪機も僕と同い年くらい。よく動いてくれているな、と感謝しかありません。

弟から送られてきた大量の薪の写真。

僕が東京に戻ってから数日、夜の満員電車に揺られていると、弟から一枚の写真が。

「終わったよ」。

次の冬の薪の準備が終わったというLINE。そうか、やっと冬が終わったと思ったら、すぐ次の冬の準備なのか。と。。。(薪を販売している知り合いから購入するのですが、運搬はこちらの仕事です。乗用車に薪を積めるだけ積んで家と何往復も。軽トラ、もしくは軽トラを持っている仲間が欲しくなりますね。笑)
僕も18歳までは、冬の前には冬の準備をして、冬が終われば次の冬の準備をしていたなと、、、。当時は当たり前のことだったので気付きませんでしたが、ほとんど雪の降らない高知県での暮らし、便利な東京での暮らしを経験すると、信濃町での暮らしは容易くないなぁ、と強く感じます。

冬の雪囲いが残る実家。雪もまだ残っています。

とはいえ、これから本格的な春を迎える信濃町(この記事が出る頃は春も終盤です)。実家も雪囲いを外して、夏仕様になります。この作業が意外と大変で、毎年兄弟3人の連携プレーが必須です。

最後に。

まず驚いたのは、平日仕事が終わってから新幹線に飛び乗れば、終電にはなるが信濃町まで帰って来られること。信濃町って、自分が思っていた以上に東京からのアクセスがいいなぁと。で、新幹線も大宮→長野で6,050円(大宮の次に長野に停まるかがやき号は少し高いです)なので、在来線分を含めても往復15,000円くらいです。高いか安いかは人それぞれだと思いますが、東京の喧騒からたった数時間で大自然と満点の星の信濃町に行ける。僕は、個人的にですが、とっても安いなと思います。
奥多摩とか、長瀞とか、そっちもあるじゃないかという意見があると思いますが、信濃町出身の私が書いている記事ですので、ご容赦ください。笑

次回。

ここまで、まとまりのない文章になってしまいましたが、読んでいただきました皆様、誠にありがとうございます!写真も文章も、まだまだ上達しなければ、と感じる今日この頃です。ぜひ、Facebookの投稿へのコメントでも、この記事への直接のコメントでも、思ったことを教えていただけますと幸いです!
次回は、5月の信濃町についての記事になります。春から、初夏に向かう、そんな信濃町の様子をお届けできればと思います。
最後に。皆さん。信濃町の暮らしは、最高です!
暮らすとは行かずとも、ぜひ、一度足を運んでみてください!

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