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信濃町に暮らすということー冬編ー

はじめに。

先日、信濃町に一瞬だけ帰ることがあったので、その際に感じたことを。
一言で言えば、「雪の降る地域に暮らすことのリアル」を実感。
ざっくり分けると三つかなと思います。ポジティブ、ネガティブありますが、ネガティブな方から書いていきます。笑

2月末の黒姫山の麓から。今年は例年に比べて雪は少ない方。

冬の生活は雪に合わせる(せざるを得ない笑)。

秋の終わりには、冬に向けて家や庭の木に雪囲いを取り付ける、信濃町には一家に一台あるといっても過言ではない除雪機(かなり高額、、、)のメンテナンスをする、など。
雪が降り始めると、生活リズムも変わってきます。例えば、朝仕事に行く前に、今夜から大雪という天気予報を見れば、仕事を早めに切り上げて家に帰って除雪する(いつも通りに仕事をしていると雪が積もり過ぎることに加え、道路の除雪も間に合わず家に帰れなくなることもあったり、、、)。さらに、次の日の朝はいつもより1時間早起きをして家の前の除雪をする、といった感じに。信濃町の、特に黒姫の冬の生活リズムはこうして雪に合わせることになります。笑
ちなみに、私が子どものときは、朝家の前の除雪をして、学校に行ったら学校の除雪をして(強制的にやらされる、みたいなことではなく、やると先生からの評価が上がるかも、みたいなモチベーションでやってた気がします笑)、みたいな生活でした。
私は18歳まで信濃町(19歳からは進学で高知県に生活の拠点が移りました)に住んでいましたが、当時は雪が大量に降ることも、除雪をすることも当たり前のことだったので何も気になりませんでしたが、息するくらいの感じです。ただ、今回久しぶりに冬の信濃町に帰って、雪国に暮らす大変さを実感しました(除雪は弟がやってくれたので、実感、などとはいえないかもしれませんが、、雪の降らない地方や東京暮らしと比べると、除雪が生活の中で大変な作業である、ということはよく分かりました笑)

自分の体の一部のように除雪機を扱う我が弟。19歳。社会人。俺よりもちゃんと現実を見てる人。

冬を乗り越えるための出費が大きい(節約がほぼ不可能)。

先述の通り、冬は雪をかくための除雪機だったり、雪囲いだったりを準備しなければならないので、当然お金もかかるわけです。実家で使っている除雪機は確か私が生まれた頃から稼働していて、そう考えるともう25年以上元気に動いてくれていることになります笑。この除雪機が購入当時100万円前後だったと父から聞いたように思います。かなり高額ですよね。ちょっといい軽自動車が買えるくらい、、、。仮に100万円で購入していたとして、25年使っているので、年間の使用料は約4万円くらいでしょうか。それに加えて除雪機を動かす燃料代、修理や日々のメンテナンスにかかるお金等々、除雪機だけでも結構なお金がかかります。
除雪機だけでなく、冬は家にもお金がかかる。実家は築30年くらい。オール電化でないため、家を暖めるためのメインエンジンは灯油燃料のストーブ、加えて、一番大きな部屋は薪ストーブという感じです。寒い地域はどこも灯油代、薪代はかかるでしょ、と思うかもしれませんが、信濃町でも私の実家がある黒姫高原は、真冬にはマイナス10度を下回ることが何日もあります。そうなると、常に家の中を暖めた状態にしておかないと、リアル寒すぎます笑(水道管が凍って破裂するなどの惨状も起こります、、、)。ゆえに、それなりに灯油代、薪代がかかるわけです。灯油は市街地で買って、運んできたり、薪は夏の間に準備しておいたりと、お金以外に時間と労力も必要です。そう考えると、いくらということまでは今回詳しく調べていませんが、かなりの支出になりますね、、、。ただ、家の規模だったり、同じ信濃町でも住んでる地域によって変動すると思います。
ここまで、信濃町の暮らしをすごいネガティブみたいなことを書いてしまいましたが、私個人としては、お金がかかるのはしょうがないけれども、除雪も、薪割りも、苦ではないというか、むしろ好きですね。住んでるなー、生きてるなー、という感じがして笑。子どもの頃から当たり前にやっていたので、さっきも書きましたが、もう息するくらいの感覚です笑。ただ、好きだとはいうものの、まだまだスキル不足ですね笑。子どもの時はほぼスコップでの除雪だったので、除雪機に関してはほぼ動かしたことがなく、除雪機の操縦に関しては完全に弟が兄よりも卓越しています。いつか追い越すからな笑。薪割りも、実家は斧ではなく、確か林業組合から薪割り機なるスーパーマシーンを借りていた(有料)ので、斧のスキルはない、、、。学生時代、高知県に住んでいたときに少し斧を触ったくらい。。。
ですので、除雪スキル、薪割りスキルをもっと上げなければいけません。スキルを上げまくって、各所からオファーが来るくらいのレベルにはしておきたい(大袈裟。でも本当にそう思ってます笑)。そのために定期的に信濃町に帰ってトレーニングですね!まずは実家の除雪と薪割り。ここからスタートです笑。

朝方の野尻湖。美しい。けど、めちゃくちゃ寒い。笑

景色と空気が最高。ほんとに最高。

さて、上述したようなネガティブ要素(僕はむしろポジティブに捉えていますが。痩せ我慢じゃないですよ笑)でマイナスになった気持ちを一気にプラスに持っていってくれるのが最高の景色と空気。都会に住んでから感じたことですが、信濃町に帰るたびに、景色最高じゃね?空気うまくね?って心の底から思います。これは最近まで気づかなかった。25歳の今頃になって気付きました。自分がいかに最高なところに住んでいたか。もう信濃町に生まれたことに感謝ですね笑。
ちなみに、長野県には海がないし、内陸だから新鮮な食べ物がないでしょ、とか言われるんですが、そう思っている人こそ、信濃町に来て、最高に美味しいものをたくさん食べてもらいたいですね。春は春の山菜、夏は夏の野菜、特にとうもろこし!秋は秋の山菜、冬はそばとかおやきとか。考えるだけでお腹すいてきますね。とにかく、信濃町に暮らすのは、大変なこともありますが、楽しみに変えられる可能性は無限にあるし、とにかく最高なんですよ。信濃町。

もう少しで春。山菜の季節。
長野はそばが美味しいですが、信濃町のそばは別格。だと思っています。笑
信濃町の夏。黒姫スキー場から野尻湖が見える。
秋。紅葉が山の上から下に降りてきて、冬が始まる。

最後に。

今回はざっくり「信濃町に暮らす」というテーマで書きました。僕の書き方だと、なんやかんやで最高な町、になってますが、一方で、少子高齢化、過疎化が進み、他の地方自治体が抱えているような課題もたくさん抱えています。そこは、これからまちを担っていく若手が、逃げずに、真剣に向き合っていく必要があるんだろうと思います。いつか自分もそんな信濃町の未来を考える大人のひとりに。と思っています。あ、考えるだけじゃダメですね、行動しないと笑。
長くなってしまいましたが、ここまで読んでいただき感謝です!文章は恥ずかしいくらいに稚拙ですが、私の気持ちが伝わっていれば100点です!有り難うございました!またコツコツと書いていきます!

先月末の野尻湖。すげー寒かった。曇っていますが、これでも十分綺麗ですよね。

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