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「生きのびるための事務」<坂口恭平(原作)>を読んで
率直に、これまで「事務」という言葉が好きではなかった。「事務職」とか、「事務員」という括りに違和感があり、そこでなされる限定的な「作業」を表す言葉には、よい印象がない。馬鹿にしたり、蔑んだりしているつもりはなく、自分の置かれた職業、立場を「事務を担う人」と定義して、そこからはみ出さない生き方がもったいない、と思わせてくれる素敵な方々にたくさん出会ってきたからこその印象だと思う。今まで働いてきた会社
もっとみる致知2024年3月号「総リード 特集 丹田常充実」を読んで
致知出版社の藤尾社長や、故・稲盛和夫さんの様な方々の生き様から、「寝ているとき以外に休息はない」という生き方を教わってきたが、それこそ丹田常充実=常に氣合いの入った人生ということなのかもしれない。誰が見ていなくてもお天道様が見ている、独りのときに自らを慎むことが問われているのと同じという氣がするが、まずは、他者と接し、向き合うときに、きちんと氣を入れて接することを怠らないようにしたい。この継続から
もっとみる致知2023年9月号「時代を拓く(総リード)」を読んで
創刊時、続くと全く思われていなかった『致知』という雑誌が、創刊理念「いつの時代でも仕事にも人生にも真剣に取り組んでいる人はいる。そういう人たちの心の糧になる雑誌を創ろう」が打ち立てられ、ここに共感してがんばる人が集まり、がんばった。その結果、ファンが集まり、支えられている。あえて文章をつかってそれを伝えるのは、信念をもって、努力した誠の思いと支える読者の両方によって、成り立っているという世界観を
もっとみる致知2023年8月号「悲愁を越えて(総リード)」を読んで
ちょうど我が娘が記事に紹介されていた浦島君(『子どもの心に光を灯す(東井義雄著)』に、亡き母への思いを綴った作文が掲載されている男の子)と同じ小学一年生である。ありがたいことに、何不自由なく、家族に囲まれて、学校に通っている。作文を読むと、同じ年齢とは思えない。想像ができない。
最近、古い映像だが、学校に通わず親元を離れて出稼ぎをして、仕送りをしている10歳のフィリピンの子どものドキュメンタリー
致知2023年7月号「学を為す 故に書を読む(総リード)」を読んで
「学を為す 故に書を読む」という佐藤一斎のこの言葉は、自らの身を修める学びの為に、本を読むのであり、ただ読むことは学びではないという。だからと言って、本を読まなくていいというわけではもちろんない。
西郷隆盛のことを「実行の化身」と表現しており、そのような人が一斎の言葉を心の糧としたとあるように、書を読み、心に留め、そして、実行、実践して、自分をつくっていけ!ということなのだろう。
また、長寿で
致知2023年6月号「わが人生の詩(総リード)」を読んで
何をしているかは大事ではなく、どれだけ一所懸命に、ひたむきに、何かをするかが大事なのだと思う。結果、その姿は、周りの人に大きな氣づきを感動を与え、次の誰かのひたむきな行動へと繋がっていく。
私たちも、重機オペレーターとして、安全に、正確に機械を操作して、技術でお客様のお役に立つことを生業としている。時折、お客様とともにパトロールで現場に行くことがあり、共に、その操作を見守っていると、ピタッと止ま