「生きのびるための事務」<坂口恭平(原作)>を読んで
率直に、これまで「事務」という言葉が好きではなかった。「事務職」とか、「事務員」という括りに違和感があり、そこでなされる限定的な「作業」を表す言葉には、よい印象がない。馬鹿にしたり、蔑んだりしているつもりはなく、自分の置かれた職業、立場を「事務を担う人」と定義して、そこからはみ出さない生き方がもったいない、と思わせてくれる素敵な方々にたくさん出会ってきたからこその印象だと思う。今まで働いてきた会社でも、我が社でも、そういう人財に巡り合うことがたくさんできており、もっと活躍して