映画館とボクとお母ちゃん。
1989年に日本で公開、映画に恋した少年の物語『ニュー・シネマ・パラダイス』よりも昔。1961年に生まれたボクは、物心ついた頃から映画館にいた。アイスキャンディー屋を営んでいた実家は、隣りに建つ洋画映画館にアイスキャンディーを卸していた。自由気ままに動く幼少のボクは洋画映画館への出入りも自由。看板を見て面白そうだと思ったら、場内に勝手に入り、スクリーンに映し出される異国の巨人たちに目を白黒させたいた。字幕はあったけど、読めるはずもなく、観客が笑うシーンでいっしょに笑ってた。た