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【私の仕事】 忘備録(94)飛田新地の不動産調査依頼

◆この記事の内容:

中国人ママさんから「飛田新地でエステ店をやりたい」と相談されたことを書いています。

【私の仕事】 忘備録(93)中国メンズエステ「S」店の売買交渉の失敗 からのつづきです。



気持ちの切り替えが早い「S」店のママ

さて、中国人メンズエステ「S」店のママが言った中国人女社長とは、どんな人物だろう?会ったときに詳しく聞いてみよう。。

次の日の午後2時に「S」店で会うことになっていたので、行く用意をしていた。

すると、「S」店にママから連絡があった。会う予定が延期になったようだ。中国人と商売をやってるとこんなことはよくあることだ。

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「S」店のママにしてみれば、その社長から既にお金を受け取っているので、会う約束なんて店の鍵を渡すだけなのでどうでもいいようだ。

そんなことより、受け取ったお金をもとに、大阪府内で「焼き肉屋」をする場所を既に探し始めている。気持ちの切り替えが早い。


気持ちの切り替えが超早い整体店のママ

さて、気になるのは整体店のママのことだ。整体店のママが、このメンズエステ「S]店を買うことについて、僕は真面目に関わっていなかった。理由は、自分には関係なく、この件はどうでもいいと考えてきたから。

それと、この時期、韓国アカスリのKちゃんと会って遊ぶことが全てにおいて僕は優先させていた。ところが、そのKちゃんとも会うのも、少しづつ飽きてきていた。

その状況については、【私の仕事】 忘備録(89)慣れるのも早いが飽きるのも早い をご参照願います👇



さて、整体店のママに電話した。

僕:「この前は力になれなくてごめん。結局、あのS店、中国人の女性社長が買い取ったらしいよ。」

ママ:「え?何の話?S店のことはもういいのよ。わたしはね、終わったことはすぐ忘れるのよ。」

僕:「そうか。。さすが、気持ちの切り替え、超早いね。」

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内心ほっといた。何か1つくらい文句を言われると思っていた。


いつも持ち歩く160万円の現金

ママ:「あのね、あの店買おうと思って、60万円用意してたでしょ。堺市店、王さんに売ったから100万円と合わせて160万円、今、持ってるのよ。」

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僕:「げっ!やっぱり、あの堺市店、売ってしまったの!」

ママ:「そうよ。堺市店は王さんに売ったよ。あのね、ちょっと、一緒に着いて来て欲しいところあるの。」

僕:「いいけど、どこ?」

「S」店の件、ママには悪いことしたなあと感じていたので、なんでも言うことは気いてあげようと思っていた。

ママ:「HITACHI のネオンの塔があるでしょ。」

僕:「通天閣のこと?」

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ママ:「そう、それ。あの近くに、お風呂屋さんがあって、駅の近くになんでも売ってる大きな店あるでしょ。その駅も超えて南に向かったところへ、一緒に着いて来て欲しいの。」

僕は、そのあたりには友達が住んでいるので昔からよく知っている。ママさんが言う「お風呂屋さん」は、大阪市浪速区の「スパワールド」のこと。

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なんでも売ってる店は「ドンキホーテ」のこと。駅は「JR新今宮駅」のことで、あの駅を越えるということは、西成区の山王のあたり。。。飛田新地も近い。


恐るべしチャンレンジャー

僕:「何の用?飛田の近くやな。」

ママ:「マンション借りて、エステ店するのよ。」

僕:「あのさ、あの場所のこと、知ってる?」

ママ:「知ってるわ。前にね、友達と一緒にマンション見に行ったの。ちょっと古いけど家賃、すごく安かった。びっくりしたわ。」

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僕:「いや、それはいいけど。女性専用のエステ、やるんやろ?」

ママ:「そうよ。そこ、エステ店なんか1軒もなかったから、店をやったら成功すると思うの。」

僕:「すごいな、その考え方。ある意味、チャレンジャーやな。」

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ママ:「チャレンジャーって何?」

僕:「あのね、俺ね、飛田出身の友達もいるし、飛田で風俗やってる知り合いいもいるから、決して、飛田を悪く言うつもりはないけど、女性専用のエステ店は無理やで、あそこでは。」

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ママ:「なんで?」

僕:「う~ん。まあ、いいわ。一緒に行ったとき、見せて教えてあげるよ。」

ママ:「あの、HITACHIの塔のところ、通る? たくさんお店あるでしょ。 何か食べるもの、ご馳走してあげるね。」

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僕:「うん、それはありがとう。美味しい店知ってるの?」

ママ:「知らない。行ったことない。」

僕:「通天閣のあたり、行ったことないの? それやのに、あの辺でエステ店をやろうとしているの?」

ママ:「そうよ。なんか変? だから、あなたに一緒に来てもらうのよ。あなた日本語できるでしょ。不動産屋さんとちゃんと話しをして欲しいの。」

僕:「日本語は問題ないよ。生まれてからずっと使ってんやから。もしかして、マンション、もう決めてるの? 後でラインでそのマンションの住所と写真を送って。こっちで色々調べてみるよ。」


台湾人のGちゃん

ママ:「Gちゃんも、一緒に行ったとき、家賃が安くていいマンションって言ってたよ。」

僕:「Gちゃんって、あれか?台湾人のエステのママか?大国町の?」


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ママ:「そうよ。Gちゃんも買いたいって言ったもん。」

僕:「ほんまか? Gちゃんとあなたと2人だけで行ったん? 飛田の近くに行って、何かが違うって感じなかった?」

ママ:「わたしたちが行ったときは、男の人ばっかりやった。」

僕:「そら、そうでしょ。。。ところで、お金、160万円、明日、持ってきたらあかんよ。必要ないからね。ちゃんと銀行に預けるか、。。違う、銀行に入金したらややこしいことになるんか。。 旦那さんに渡しとや。。」

ママ:「堺市店、王さんに売ったこと、まだ、旦那に話してないのよ。だから、王さんがわたしに払った100万円、財布に入れたままよ。」

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僕:「じゃ、60万円と100万円で、160万円、あのビトンの財布に入れて持ってんの? 落としても知らんで。」

ママ:「そうよ、あの100万って、王さんが一生懸命貯めたお金。あのね、面白いよ。100万円を巻いている紙があるでしょ、あれがね、汗でしわしわなの。」

僕:「ひぇ~、なんか怖いわ。でも、その”しわしわ””見てみたいわ。」

ママ:「今度、見せてあげる。あたしの財布、お札でパンパンよ。」

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僕:「わかった。わかった。楽しみにしてるよ。俺、家を出る前に、とりあえずあなたにラインするよ。」

ここで、ちょっと真面目なことを書きます。

店を売ったり、僕は大金だと思う100万円レベルの受け渡しは、必ず「書いたもの」が必要だと思います。

ママさんと王さんは長年の友達同士。王さんも振込にしないで、現金100万円をママさんに手渡し。一方、100万円を受け取ったママさんも領収書も渡してない。

堺市店オーナーがママさんから王さんに変わることになるので賃貸契約書の変更は不動産屋が間に入って、書類関係はするだろうけど、ママさんと王さんの間で、お店の備品(ベットやタオル、機器など)はどうするのか、お店の名前は変更するのか、しないのか、マッサージの値段は以前よりも下げるのか上げるのか、常連さんにはどう説明するのかなどまったく何も決めていない。でも、お金の受け渡しは済んでしまっている。

普通とは逆だ。王さんもママさんが早く堺市店を手放して欲しいので、すぐお金を渡したい。ママさんも新しい別の店を買いたいので、お金が欲しい。

なんか、後でママさんと王さんの間でトラブル、怒るだろうなあと思っていたらその通りだった。

店の中のマサージ関係のたくさんの設備品について、「これは私が使うつもりだった」「この器械はあなたのあげるともりだった」「わたしは、この機器はいらない」とか、何も決めてないので、大げんかになり、現在でもママさんと王さんは絶交状態。

ママさんと王さんのやり取りをずっと実際に、横で見て聞いていたが、僕に言わせると、子供同士が、要らなくなったゲームを「1000円で売ってあげるよ。」のような、かる~い感じ。

それに大事なことを忘れている。お客さんのこと、特に長い間、利用して頂いた常連さん。

突然、お店をやめるんじゃなくて、やめる前に真っ先にお客さんに連絡しないといけないし、これは常識だと思う。

当然ながらママさんの店も、信頼をなくしたためお客さんが減った。それを取り戻すのに1年以上かかっている。

一方、王さんは、ママさんがやってきたときの店のマッサージ料金の3分の2に下げたので、一時的にはかなり繁盛したようだ。いわゆる薄利多売方式。



キャッシュ払いが好き

ママさんと王さんの間で「現金」いわゆる「キャッシュ」の話をしました。

僕自身は、ほとんど現金を使わない。カード派です。サイフの形が崩れるほど大金を入れたりすることはないし、そんな大金を持ってない。でも、僕の仕事関係のママさんたちは皆、現金派だ。キャッシュがとても好き。カード払いを嫌う。

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例えば、韓国アカスリ店のママ、「Kちゃん」は絶対、カードを使わない。というか使えないのかもしれない。

とにかく、いつも数百万円は、バックに入れている。だから、どこに行くにも、そのバックを持ち歩く。バックに鍵をかけて、その鍵を十字架の純金ネックレスと一緒に24時間、首からぶら下げている。

もちろんお客さんに施術するときも首にかけている鍵を外すことはない。

でも、その鍵を24時間、首にかけていることは安全だと思うが、大金を入れているバックにかけてある南京錠の方は100均のダイソーで買ったもの。悪いやつが壊そうと思えば簡単に壊すことができると思う。それに、カバンの下をカッターナイフなどに切られて、中身を奪われたらおしまいだ。

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実際、Kちゃんはお店でお金を盗まれたことが何回かある。


スーツケースを壊されたこと

僕は過去にアフリカ、中南米の各地へ出張することが多かった。仕事で各国に行ったとき、「物を盗まれる」被害にあったことが何回もある。

カバンの底を切られたり、スーツケースの鍵を壊されて、中身を盗まれたり。。。ブルキナファソのときなんか、現地の空港の職員がどうやら僕のスーツケースを何かでこじ開けたようだった。効果なものは入れてなかったが、日本製のペンやお菓子などが無くなっていた。

外国に仕事にいくとき、スーツケース表面に自分の名刺を入れるタイプや、タグに名刺を入れるのは避けたほうがいいです。

日本人のスーツケースであることを分からないようにする方が安全です。日盗む方からすれば、本人のスーツケースには高価なものが入っているだろうと思われるのかもしれない。

米国や欧州では、空港職員がスーツケースを破るようなことは少なくかもしれないが、後進国に出張のときはほんとによく被害にあった。

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さて、話は戻って、整体店のママが飛田新地付近で女性専用のエステ店をやりたい話。

ママさんは飛田新地付近のマンションの一室を借りたいので僕に着いて来て欲しい。理由は、ママさんは日本語が下手なので、不動産屋と話をするのを僕にやって欲しい。

ママさんが飛田新地付近を知ったのは、台湾人のGちゃんが一度、ママさんを西成に連れてきたから。

Gちゃんからボイスメール

それにしても、Gちゃんもいいかげんだなあ。Gちゃんは大阪市内に住んでいるので、西成のことはよく知ってるはず。一緒の行ったのなら、西成はどういうところか、ママさんに正しくちゃんと教えてあげたらいいのに。。。

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僕自身は、西成を悪いところとも思っていない。友達が住んでいるのでよく遊びに行く。でも、女性専用のエステサロンはどうかなぁと思う。もちろん、西成も広い。ニュースやYouTubeにアップされている西成は、西成の中でもいつも特定の場所だ。危険ところばかりではない。

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ちょっと、久しぶりにGちゃんに電話してみるか、と思って、ラインをチェックすると、偶然にも数時間前にGちゃんからボイスメッセージが入っていた。

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それを聞いて笑ってしまった。


【私の仕事】 忘備録(95)「あの~なんかちょっとお願いしてもいいですかな?」 へつづく。。


追 記

将来を考えている整体店のママ

整体店のママと飛田新地周辺の不動産調査デートをしてときは、ママさんのことを、思いつきでエステ店をやろうとしていると思っていた。でも、実は、将来的にこの周辺に大きな開発計画があることを知っていて、ママさんはそれを見越して色々考えていた。

開発計画というのは「星野リゾート」のこと。

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全国で高級リゾートホテルを展開する「星野リゾート」がJR新今宮駅北側にある大阪市の私有地に進出する事が決まり、「OMO7大阪新今宮(おもせぶん おおさか しんいまみや)」を2022年4月に開業する。

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JR新今宮駅周辺がオシャレになるなんて楽しみだ。


*このnoteで書いてある記事はすべて実話です。「忘備録」として自分のために書いています。

◆ご注意:一部の記事はnoteのシステムによって18歳以上向けに分類されていますが、すべて18歳以上向けです。

よい子の皆さまは読まないでくださいね。