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人事はポジションをとる

前回、「人事はインセンティブを創る」という第3の技術についてみなさんとディスカッションさせて頂きました。

今回は、第4の技術として、物事を決める際に「人事はポジションをとる」について、みなさんと考えさせて頂きたいと思います。

「ポジションってポストのこと?」

「物事を決めるって?」

「権限ないし」

と思われるかたも多くいらっしゃるのではないかと思います。

ビジネスの世界(人事含む)では、組織で「何かを決める(先々のことが多い)」時には、和気あいあいと会話が進むことはまれでしょう。

様々な考え方がぶつかることが多々あり、さながら、リングに上がったボクサーが、青コーナーと赤コーナーで戦うような場面は、ままあることではないでしょうか?(真剣に議論すれば必然で、カイゼンやイノベーションの必要条件とも思われます。)

このような際に、人事は「中立」「ニュートラルコーナー」でポジションを取らないことがままあるようにも思われます。

私の体験では、ニュートラルコーナーにいる限り、議論の腰を折り、人事がビジネスに関与し貢献することはなかったように思います。

ではどうすればよいか?

効果的かつ汎用的な技術は、人事が「案を示しそのPros. & Cons.をシンプルに提示すること」、そして「議論を整理し、結論への道筋を示すこと」がとても役立ちます。

その過程で、A案、B案(ないしC案)のうち「人事がどのポジションをとっているのか(結局青コーナーなのか赤コーナーなのか(または第3のポジションなのか))」「そのロジックが客観的に整理され、伝わるようによく考えて創りこむ」ことが、人事の仕事の要諦です。

「ポジションを取らずして進歩(カイゼンやイノベーション)無し」「ポジションを取って初めて未来が創れる」と思いますが、みなさんいかがでしょうか?

ポジションをとるためには、「たくさんのインプットとわずかなアウトプット」を出すために、日頃から学習をしておく必要があるので大変ですが、これといった場面でとても助かった思いがあります。

勇気と知恵そしてそのための生活習慣化が必要ですが、生活習慣にすると、人事だけではなく汎用的な技術として役立ちますので、とてもお勧めです。

みなさんはいかが思われたでしょうか?


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