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育みの庭

眼差しは
愛のひだまり

いのち咲く
育みの庭

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お父さん
お母さん

ふたりからは

あったかい
お日様の
匂いがするよ


⭐︎

あたたかで透明な光。

打算も企てもない。

ただ子供だからというだけで、懸命に無我夢中で
愛を注いできた。

ここには、そんな父と母の時の重なりがある。

わたしは、この眼差しのなかで生かされてきたんだな。

朝日に包まれる実家の食卓で、両親とともに過ごすやさしい時間。

そんな感慨がわたしをとらえたのでした。

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どちらかと言えば世間知らずな二人だけど。

だからこそなのか。

老人性のボケもあるせいか、父から香る幼児のような無垢さはもはや氣高くて、口数の少ない父の側にいるたびにこの氣高さが好きだと思う。

母からは、女学生のような無邪氣さがそのままに。元氣ならば、嬉々として花から花へと渡る蝶のよう。ご機嫌な母を眺めているのは楽しい。

繊細で敏感なその心は世界のリトマス紙。氣難しいところのある母とは難しい時期もあったけれど、結局はわたしの写し鏡でしかなかった。

親という存在は好き嫌いを超えている。

今はただ、わたしにとって大切にすべきだと心の底から思う尊い存在です。





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