kazaki@物欲と煩悩のLonley soldier boy( ´,_ゝ`)

いい歳して、おもちゃ,プラモデル,テレビまんが,まんがえいがを楽しむ趣味垢。

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小さな巨人ミクロマン 創作ストーリーリンク 「タスクフォース・コーカサス」 0202

0201/INDEX -……- 「コーカサス――それは、古代地球人の神話で、人類の恩人である巨人族の神が磔となった山の名前だが……彼らはその名を気安く拝借し、おおかた〔神の一族の末裔〕でも気取っていたのであろう」 「結局、あの一連の戦いにおけるコーカサスは、状況に何も寄与しない空虚な存在だった。普段、意識しない空気でさえ、無くなればその存在を惜しまれると言うのに」 「コーカサスの功罪について問われたなら、功は無く、語る価値さえ無い事が罪だと答えられよう」 「コーカサス

    • 小さな巨人ミクロマン 創作ストーリーリンク 「タスクフォース・コーカサス」 0201

      0108/INDEX/0202 20世紀末――平和な日々に別れを告げ、再び、戦いの中に身を投じていくミクロマン達。 だが、〔平和な日々〕と言う存在その物が、錯覚に過ぎなかったのかも知れない。 世界は、戦いに満ち溢れている――宇宙創生の瞬間から現在、そして未来へと。 それは――この地球と言う星一つとっても、例外では無い。 1980年代――人類は未知の新エネルギーを発見し、その平和的利用に向けて、研究を開始した。 1990年代――幾つもの星々を滅ぼした異星人の軍団が、そのエ

      • 小さな巨人ミクロマン 創作ストーリーリンク 「タスクフォース・コーカサス」 0108

        0107/INDEX/0201 -コーカサス司令部- 司令官席にダラケた姿勢で収まったジクウは、隊員たちが慌しく動き回る姿をボーッとした様子で眺めていたが――ふいにアゲハの方に顔を向けて、声を掛けた。 「アゲハ、ハグレから定時連絡が入ったら、俺の方に回してちょうだい」 「は、はい!」 忙しさで不安を忘れようとするかの様なアゲハが答えた後で、副指令官席から立ち上がったジンがジクウの傍らに来た。 「ジクウ、やはりハグレを戻すのか?」 「あぁ……〔気ままな海賊団〕の見張りごと

        • 小さな巨人ミクロマン 創作ストーリーリンク 「タスクフォース・コーカサス」 0107

          0106/INDEX/0108 -コーカサス格納庫- ジクウに諭されたとは言え、せめて整備班に謝る位の事はしたい――そう思ったタカキは、格納庫に下りていた。そしてアマネも、彼の考えに賛成し付いてきたのだが……先程から横目でタカキの事を伺いつつ声を掛けようとするものの、中々言葉が出ない。何度目かのためらいの後……小さな勇気を振り絞って、彼女は上ずった声を発した。 「……あ、あの……タ、タカキ」 「な、何?」 答えるタカキも、浮ついた返事を返す――どうやら彼も同じ事を考えてい

        小さな巨人ミクロマン 創作ストーリーリンク 「タスクフォース・コーカサス」 0202

          小さな巨人ミクロマン 創作ストーリーリンク 「タスクフォース・コーカサス」 0106

          0105/INDEX/0107 -某所- その部屋の中には幾つもの大きな機械が連なり、モニタ上では様々な表示が目まぐるしく移り変わっていた。テーブル上には色々な形状をしたパーツが散乱し、表面を埋め尽くしている為、もう何も置けない。それは足元も同様で、色や太さの異なる沢山のケーブルが所狭しと這いずり周っている為、迂闊に歩く事さえもままならない。壁の一面は全面窓になっており、その向こう側はさながら製造工場を思わせた。 そこでは多くのクレーンが何かの部品を釣り下げ、やはり多くの

          小さな巨人ミクロマン 創作ストーリーリンク 「タスクフォース・コーカサス」 0106

          小さな巨人ミクロマン 創作ストーリーリンク 「タスクフォース・コーカサス」 0105

          0104/INDEX/0106 -コーカサス格納庫- ボロボロの姿になりながらも、帰還を果たしたサーベイヤーランド。だが、それを迎え入れたコーカサスは、いつもと様子が違う――普段は人が行き交い、喧騒に包まれているフロアは静まり返り、全ての出入口は隔壁で閉鎖されていた。 そして、サーベイヤーランドを誘導する管制クルー、その傷付いた機体に取り付く整備クルー、タカキやアマネに駆け寄る医療クルー等の数も極端に少なく――何より、全員が防護服で身を包んでいた為、その場は物々しい空気に

          小さな巨人ミクロマン 創作ストーリーリンク 「タスクフォース・コーカサス」 0105

          小さな巨人ミクロマン 創作ストーリーリンク 「タスクフォース・コーカサス」 0104

          0103/INDEX/0105 -名古屋市上空- 「全く何なのよッ!?ビャクヤさんはともかく、あの〔スケべおやぢ〕がコーカサスに戻ってくるなんてッ!」 すっかり日も暮れて、星座が瞬く名古屋市上空。哨戒任務に飛び立ったサーベイヤーランドのロードパルサーコクピットに収まったアマネは、猛烈に憤慨していた。彼女の後方にあるシェルドーザーコクピットのタカキは、その様子を見かねて声を掛ける。 「アマネ、フライトレコーダー作動してるからさ……それに、マツリさんまだ若いのに〔おやぢ〕な

          小さな巨人ミクロマン 創作ストーリーリンク 「タスクフォース・コーカサス」 0104

          小さな巨人ミクロマン 創作ストーリーリンク 「タスクフォース・コーカサス」 0103

          0102/INDEX/0104 -某所・エリュシオン司令部- そこには、ジクウとジンが予想した通りの光景があった。 「なぁ、ジザイ……頼む!」 「駄目な物は駄目だよ、兄さん」 副司令官席に収まり、顎に手を当てながらスクリーンに見入るジザイ。その傍らに立ったジユウは何度目かの頼み込みをしていたが、返ってくるのも何度目かの拒絶だった。 「アタシもジザイに賛成よ」 その声に少しムッとしたジユウは、声の主に眼を向けた。ジユウ以外の者が座る事など許されない筈の司令官席に座り、頬

          小さな巨人ミクロマン 創作ストーリーリンク 「タスクフォース・コーカサス」 0103

          小さな巨人ミクロマン 創作ストーリーリンク 「タスクフォース・コーカサス」 0102

          0101/INDEX/0103 -コーカサス会議室- エリュシオン会敵から一週間経ったその日、会議室には六人の男がいた。 エリュシオンと最初に接触したジクウとタカキ、出撃部隊指揮官のハルカ、基地で司令代行を務めたジン、そしてテーブルを挟んで彼らの向かいには二人のミクロマン――その片方が口を開いた。 「……こんなバカげた出撃報告書をよこすとは……ジクウ司令、正にアンタの能力は語るに値しないと言う事だな!」 精悍だが不機嫌な表情をした見るからに軍人臭い男は、高圧的な口調で

          小さな巨人ミクロマン 創作ストーリーリンク 「タスクフォース・コーカサス」 0102

          小さな巨人ミクロマン 創作ストーリーリンク 「タスクフォース・コーカサス」 0101

          0007/INDEX/0102 -……- 「雨?……私は好きよ、雨の日は素直になれそうな気がするから」 その質問に、彼女は含羞みながら決まってそう答えた―― 「アメノ隊長!恐らくブレスト機能の一部に障害が……」 一糸まとわぬ姿のレディーコマンドが、白く大きな羽根を広げて横たわる―― 「どうしてここに奴らが!」 苦渋に満ちたアメノの顔に、容赦なく降り付ける雨―― 「お願い!大至急救援を!!」 叫ぶアメノの頬に、濡れた髪がまとわり付く―― 「各自で対応して下さい!こちら

          小さな巨人ミクロマン 創作ストーリーリンク 「タスクフォース・コーカサス」 0101

          小さな巨人ミクロマン 創作ストーリーリンク 「タスクフォース・コーカサス」 0007

          0006/INDEX/0101 -伊勢湾上空- コーカサス戦闘部隊は救助部隊と合流して、エリュシオン会敵からの帰途についていた。その中のサーベイヤースカイ――後部コクピットのジクウは、通信回線を〔機内限定〕に切り替えると、タカキに話し掛けた。 「タカキ……お前さん、口は固いか?」 「……は、はい?……まぁ、固い方だと思いますが……」 突然の質問に戸惑いつつも、正直に答えるタカキ。彼の返答に軽く頷くと、のんびりした口調でジクウは続ける。 「じゃ、今日見聞きした事は、俺とお

          小さな巨人ミクロマン 創作ストーリーリンク 「タスクフォース・コーカサス」 0007

          小さな巨人ミクロマン 創作ストーリーリンク 「タスクフォース・コーカサス」 0006

          0005/INDEX/0007 -伊勢湾沖上空- サーベイヤースカイのタカキとジクウは、いよいよ、ジクウが言う所の〔メインディッシュ〕を目前にしていた。 「し、司令!敵を捕捉しました!先頭にロボットマン2!向かって右にロボットマンゴッドファイター!左に移動基地です!」 緊張と言うのは、何度経験しても慣れる事が無いんだな……タカキの脳裏には、そんな事が浮かんでいた……乾いた喉が、少し痛い。 「ロボットマン2に、さっきの〔アースライト〕って奴を送ってくれ」 「りょ、了解!」

          小さな巨人ミクロマン 創作ストーリーリンク 「タスクフォース・コーカサス」 0006

          小さな巨人ミクロマン 創作ストーリーリンク 「タスクフォース・コーカサス」 0005

          0004/INDEX/0006 【伊勢湾上空】 蒼き大海原を眼下に臨み、ただ一機、神の放った銀の矢の如く、ベースロケッター2は行く。 「……あなたには感謝しています、ジクウ」 ジザイはそう呟くと、視線を右前方に向けた。悠久の空の下、海鳥の群れが舞っている。 「私と兄さんが己の信念の為に、仲間達と生きる道を捨てて同志を集め、離反を宣言して行方を眩ませた後……彼等が我々を危険視して、討伐しようと言う動きが起きても、何の不思議も無かった。むしろ当然の事だろう」 その群れから、

          小さな巨人ミクロマン 創作ストーリーリンク 「タスクフォース・コーカサス」 0005

          小さな巨人ミクロマン 創作ストーリーリンク 「タスクフォース・コーカサス」 0004

          0003/INDEX/0005 【名古屋市上空】 ハルカ達戦闘部隊に続いて、ダイチ達救助部隊も、コーカサス基地を飛び立っていた。その編隊は、ミクロ円盤UFO・ブルーと、レスキューマシン群で構成されている。 レスキューマシンはサーベイヤーと同様に、外見は同じだが構造材やアビオニクスをコーカサスで改修した機体で、レスキュー1は〔イーグル〕、2は〔レオ〕、両機の合体モードを〔グリフォン〕、レスキュー3は〔ワイバーン〕、4は〔サラマンダー〕、5は〔バット〕、3機の合体モードを〔ド

          小さな巨人ミクロマン 創作ストーリーリンク 「タスクフォース・コーカサス」 0004

          小さな巨人ミクロマン 創作ストーリーリンク 「タスクフォース・コーカサス」 0003

          0002/INDEX/0004 【名古屋市上空】 基地を飛び立ったハルカ達戦闘部隊は、編隊を組むと一路、伊勢湾上空を目指す。 マシーンZにはタツヤ、サーベイヤーランドにはエンゲツ、サーベイヤーアクアのアームワゴンコクピットにはソラ、司令コクピットには、本来指揮官が座乗する筈だが何故かアマネが、そして各カプセルジェットコクピットには、アワユキと指揮官ハルカが搭乗している。 メンバーの中でも、今回が初陣となる三人の隊員達――エンゲツ,ソラ,アマネ――は、皆一様に強ばった顔を

          小さな巨人ミクロマン 創作ストーリーリンク 「タスクフォース・コーカサス」 0003

          小さな巨人ミクロマン 創作ストーリーリンク 「タスクフォース・コーカサス」 0002

          0001/INDEX/0003 【コーカサス司令部】 苦しかったあの戦いは過去の記憶となり、ミクロマン達にとって、平和そのものの毎日が続いていた。 「……通信、終わります。副司令らは、間も無く名古屋支部を出られるとの事です」 メインオペレーターのアゲハが、ミクロマン名古屋支部との定期通信の報告を終わると、今度は別のオペレーターが報告を上げる。 「哨戒任務の為、サーベイヤースカイが間も無く発進します。パイロットは、戦闘部隊タカキ隊員です」 「……遊覧飛行かァ、あたしも同乗

          小さな巨人ミクロマン 創作ストーリーリンク 「タスクフォース・コーカサス」 0002