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金針菜粥のレシピ ( 2020/10/03の朝粥 )

エディブルフラワーって、ご存知ですか?
食用の花(edible flower)のことです。eatがableなflower。

エディブルフラワーは、おいしいから食べるというより、見た目が良くて食べることもできてうれしいね〜というくらいの……
正直、特においしいというわけじゃないものが多いです。

そんなイメージがあったので、今回使ったユリ科の花のつぼみである金針菜にはびっくり。
鮮やかな黄色がきれい!なのに、おいしい!しかも、栄養たっぷり

金針菜は中国で昔から食べられている定番の漢方食材で、むくみをとったり、貧血の予防効果が期待できるのだとか。
なんとほうれん草の数倍もの鉄分が含まれているそうです。

「使いやすいよ〜」と聞いたことはあったのですが、どんな食材なのかイメージがわかなくて。
買ったは良いけれど、ずっと使えずにいた金針菜を、思い切っておかゆにしてみたところ……

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シンプルおいしいおかゆになりました!

金針菜の、お味アスパラガス
食感シャキシャキコリコリ……かんぴょうのような、固めに茹でたほうれん草のような……ゆかいな食感です。

とっても素直な味で、白粥に味の薄い葉物野菜をのせましたという馴染み具合。
金針菜、我が家の新定番になりそうです!

【 材料 】(2人前)

▷ 生米   ・・・半合
▷ 水    ・・・750ml
▷ 塩    ・・・ひとつまみ
▷ 中華だし ・・・小さじ1
▷ 金針菜  ・・・20本程度

お好みで
* なつめ 4個

金針菜は少し身体を冷やすそうなので、なつめをプラスしてみました。
もちろんなくても大丈夫です◎

【 つくりかた 】

生米から作るので小一時間ほどかかります。
時間はかかりますが、手順自体はかんたんです。

金針菜を水で戻したあとは、①準備する、②中火にかける、③弱火にする、④仕上げに蒸らすの4ステップ!

★金針菜の下処理

画像2

はじめに金針菜を水で戻します。
今回は蒸さずに乾燥されたオレンジ色の金針菜を使いました。
ちょっぴり薬品の臭いがしたので、途中で水を変えながら、しっかり戻しました。

金針菜の種類については後ほど詳しくご説明しますね。

①準備

レシピ01

指先をすぼめるようにして、シャカシャカシャカシャカ・・・
水が濁らなくなるまで、ていねいに研ぎます。


②中火

レシピ02

お米、水、だしが入ったお鍋を火にかけます。
ふつふつと沸くまで時間があるので、その間に具材の準備をします。

金針菜を水で戻したら、ぎゅっと絞って、水分を切ります。
花びらではない側の先端の固いところ切り落とします
こうすることで、口当たりがよくなります。
食べられないわけではないので、気にならない方はそのままでOKです。

なつめは、しっかりエキスがでるように切り込みをいれます。
なつめの種を口の中で転がすのが好きなので笑、いつも種のついた状態で使っていますが、半分に割って種を取ってしまうのも良いと思います◎

さて、金針菜となつめの準備ができたら、お鍋にいれます。
コトコトじっくり煮込むことで、素材のエキスが引き出されます。

③弱火

レシピ03

弱火のこの段階では、もう目を離して大丈夫。
お箸をはさんでフタをのせれば、吹きこぼれる心配はありません。

④仕上

レシピ04

10分間蒸らした後は、盛り付けて完成です!

金針菜の黄色に、なつめの赤が華やかです!
今回は金針菜の味を楽しむため、お塩だけのシンプルな味付けにしました。
こだわりのお塩やお醤油と一緒にいただくのもおすすめです。

【 つくりかたのまとめ 】

①鍋に研いだ米、水750mlを入れる。
②鍋を中火にかける。このときフタはしない。
 金針菜の軸を切り、なつめに切り込みを入れたら、鍋に入れる。
③白い泡がふつふつと立ったら、
 鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。
 鍋に箸を渡してフタをして、弱火に30分かける。
④塩で味をととのえたら、火を止める。
 飾り切りにしたしいたけをいれる。
 フタをして10分蒸らす。
 盛り付けたら完成!

注意:金針菜の種類について 

金針菜には3種類あり、それぞれ下処理が異なります。

1:生のもの
水に浸さなくてOK、ただし生の状態では毒があるため十分な加熱が必要

2:そのまま乾燥させたもの(ドライマンゴーのようなオレンジ)
今回使用したもの。30分ほど水につければOK!

3:蒸してから乾燥させたもの(わらのような茶色)
水に戻すのに時間がかかる。朝粥に使いたいときは前日から浸しておいたほうがよい。

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( HiCさんによる写真ACからの写真「金針菜」)

また、金針菜の戻し汁をお料理に使うレシピもありますが、輸入品は薬品処理されているものが多いようです。
戻し汁をお料理に使って大丈夫な品なのか確認が取れた場合だけ、お料理に使うほうが良さそうです。

わたしは新大久保の「華僑服務社」さんで1袋(90g)を500円ほどで購入しました。
漢方食材店や、アジア食材店で購入できます。


身体をあたためる生姜と組み合わせた生姜金針菜粥、ほてりも沈めてくれるあさりと組み合わせてあさり金針菜粥なんかもいいかもしれません。
味でいうと、味噌金針菜粥もおいしそうです!

……おかゆのことばっかり。笑

もちろん和え物スープの具材にしても◎
漢方食材はクセの強い香りやお味のものが多いので、金針菜の素直なお味はかなり貴重な存在かもしれません。

あたらしい食材っておもしろいですね〜。


今日も長い長いおかゆのレシピ、読んでくださってありがとうございます。

明日もおいしいおかゆを作ります。
ごちそうさまでした!

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