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ストーリー上の事件を設定するために必要な、3種3段階のツール① 概要編

主人公たちは、ストーリー上であるものに遭遇する。
そして、それは解決せねばならないものであり、それによって主人公たちは成長したり、前に進めたり、それまで過ごしていた日常に何らかの変化が起きたりする。

その、主人公に解決されるべき出来事のことを「事件」と言う。
つまり物語には事件が不可欠であり、これが決まらなければ、ストーリーは進行できない。

しかしこの「事件」は、そう簡単に主人公たちの目の前に現れるものではない。
そこには作者の労力が必要だ。

そのためには、以下の3種3軸の考え方がひとつのツールになってくる。

X.発生確率:低中高
Y.影響度: 小中大
Z.発生距離:近中遠

これらは、ITにおけるプロジェクト管理の手法がベースとなっており、事件を、主人公たちが遭遇するリスクと捉えるものだ。
 → Xは、その事件が起こる確率を
 → Yは、その事件が主人公たちに与える影響の大きさを
 → Zは、その事件が主人公から見てどの場所で起こるのかを
整理するための軸となる。

これらをそれぞれ考慮することで、事件を設定する助けとなる。
作者は全能の神ではなく、あくまで人間でしかないのだから、主人公たちを活かすストーリー上の事件を考えるのには、骨が折れることもある。
だがそんなときこそ、この3種3段階のツールを使うことで、アイデアが整理され、思考がクリアになり、より良いクリエイティブが可能となる。

さて、それでは次回から早速、このツールの中身を一つ一つ分解していくことにする。


●①「確率」編
 https://note.com/kawausowright/n/n39b270e3fb3b

●②「影響」編
 https://note.com/kawausowright/n/ndbf38d906206

●③「距離」編
 近日公開

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