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人は続けることが嫌いなので。
働き続けるのは大変だが、休み続けるのもまた大変である。それが証明するのは、私たちは仕事や休憩が嫌いだということではなく、そもそも何かを続けるのが嫌いなのだということだ。
というより向いていない。私たちはすぐに、何かに浮気をしてしまうし、それを良くないと思いつつも止められない。何かを続けるということに対しては、とにかく集中力がないのだ。それが普通の状態であって、もしそうでなくなりたいのなら、何らかの工夫でどうにかするしかない。
そういう現状において、私たちはなお、自分には集中力があると思っている。なぜだろうか。それは曲がりなりにも、何かを続けられるからだ。少なくとも、何かやろうとしていることをまったくこれっぽっちもできないということはない。
そしてすぐ次に浮気してしまうとしても、何かをし続けることはできている。だからそれをもって、私たちは自分を甘やかして、「集中力が続かない」などと言っている。わかるだろうか。「ない」とは言わない。最低限はあると思っている。つまりそんなには、自分自身のことを低くは見積もっていないのだ。
でも、実際のところ、私たちは毎日、低空飛行する(下手すれば墜落する)自分の集中力をなんとかして上向きに保とうと必死である。「続ける」ことと戦いながら、もっとより良く生きるために頑張っている。
そんな日常を送っていることを、もっと自覚すべきである。何かを続けることは、人間だからこそ難しいのだ。この現代、社会、世界において、それを作ってしまった私たちだからこそ、四苦八苦している。
何かを続けることが嫌いだと、受け入れよう。そして普通それは「できている」のではなく「できていない」のだ。人間の基本がそれだと思えれば、働き続けることも、休み続けることも、もっと違った見方ができる。そしてより良い働き方や休み方を探す手がかりにもなる。
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