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文章は文章。映像は映像。

 創作には適切な形態があり、間違った形態を与えられた創作は失敗する。
 つまり創作とは頭の中で思いつく「想像」を外へと「創造」することであるが、外に出た時点でそれには「形態」が与えられる。頭の中のものは単なるイメージであり形はない。そこに正しい形、たとえば文章や映像が与えられることにより、その想像は正しく創造されたもの、即ち作品となる。

 作品となることで創作は成功し、人々に認められたり、納得感を持つようになる。だから創作は作品となるまでは、まだその可能性を試されている段階でしかない。その際には正しく、作者の頭の中のイメージが、適した形態をとって表されることが重要だ。そうでなければせっかくの想像は無駄になってしまう。

 文章として成功しうるアイデアは、映像にして失敗する。音楽として素晴らしい想像は、文章ではいまいちだ。それぞれの芸術分野において発揮できる、その頭の中のアイデアのポテンシャルを見極めるのは、作者の責任であり義務である。
 創作をした者は、自らの想像性を冒涜してはならない。そして正しく、あるいはその直観の求めに応じて創作する。そのことが創作を、作品という名のあるべき形へと導く。

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