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GETWILDが似合う街ランキング  関西版

GETWILDが似合う街ランキング 関西版

住みたい街ランキングが濫立している。
ランキングが資本の尖兵と化し、我々の生活圏を規定しているのだ。
そして何より、
住みたい街ランキングに選ばれた住民は嬉しいが、
選ばれなかった街の住民はひもじい思いをしてしまう。

関西では「西宮北口」の住民が喝采をあげ、土地もあげあげ、
その他の「実力派の街」の住民は忸怩たる思いでSUUMOの看板を睨みつけるばかり。

住みたい街ランキングには日本人を分断し

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インバウンド疲れに「カフェ・ベローチェ烏丸店」

インバウンド疲れに「カフェ・ベローチェ烏丸店」

幕末、名うての剣客たちが血潮を滾らせた京の都。
今ではインバウンドが口角泡を激らせている…

京都は今日いまこの時もインバウンドでごった返している。
中でも新京極界隈はもはやインバウンドしかいないといったあり様だ。

価値観の差異が至るところで見えない火花を散らし、現地日本人のインバウンド疲れは深刻である。
そんな時、頼りになるのが安定性の汎用カフェたる「カフェ・ベローチェ」なのだ。

高校生から

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くずはモール/京阪のヤバい大型ショッピングモール

くずはモール/京阪のヤバい大型ショッピングモール

くずはモールは大阪府枚方市にそびえる大型ショッピングモール。
京阪電車・樟葉駅から徒歩1分という好立地。
いわゆる駅直結型のショッピングモールだ。

あのショッピングモールの始祖たる「つかしん」の蹉跌からしっかり学んでいる。

鉄道2社2路線3駅という好条件にも関わらず、徒歩距離があまりに遠く険しく、「つかしん」は創業以来40年間オールタイム、ヤバい状況で闘っている。
そんな「つかしん」を他山の石

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H&M アパレル戦線秋風昂し/KYOTO前哨戦編

H&M アパレル戦線秋風昂し/KYOTO前哨戦編

歴史的大勝利は限りなく近くにある。

ハロウィン決戦へ

今年もついにアパレルの秋商戦が開始された。
おりしも涼しさを割愛していきなり寒さに突入した感もあり、秋冬物を一気に調達する好機が到来だ。
しかも今年は10月最終週にハロウィンセールという一大決戦を控え、どのアパレルもお互いを牽制しつつ秋物を捌く機会を虎視眈々と伺う。

ギャラルホルンは鳴った

なかでも筆者がこよなく愛する「H&M」はハロ

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珍竜軒/絶対に迷えないラーメン屋/阪急摂津市駅

珍竜軒/絶対に迷えないラーメン屋/阪急摂津市駅

何かと世知辛い世の中だ。
現代人は常に疲れ果てている。

あにはからんや、
歳40にもなると、目のかすみなど諸症状すらも襲いかかってくる、と聞く。

そんな時、駆け込んだラーメン屋にて煩雑なメニュー表に複雑な価格設定が掛け算されると、すなわちそれはプライスハラスメントである。

駆け込み寺のはずがそこには伏魔殿が広がっている。

21世紀日本では、もはやラーメン屋すらも心に潤いを与えてはくれないの

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パークタワー南千里丘/特急いらずのタワマン【タワーマンション黙示録001】

パークタワー南千里丘/特急いらずのタワマン【タワーマンション黙示録001】

タワーマンションには街を一変させる力がある。
タワマンは良くも悪くも街のありようを大きく変えてしまうのだ。

奇しくも、20世紀末に登場した20階建て以上の集合住宅をタワーマンションと呼ぶ。
タワマンは大型ショッピングモールと並ぶ21世紀におけるシンボリックな建造物なのだ。

今日はその中でも刮目すべき希少なタワマンを紹介しよう。

特急の止まらないタワマンステーション

タワーマンションといえば

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犬はなぜ飼い主に似ているのか?【歴史的発見!】

犬はなぜ飼い主に似ているのか?【歴史的発見!】

有史以来2つの解けない大問題があった。
一つが「解けない愛のパズル問題」。

そしてもう一つが「犬はなぜ飼い主に似ているのか問題」だ。

この人類二大問題のうちの一つが完全かつ最終的に解明される朝が来た。
我々の文明はこれを以て新たなフェーズに突入するのだ。

歴史的快挙の朝。

満員電車の中で吊り革にしっかり掴まりながらココロで喝采をあげて欲しい。

それでは歴史的解決の800文字時間を共にしよ

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新関西将棋会館オープン!「高槻」ってこんなとこ!

新関西将棋会館オープン!「高槻」ってこんなとこ!

12月03日にグランドオープンが決まった新関西将棋会館。
カウントダウンが時々刻々と進む中で、その移転地である「高槻」に対する関心が俄然昂っている。

高槻といえば田舎。

筆者のイメージは少なくともそうだった。

自然が肩で風を切って歩いている。
そんな町。
街ではなく町。
しかも村に限りなく近接していく町。

「おめえはいつまで経っても垢抜けねえなあ🥴」と阪急電車の特急が仕方なしに止まってい

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ドキドキする駅ランキング【阪急阪神沿線版】

ドキドキする駅ランキング【阪急阪神沿線版】

住みたい街ランキングはどうにも人を傷つける。
「言葉は世界を文節化する」と言ったもので、
ランキングに選ばれなかった街の人々はやるせない想いになってしまう。

筆者の街も一応選ばれてはいる。
だが順位はつねに底辺で寸評すらつかないありさまだ。
やはり自分の街が低い評価を受けているのは辛い。

「みんなが住みたくない街にワタシは住んでいるのだ」と思わされることのなんと辛いことか。

住みたい街ランキ

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何故、オバチャンは満員電車でもしゃべるのか?

何故、オバチャンは満員電車でもしゃべるのか?

満員電車は辛い。
誰もが辛い。
様々な匂いが渾然一体となり、それまで世の中に存在しなかったアロマが日々刻々誕生している。
様々な思惑が錯綜し、堅忍不抜の精神が要求される精神鍛錬の刻なのだ。
だがこの満員電車という現代の特異点にあっても不可侵の存在がいる。

それが「オバチャン」だ

何故、オバチャンはリモートで喋るのか?

公共の満員電車において大声で喋るというだけで、もはやそれは社会通念への侵略

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阪急電車の準急がスキ/片道19分、中途半端の奇跡

阪急電車の準急がスキ/片道19分、中途半端の奇跡

(1415文字)
関西の私鉄といえば阪急電車。
あずき色の車体と深緑のシートは落ち着きの最寄駅。
深い包容力で老若男女に愛される「愛テツ」だ。

西宮北口への忖度という千慮の一失

阪急電鉄は中津駅を枢軸駅として、神戸・大阪・京都という3大都市の有機的結合を担うガチガチの大動脈である。
なにかと世知辛い世の中だが、どこかユルいあずき色の車体は15分ぐらい遅刻しても許せてしまう。
深緑のシートは少し

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