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5月25日 読書会報告

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

2024年5月25日(土)の朝に開催した「東京読書倶楽部」読書会の報告です!

この日は新規の方が1名、リピーター様が3名の計5名で朝活×読書会。

読書会自体はじめての方も参加されましたが、終了後は参加者同士で神保町散策をするほど仲良くなったとのこと。

本を読んで真面目に人生を考えるのもよし、本を読むこと自体に楽しみを見出すのも好し。ウチら読書好きが集まれば最強じゃね?

紹介して頂いた本

読書会終了後に撮影

田中芳樹「銀河英雄伝説」徳間書店

地球暦数千年後の遥か未来。地球を離れ遠い銀河に進出した人類は、帝国軍と同盟軍で戦争が勃発していた。それぞれの陣営の英雄たちの思いや心境を描くスペース・オペラ。

帝国軍に立ち向かう同盟軍の英雄にハラハラしつつ、帝国軍側の体制に疑問は持ちつつも戦わざるを得ない人々に共感もしてしまう。コンセプトが緻密がゆえに、現代の社会にも通じる世界観も面白い。

紹介者の祖父がぜひ読んでみてくれと貸してくれた本らしく、徳間書店の新書サイズなのもまた乙ではないか。

安岡章太郎「海辺かいへんの光景」講談社

主人公の母が精神病院で危篤状態に。8日もの間、病院で母の様態を見守りながら、主人公は母や父との出来事を思い出す。

特に父との関係は良好とは言えなかった。日中戦争から帰還した父を、自分は何と呼べばいいのだろうか。帰国後は鶏を集めるだけで働かない父を、自分はすればいいのだろうかと。

村上春樹さんの「海辺のカフカ」の元になった作品。村上さん自身「猫を捨てる」でも語っていたように、父との関係が良くなかった。何となく、その片鱗がうかがえる。

凪ゆう「汝、星のごとく」講談社

家庭環境に難ありの男女が、地方の離島で出会い惹かれ合う。最初は「お互い悪い親を持つ者同士」だった関係が、大人になるにつれてバランスが崩れていく。

自分が好きなことをしたいと望んでも、その反面、親や家族が足を引っ張ることもある。好きなことを続けるには、ある種の代償や責任が伴うのかもしれない。そういう直面したくない部分を濁さずに描いている。

まだ本屋大賞を受賞する前に、紹介者が京都の本屋さんでジャケ買いした作品。友人におすすめの本を聞かれたら、毎回この作品を勧めるけれども、この作品を一言で表す表現を、私はまだ知らない。

村上春樹「沈黙」

「中学時代にあいつは俺のことを殴った」と「このクラスではいじめがある」という”結びつかない事実”を言いふらした青木。そいつのせいで、俺はみんなから無視される高校生活を送る羽目になった。

一番怖いのは、青木という『避けられる個人』ではなく、その話をすなりと受け入れ、無視する選択を取ったクラスメイトという『避けられない集団』である。

「レキシントンの幽霊」(文藝春秋)の中に収録されている短編。村上春樹さんの作風として「教訓を語らない」があるが、この作品ではしっかりと教訓を語るのが印象的だったという。

2024年6月の読書会スケジュール

6月1日(土) 19:00~22:00 → 満員御礼!!!
飲み有り読書会 BOOK&BOOZE!
6月15日(土) 10:00~12:00
朝活×読書会
6月22日(土) 14:00~17:00
散策×読書会
6月29日(土) 19:00~22:00
飲み有り読書会 BOOK&BOOZE!

ご興味ありましたら、コメントや各告知ページにて是非お待ちしております。皆沢に会えるのを心よりお待ちしております(*^^*)

・注意事項
こちらの読書会は、神保町ブックセンターのカフェにて開催しておりますが、運営元のUDS様の主催とは別のイベントでございます。

お見かけした際には店員さんやスタッフさんにお伺いせず、直接主催者(アンダーリムの眼鏡の男)にお声掛け下さい。

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