桂書房

1983年創業の、富山の出版社です。歴史、民俗、郷土を中心に、様々な視点から「今の人の…

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1983年創業の、富山の出版社です。歴史、民俗、郷土を中心に、様々な視点から「今の人の心中」を探す本づくりをめざしています。

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  • 新刊案内

    桂書房の新刊書籍のみどころを、編集者独自の視点でご紹介します。

  • 佐伯哲也のお城てくてく物語

    『城郭図面集』シリーズの著者、佐伯哲也さんがお城の意外な一面や興味深い新事実を紹介しています。

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    ためされた地方自治

    原発の代理戦争にゆれた 能登半島・珠洲市民の13年 荒井なみ子賞/やよりジャーナリスト賞 買収、 外人攻撃…国策や電力会社の攻勢、 地方政治の泥仕合を、 都会の若い女性がルポしながら生き方をゆさぶられていく記録。 いつの間にか巨悪に加担させられている私たちの魂も揺さぶらずにいない。 上野千鶴子教授、 激賞! 著 者:山秋 真 定 価:¥1800 発行日:2007.5 判 型:四六判 頁 数:271 頁 2008年度 第4回女性人権活動奨励賞(やより賞) ─第4回やよりジャーナリスト賞─ <山秋 真 プロフィール> 日本大学芸術学部卒。神奈川県出身。原発立地問題にゆれた石川県珠洲(すず)市とその関連裁判へ通い『ためされた地方自治─原発の代理戦争にゆれた能登 半島・珠洲市民の13年』を上梓。珠洲市における草の根民主主義のうねりとともに、それまで表面化してこなかった原発用地工作の実態を描いた。原発問題の 現地で日常生活がどんな影響をうけるかを、「よそ者」の「女性」である「わたし」の視点もいれながら具体的に伝えようと試みてもいる。実像を把握せずに未 来を構想することはできない以上、「ここに皺がある」という声を生みだす力、それを聴く力こそ社会の生命線という見地から、社会の皺よせをこうむる人びと の声に耳を研ぎ澄ます活動を志向。 「やより賞」選考委員 <やよりジャーナリスト賞> 池田 恵理子(テレビ・プロデューサー) 北原 恵(甲南大学教員) 辛 淑玉(人材育成コンサルタント) 竹信 三恵子(新聞記者・ジャーナリスト) 丹羽 雅代(アジア女性資料センター運営委員)
    1,980円
    桂書房
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    若狭中世城郭図面集Ⅱ

     北陸中世城郭図面集総仕上げの図面集である。 対象地域は若狭西部(小浜市・おおい町・高浜町)及び補遺編(福井県)で、73城を取り上げる。  若狭守護武田氏代々の居城後瀬山城や、在地領主の城でありながら優れた石垣を持つ白石山城、礎石建物を多数備えた石山城等多くの貴重な城郭を紹介。また新発見の城郭も記載する。さらに特別論文は、若狭中世城郭が優れた城郭だったことを立証している。若狭中世城郭を見直す城郭研究者必読の一冊といえよう。 著 者:佐伯哲也 定 価:¥4000(税込:¥4400) 発行日:2024.02.26 ISBN:978-4-86627-150-7 判 型:A4 頁 数:210 頁
    4,400円
    桂書房
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    梅の花

    ー詩とエッセイと小説 1933年に富山に生まれ、戦時下で多感な少女時代を過ごし、90歳の現在も富山で税理士として仕事を続けている筆者。 机上で数字を追うかたわら、人との出会いや四季折々の自然を思うままに書きとめまとめた詩とエッセイと小説を収録。 著 者:舟木此花子 定 価:¥2000 発行日:2023.12.20 ISBN:978-4-86627-147-7 判 型:A5 頁 数:98 頁
    2,200円
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    ためされた地方自治

    原発の代理戦争にゆれた 能登半島・珠洲市民の13年 荒井なみ子賞/やよりジャーナリスト賞 買収、 外人攻撃…国策や電力会社の攻勢、 地方政治の泥仕合を、 都会の若い女性がルポしながら生き方をゆさぶられていく記録。 いつの間にか巨悪に加担させられている私たちの魂も揺さぶらずにいない。 上野千鶴子教授、 激賞! 著 者:山秋 真 定 価:¥1800 発行日:2007.5 判 型:四六判 頁 数:271 頁 2008年度 第4回女性人権活動奨励賞(やより賞) ─第4回やよりジャーナリスト賞─ <山秋 真 プロフィール> 日本大学芸術学部卒。神奈川県出身。原発立地問題にゆれた石川県珠洲(すず)市とその関連裁判へ通い『ためされた地方自治─原発の代理戦争にゆれた能登 半島・珠洲市民の13年』を上梓。珠洲市における草の根民主主義のうねりとともに、それまで表面化してこなかった原発用地工作の実態を描いた。原発問題の 現地で日常生活がどんな影響をうけるかを、「よそ者」の「女性」である「わたし」の視点もいれながら具体的に伝えようと試みてもいる。実像を把握せずに未 来を構想することはできない以上、「ここに皺がある」という声を生みだす力、それを聴く力こそ社会の生命線という見地から、社会の皺よせをこうむる人びと の声に耳を研ぎ澄ます活動を志向。 「やより賞」選考委員 <やよりジャーナリスト賞> 池田 恵理子(テレビ・プロデューサー) 北原 恵(甲南大学教員) 辛 淑玉(人材育成コンサルタント) 竹信 三恵子(新聞記者・ジャーナリスト) 丹羽 雅代(アジア女性資料センター運営委員)
    1,980円
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    若狭中世城郭図面集Ⅱ

     北陸中世城郭図面集総仕上げの図面集である。 対象地域は若狭西部(小浜市・おおい町・高浜町)及び補遺編(福井県)で、73城を取り上げる。  若狭守護武田氏代々の居城後瀬山城や、在地領主の城でありながら優れた石垣を持つ白石山城、礎石建物を多数備えた石山城等多くの貴重な城郭を紹介。また新発見の城郭も記載する。さらに特別論文は、若狭中世城郭が優れた城郭だったことを立証している。若狭中世城郭を見直す城郭研究者必読の一冊といえよう。 著 者:佐伯哲也 定 価:¥4000(税込:¥4400) 発行日:2024.02.26 ISBN:978-4-86627-150-7 判 型:A4 頁 数:210 頁
    4,400円
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    梅の花

    ー詩とエッセイと小説 1933年に富山に生まれ、戦時下で多感な少女時代を過ごし、90歳の現在も富山で税理士として仕事を続けている筆者。 机上で数字を追うかたわら、人との出会いや四季折々の自然を思うままに書きとめまとめた詩とエッセイと小説を収録。 著 者:舟木此花子 定 価:¥2000 発行日:2023.12.20 ISBN:978-4-86627-147-7 判 型:A5 頁 数:98 頁
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最近の記事

私たちが暮らす、いまの集落がつくられた頃の話。——「村」を〈一個の交渉主体〉として捉え直す 『中世「村」の登場—加賀国倉月荘と地域社会』 若林陵一

中世後期、各地では、ひとつの荘園に複数の「村」と領主権力があらわれた。  現代まで「集落」とされてきた「村」は、その成り立ちにおいて荘園制における領有主体の多元化が関係していた。  中世後期(14~16世紀頃)における「村」の登場をめぐる社会について、加賀国倉月荘(現石川県金沢市北東部)を舞台に、「村」が織られていくようすを検証する。  本書は、「村」が成り立ちゆく最たる画期が中世後期に設定できるという見解により展開されていく。  そしてそのような「村」が有する大きな特徴

    • 佐伯哲也のお城てくてく物語 #6

      第6回 越中最強の城は松倉城? 越中には戦国時代、約4百の城が存在した。その中には難攻不落の名城として名高い城もたくさんある。その中で最強の城はどれだろうか。  勿論知名度・要害度・個人的感覚によって「最強」の定義は違ってくる。ここでは公平をきたすため、どれだけ敵軍の攻撃を防いできたのか、という実績で決定したいと思う。  実績だけで決めるなら、越中最強の城は、文句無し松倉城(魚津市)である。何しろ永禄12年(1569)から天正元年(1573)の4年間にわたって上杉謙信の猛攻に

      • 佐伯哲也のお城てくてく物語 #5

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        • 佐伯哲也のお城てくてく物語 #4

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        私たちが暮らす、いまの集落がつくられた頃の話。——「村」を〈一個の交渉主体〉として捉え直す 『中世「村」の登場—加賀国倉月荘と地域社会』 若林陵一

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        • 佐伯哲也のお城てくてく物語
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          佐伯哲也のお城てくてく物語 #3

          第3回 敵前逃亡は当たり前? 世の中は史上空前の城ブームである。特に山城の人気は絶大で、「城ガール」という造語すら生まれている。  この影響を受けて、テレビでも落城シーンを見ることが多くなった。燃え盛る紅蓮の炎の中で、城主が切腹する、といったお馴染みのシーンである。しかし実際は余程違っていたようである。というのもこのような落城は、史料上ほとんど確認できないからである。城主が戦死して落城する確実な事例は、富山県の場合、魚津城(魚津市)でしか確認できない。天正10年(1582)織

          佐伯哲也のお城てくてく物語 #3

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          自分自身をひたむきに生きること。——回転しつづける思考と試行。うまくいくこと、いかないこと。 『老いは突然やってくる』 真山美幸

          富山廃県の危機!幻の「28道府県」——「山野河海」越中の史的考察 『越中史の探求』城岡朋洋

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          富山廃県の危機!幻の「28道府県」——「山野河海」越中の史的考察 『越中史の探求』城岡朋洋

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          佐伯哲也のお城てくてく物語 #2

          佐伯哲也のお城てくてく物語 #1

          お城歩きは本当に楽しい  私は約40年間にわたって日本全国の城郭を2000城以上調査してきた。約60才になった現在もお城歩きは非常に楽しく、少年(?)のように目を輝かせ、城跡を飛び回っている。  このコーナーでは、お城の意外な一面や興味深い新事実を紹介し、お城の魅力を読者の皆様方にお伝えしたいと思う。 第1回 お城のトイレはどうなっていた? 私は教育委員会から城跡の現地説明会を依頼されることがしばしばある。そんな中、とある城の説明会で小学生から、「お城の御姫様はどこでオシ

          佐伯哲也のお城てくてく物語 #1

          《本》という小さな宇宙に繋ぐ魂。——最初の棟方志功装画本図録 『棟方志功 装画本の世界 —山本コレクションを中心に』 山本正敏

           今年で生誕120年をむかえる棟方志功。全国各地で関連展覧会が開催され、棟方の功績をあらためて振り返る機会が増えている。  棟方志功といえばダイナミックで力強い版画や倭画でよく知られているが、彼の創作宇宙に「装画本」という領域があったのはご存じだろうか。  本書は蒐集家・考古学者の山本正敏氏がおよそ20年かけて集めた棟方志功の装画本を約900点収める、世界初の棟方志功の装画に特化した図録である。  単行本約500点・逐次刊行物約400点を、基本番号、『書名』、著者名もしく

          《本》という小さな宇宙に繋ぐ魂。——最初の棟方志功装画本図録 『棟方志功 装画本の世界 —山本コレクションを中心に』 山本正敏