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見つけた宝石は、山のもの

東京都美術館で開催されている「都美セレクション グループ展 2022 眼差しに熱がこぼれる」へ。丸山さんの作品を見ていて、こんなことを妄想しました。。。



見つけようとするわけでもなく、なにか1人になる時間がほしいと、
潜り込むようにして入って行った先に
どうにも見つけやすい宝石があって。

どうして、そんなにわかりやすいものか?と。
そんなところにいたら、すぐに盗られてしまうじゃないか?と。

それでも、隠れようとせずにいるのは、
誰も盗らないことを山は知っているかのようだった。
そして、実は山はしっかりと石を守っている。
でも、それを全く気づかせない。
うねるような、岩肌とは対照的に
パコっと外れやすそうなのは、インディージョーンズのような
罠のような危うさがあると思いきや、
もし、盗るのであれば、「どうぞ」と差し出す人がいる。

「この山にあっても、何も価値はない光石ですから
どうぞ、おとりになってください。」
しかし、私は何かを見つけようと思ってきたわけじゃない。だから
「いいえ、盗ろうとなんて思っていませんから。見れたこと、そしてここにあることが知れただけで十分なんです。」

そういうと、うねりの主は1つを差し出した。
私は、それをもう宝石だとは思いもしなくなっていました。





都美セレクション グループ展 2022
眼差しに熱がこぼれる

2022.6.11 (土)ー 7.1 (金)




a house in the woods

2012
185 x 185 cm

acrylic on cotton

丸山 直文 ( 1964 - ) 








ランドリー・・・

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