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読んだことを忘れたくない あるいは読み返したくなるはずのお話

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活字の海を波乗り中に見つけたお気に入りの記事を残しておく自分用の文集。本棚の片隅に並べて、その背表紙を眺めているだけで申しぶんのない時を過ごせるような小さな出会いの積み重ね。
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#人生

生きているうちにしかできないこと

残りの人生がどのくらいか、なんて考えるようになったのは、40歳になった時だったと思う。それまでは死ぬのがすごく怖かったけど、それは自分にとってかなり先の未来であったからこそ、怖かったのかもしれない。 先が見えない恐怖、とでも言うのだろうか。 40歳になった時、人生折り返しだと思ったのは、鮮明に覚えている。今までそんなことを考えたこともなかったから。今まで生きてきた年数よりこれから先の方が短いかもしれない、と言う切実な感覚はあの時が初めてだった。 さらに年齢を重ねて、周囲

みんなはちゃんと、人生の中に仕事がある?

社会人2年目のGW、新宿・高島屋の屋上で号泣した。 友達3人と手相占いに行ったあとだった。 連休中、友達といるのにひっきりなしに鳴る社用携帯、 提出物を催促する社内からの連絡。 遠隔でわたしが対応できることなんて限られているし、 正直言って何も解決にはいたらない。 でも、無視するわけにはいかなくて こっちの状況はまるで無視した威圧的で一方的な連絡に 「私、なんか悪いことした?」と泣いた。 社会人になってから、学生時代の友達に会う時、 仕事の話になったら必ず 「楽しいよ

富の最大化と人生の最大化

著書DIE WITH ZEROでは、今を生きる私にたくさんのメッセージをくれる。 その中で、富の最大化をするのがいいのか?人生の最大化をするのがいいのか?とう視点で書かれているページがある。 富の最大化とはもちろん資産の最大化です。 預金や金融商品、不動産やお宝物まで、言い換えると換金可能性の高いものを沢山保有することが幸せにつながるという考え方のことでしょうか。 人生の最大化は人生を満足して生きる事、著書では経験にお金を使えと一貫して主張している。その経験こそがあなたに記

社会という枠から外れて【無職になって気づいたこと】をまとめた記録。

最後の職場は2年半務めたアパレルの会社で、特にすっごく仕事が嫌いだとか、会社が嫌だとか、そこまでマイナスな感情はなかったけれど、 このままこの会社で時間を潰し続けることがどうしても許せなかった。 だから私は仕事を辞めることにした。 俗に言う、 ・新しい挑戦 ・ステップアップの為 ・資格の勉強 みたいな、次の再就職に向けてのポジティブな言葉は、悲しいくらいに浮かばなくて、ただ自分と向き合う時間や、好きなことに没頭する時間が欲しい。そんなことを考えていました。 社

世界からなにも消えないとしたら

かたちあるものは、いつかなくなる。 春の夜の夢のごとく。 風の前の塵のように。 それは感覚としてわかっているはずだったけれど、地学の授業で星の一生を学んだとき、本当にそうなんだなと感じた。 星が辿る道は、大きさによって異なる。 軽い星は、少しずつ終わりを迎える。 重い星は、星が一気に潰れ、超新星爆発を引き起こす。 先生は淡々と語り、私も平然とノートをとっていた。 でも、わずかに、目の前が、揺れた。 星もいつかは消えてしまうのだと知って。 星の一生は、人間の命

死を考えることは、生を考えることになる。

「コンパス」 もし、 大海原で、 船にポツンと一人乗っていたら。 どうしますか? ひとまず、がむしゃらに漕ぎますか? それとも、流れに身を任せる? そんな時に、地図とコンパスがあったら。 目指す方向がはっきりしますよね。 そうなんです。 目指す方向をはっきりさせましょう。 という話。 日々、生きる上でのコンパスは? 人生でのコンパスは? もし、それがはっきりしていなければ、 大海原で、がむしゃらに船を漕いでいるのと

世界が今夜終わるなら・・あなたは何をしますか?

約9年前に買って読んだ本 「世界が今夜終わるなら」 本棚の児童書を並べ直していたら 昔読んだ本が目に入り懐かしいのと もう一度読み直したいと思ったので 今回はこの本について書いてみますね。 タイトルが曲の題名のようで印象的です。 それもそのはず・・ 作者は今でもソロで活動される ミュージシャンGAKU-MCさん。 当時この本を手に取って読み終えたあと 率直に思ったこと、それは。 世界が今夜終わるなら・・ 私はいつもと同じ変わらない 毎日を送っていたい・・ 仕事が

思い通りにならない世界だからこそ、努力で変えられるものくらい変えてしまおう

高校入学したてのとき、クラスの学級目標を先生が与えてくれた。 約10年前のことだが、印象的だったので鮮明に覚えている。 【過去と他人は変えられない、だから未来と自分を変えよう】 というものだった。当時の私は早くも音楽の世界を通して世の中の理不尽さを痛感していたのできっと心に留めていたのだろう。 この言葉を胸に頑張ってきた。 私が人生にひどく絶望していたとき、親友から 「生まれた場所、周りの環境なんて自分の努力では変えられないから、だからこそ自分の努力で変え

人間が生きる意味を真剣に考えて一つの答えを出してみる①

コンにちは、コンばんは!ここげです^•^ 「生きる意味」考えたことありますか?私はたま~に、ふと考えるときがあります。人間が生まれた理由は?生きている意味は?こういった哲学的な問いは、いくら考えても真実が分かりません。それこそ「神のみぞ知る」という世界になりますよね。 そこで今回は!考えても分からない「人間が生きる意味」という問いを、あえて考えてみる。そして、たった一つの答えを出してみよう!というのが、今回の記事の試みです。 それではやっていきましょう。 まず、人間が生

消防車になりたい

3歳の男の子が言った。消防士と間違えているのだと思ったが手には車のおもちゃ。その子の夢は、紛れもなく「消防車になること」だった。 私の夢は、なんだったかな。 2020年春に都内の音楽大学を卒業。なんて言うのはこんなにも簡潔且つ淡々としている。18歳で上京し音大生になった。それまでの人生で最も大きな目標は「音大に入学すること」。入学してからは目前の人生をこなすのに必死だったが、常に心の片隅で「夢」を探していた。夢は叶えるものではなく、見つけるものよ。そんなセリフを何かの映画

"好きなことを仕事にする。"の答えをnoteで見つけました。

ここ半年くらい、自分のキャリアや仕事に対しての取り組み方、自分の中でのあり方をずっと考えていた。 私は結婚と子供、いわゆる"家庭を持つ"という事を30前後でいいと考えていて、今すぐにでもしたい訳ではい。親にはなりたいからいずれは必ずしたいと思っているけれど、今25歳になったばかりの私からすると、それまでには少なくともあと5年もある。5年ってすごく長い。経ってしまえば5年っていう時間は短いんだろうけれど、やっぱり5年って長い。なんでもできてしまうと思う。大学も卒業できるし、海

地方移住先は「特典」で決める時代に突入?

おはようございます。ひらっちです。昨日は、とある大学病院で、先生たちのインタビューでした。大学病院の先生といえば「白い巨塔」を連想する世代ですが、そんなことは全然なく、気さくな先生方ばかりで終始楽しい取材でした。 ちなみに今日は、午後から採用関係のお仕事で名古屋市の企業さんを訪問する予定。さて、どんなお話が聞けるのでしょうか? しっかり準備をしてインタビューに臨みたいと思います! <いつもの簡単な自己紹介です> 僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。

結局、人生ってただの思い出作りなのかもしれないなぁ

昔から不思議に思っていたことがある。 例えば、30歳で亡くなった人に対して 「まだまだ若いのに、、人生これからなのに」 とよく言うくせに、 生きてる30歳に対しては 「若く見えたけど、結構(年齢)いってるんだね!」とか「もう若くないんだから」とか言う人たち、なんでなんだろう? 死ぬには若いけど、生きるにしては老いてるってことなんだろうか? 純粋にずっと不思議だった。 そもそも若いとか若くないとかの概念は 誰かと比べたときに生じるんだと思う。 自分より年下の人を見ると

私は死んでも生き続けたい

昨日、また1人今まで看てきた患者さんが 天国へいかれたので、 死ぬことについて考えてみた。 私の人生、看護師生活を含めて、 数えきれないくらいの死をみてきた。 その中には私の大好きだった、 じいちゃんの死もある。 じいちゃんはもうこの世にはいない。 でも私の心の中ではずっと生きている。 そんな風に、 私は死んでも誰かの心の中に生き続けたい。 図々しいかもしれないけど、 私が死んでも誰かの心の中に生き続けて、 誰かを支え続けれられたら、 これほど幸せなことはないと思う。