花の都パリは喫煙者に優しい国だった。|ヨーロッパ旅行記③
ヨーロッパ旅行記の続きです。たくさんのいいねありがとうございます!
初めての長時間フライト
午前2時27分、北京首都国際空港を離陸。
足元に巨大なバックパックを置いているせいで、快適性は全くない状態で長時間フライトに耐えることになった。
眠気はマックスだったが、まだ寝るには早い。
なぜなら、機内食が楽しみだったからだ。
成田−北京間の機内食はとても美味しかったし、中国料理の美味しさも空港で存分に分からされていたので、エアチャイナの機内食はとても楽しみだった。
そんなこんなで、最初の機内食。
恐らく深夜だったのもあり、軽食のようなものが出てきた。肉まんを直方体にしたような温かいものと、ナッツ。
正直、あんまり美味しくなかったが、お腹も減っていたのでこれを完食。
食べ終わり、CAさんが片付けをしてくれると、すぐに機内は暗くなり、みんな睡眠モードに。
ブランケットと枕もついてきたので、寝るにあたって大した問題はなかった。自分の場合は、足元の圧迫感がきつかったが、眠気に負け、無事入眠。
3〜4時間ほど寝ただろうか。機内が明るくなり、みんなモゾモゾと起き出す。自分もコンタクトをつけてモニターを確認すると、ちょうどロシア・ウクライナ間の上空を飛んでいた。
この真下で今も戦争をしていると考えると、なんとも言えない気分である。
再び機内食の時間。
今回はビーフとチキンを選ぶことができた。そしてライスもあるらしい。
なんとなくチキンを選び、配膳された。
ライスと餡のようなものがかかった肉、きゅうり?の副菜にカット果物、そしてパンである。
このパンはフランス行きの飛行機だから出てきたのかと思ったが、どうやらエアチャイナの機内食ではいつもこれのようだ。
ライスとお肉は美味しかった。ちゃんと味も濃く、サラッと食べることができた。
しかし、きゅうりの副菜は正直あまり美味しくなかったので残しました。
機内食ですら日本食は素晴らしいのだろうかという思いを胸に完食。
まだまだフライト時間の半分ほどだったので、再びアイマスクをつけて入眠した。
次に起きたのは、足の痛みを覚えたからだった。
長時間のフライトかつ、足元の自由が全くなかったため、右膝あたりが痛くなってきたのだ。
流石にまずいと思い、席を立って屈伸運動したりウロウロしたり。
長時間フライトの時は、適度な運動と水分補給が大事だと聞いていたので実践。多少は楽になった。
ただ、座っているとまた痛くなってくるのであまり眠れない。なので、地球の歩き方を読んだり、事前に購入した漫画を読んで、時間を過ごした。
遂に到着、シャルルドゴール空港。
そんなこんなで遂に午前6時28分、パリ・シャルルドゴール空港第1ターミナルに着陸。
トランジット含め16時間ほどの大移動だったが、無事に到着した。
外はまだ暗かった。この時、パリの日の出は7時半ぐらいだったと思うので、まだまだ早朝である。
飛行機を降りて、信じられないくらい長い動く歩道を越えると、外国人の入国審査に辿り着く。
早朝だったからかあまり人もいなかったので、並ばずにすぐ順番がやってきた。
ここで遂に入国審査、事前に質疑応答の想定問答を頭に入れてきた!
本格的な英語の使用を前に、内心とてもワクワクしながら入国審査官の元へ向かう。
「ボンジュール」と挨拶し、パスポートを渡す。中年の女性だったが、威圧感はあるので少し怖い。
ドキドキしながら、相手の質問を待つ。
恐らく、「入国の目的は?」とか「滞在日数は?」とかが来るはずだ!
そして、遂に入国審査官の口が開く。
「Okay, Have a nice trip.」
あれ?
全く何も聞かれてないんですけど!
本当にただの一つの応答もなく、パスポートにハンコを押されて入国完了。
思っていた以上に呆気なく入国でき、ホッとする感情半分、こんなんでいいのかという気持ち半分。
入国してまずすること。
とりあえず無事入国できた!
ということで、まずは空港を軽く探索。
シャルルドゴール空港について事前にほぼ調べていなかったのだが、とりあえず円形の空港だということは知っている。
入国したら、やるべきことがとりあえず3つあった。
①現金のユーロ引き出し
これは別に空港でやらなくても良い。特に自分は、支払いはカードメインで考えていたので、とりあえず緊急用の現金として、50ユーロだけATMで下ろした。
日本円を両替しようとも考えたが、手数料的にカードのキャッシングの方が割安だと思ったので、キャッシング。
②パリ市内までの移動手段
これは悩みの種だった。
貧乏バックパッカーとしては、シャルルドゴール空港からパリ市内までの移動手段は主に2つしかない。
一つ目は、鉄道のRER B線に乗ることだ。
安価だし、鉄道なので乗りっぱなしでパリ北駅という中央駅につくことが出来る。
ただ、懸念点が一つあった。それは、移民街を通るため、観光客を狙ったスリなどが多発しているということである。
元々、パリの鉄道は治安が悪いのだが、その中でもRER B線は群を抜けて悪いともっぱらの噂であった。
正直、パリに到着するまでは、この鉄道で市内まで行こうと考えていた。
ただ、空港を探索中、黒人の恐らく違法なタクシードライバーが、女性観光客に執拗に粘着し客引きをしている場面を目撃してしまった。
ここで、日本の平和ボケした感覚を一気に捨てることに決めた私は、鉄道をやめ、もう一つの手段で行くことにした。
それが二つ目、Roissy Bus(ロワシーバス)である。
これは、最もコスパが良い移動手段だと思う。
空港とオペラ座を直通で繋いでいるバスで、3000円弱で利用できる。
ターミナル1では、外に出ると目の前に分かりやすくバス乗り場があるので、その中にある自動券売機で切符を購入できる。(もちろんカード可)
電光掲示板で何分後に来るか表示されるので、安心だ。
ということで、無事に切符を購入し、バスを待つことにした。
バス乗り場は、駅の待合室のようなガラス張りの簡素な作りだった。
ただ、この時間は人が少ない。この待合室には誰もおらず、さらに待合室の外では黒人の若者三人組が地面に座って騒いでいるのである。
既に怪しい客引きを見て警戒心が高かった自分は、待合室で待たず、ターミナルで待つことにした。
そしてやるべきことがもう一つ残っていた。それは、、、
③タバコを吸うことである。
16時間の禁煙状態で、とにかくタバコを吸いたくて仕方がない喫煙者の筆者私。
ただ、ライターはエアチャイナ搭乗のため持ってきておらず、まずはライターを手に入れる必要があった。
ターミナル内の売店を探すが、ライターらしきものは全く売っていない。日本のコンビニとも違うので売ってるわけがない。
どうしようかと悩んでいると、ちょうど外でタバコを吸っている警察官を発見!
早速話しかけてみると、快くライターの火を貸してくれた!
喫煙者同士、いつだってライターの火はお互いを繋ぐのである。
そして、最高にうまい一服を終えるとちょうどロワシーバスが到着。
乗り込もうとしていると、もう一人恐らくロワシーバスに乗る予定であろう観光客がいた。
ただ、今来たバスがロワシーバスか確証が持てずにウロウロしているようだった。
話しかけようと思っていたその時、先ほど待合室付近で付近でたむろしていた黒人三人組が、
「ロワシーバス乗りたいの?これだよ!」
とその観光客に教えていたのだった。
なんなら、切符の打刻の仕方まで教えていた。
「切符をこの機械に差し込んで。そう!良い感じ!」
なんて気の良い青年たちなんだろうか。怖いなあとか思って本当に申し訳ないと感じた。
そんなパリの雰囲気を存分に味わった空港からバスに乗り、遂にパリ市内へと目指す!
ということで、やっとパリに到着しました。
このペースで書いていると、パート100くらいまで続いちゃいそう、、、
でも、書きたいことが多いので、気ままに投稿します。
次回は、「パリに到着していきなりルーブル!モナリザは小さかった。」をお送りします。
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