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かたん*ことり

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糸にまつわるあれこれ。
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落花流水

落花流水

いつのまにか季節が動いていました。
ずっと、内へ向かうばかりで何かをアウトプットすることができないまま、夏を越えて秋の空になっていました。

いろんな人がいろんな形で、私の背中を押したり手を差し伸べてくれたりで、最近、やっと糸を触りました。

やっぱり楽しい。

なんで、ずっと織り機の前に座らなかったのだろう?

糸に触りはじめたら、やはり、色々アイデアも湧いてきて、在庫の糸はたくさんありますが、

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かろやかな美しいもの

かろやかな美しいもの

吉本ばななさんの『ミトンとふびん』を読みました。
こういう静かな短編集はとても好き。
でも、たくさんの言葉に気持ちを引っかけながらゆっくりと読み進みました。
ゆっくり味わいたくて、1日に読むのは一編ずつ。

本の中でいくつもの言葉を拾いましたが、これって私が目指していきたい、織りたいもののカタチを言葉にしたら多分こんな感じ…と、ドキドキした言葉でした。

ゆらぎ

ゆらぎ

時々、私に必要なメッセージがどこからともなく届くことがあります。
視覚化された言語なんですが、日に何度も同じワードが矢のように私に飛んでくることがあって、それは、多分、私に今必要なメッセージなんだと思うようになりました。
そんな時はその言葉をもとに、少し考えてみます。

今日、何度も飛んできた言葉は「ゆらぎ」。

昨日、自分のことではないことですが、カードを引きました。
その時に現れたカードは、F

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ともしび

ともしび

最後に織り機を触ったのが3月末で、4月は義母の容態が日ごとに悪くなっていって、いろんなことが初めての体験で怒涛の日々でした。
5月に義母を自宅で看取ってから、ずっと悲しみに暮れていたわけではないけれど、なんだか何かを作る気持ちにならなくて、納骨がすんだら…夏至を迎えたら…織りに向かおうと、思っては月日ばかりが過ぎてしまいました。

友達からは、人をひとり見送るのってエネルギー使うんだよ…と、いって

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ファーデン

ファーデン

運命の人…なんじゃないかな?
って思う人の顔を時々思い浮かべます。

今はなかなか簡単に会えないけれど、会えないからこそ、時々、心の奥でその人にシグナルを送ってみたり。

運命の人と言っても、愛とか恋とかの話ではなくて、でも、大きな意味で言ったら愛なんだけど、私の人生の流れのなかのバス停みたいな場所で何かを私に手渡してくれた人たち。

その時はわからなかったけど、今思えば大事なバス停で出会ってきた

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満月

満月

2020年最後の満月が12月30日でした。

満月には願い事をするといいらしく、この時の満月はパワーのある満月と聞き私は日記に記したことがいくつかあります。

読み返してみると、年末だったこともあって、主に2021年はどんな風になりたいかを書いていたのですが、その中に

「さをり織りの織り機を買います。紡ぎ車も買います。習うだけでなく、自分でも研究したり、考えたりして手織りを深めていきます。」

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バランス

バランス

どうもひとつの事に集中できなくて、複数の本を並行して読んだり、2枚の絵を並行して描いたり、刺繍をするときもずっと複数の図案を並行して刺していました。

興味があちこちに向いてしまうからなのですが、大人になって、それが私の自分自身のバランスの取り方なんだとやっと気がつきました。

ひとつの事に集中するよりも、愛を分散させる方が自分が穏やかでいられて、物事もスムーズに進むのです。きっとこれが自分なりの

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太文字

太文字

話しかけられている言葉が、大きな太文字で映像として見えた事ってありますか?

私は一度あって、その感覚は一度しかないのですが、ちょっと雷に撃たれたような衝撃でした。

これまた、手織りに関する話なのですが、私が手伝っている美術館の仕事で知り合った染織の先生との間で起きた事です。

その先生は静かで穏やかな感じの女性で、何年か顔を合わせていたのですがプライベートの話はしたことがないままでした。
何年

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message

message

去年の8月の終わりに電車で数駅離れた街まで、レコードを買いに出かけました。

そこで、私は新たな出会いをしました。

手織りと一口に言っても、織り機の違い、技法の違い、考え方の違いなどがあります。

私が最初に習いに行った手織り教室は卓上の織り機を使って、どちらかというと最初にデザインをきっちりと考えてきっちりと織るような技法を教えてもらっていました。

よく見かけたり、耳にしたりする他の手織りに

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糸に導かれて

糸に導かれて

7年ぐらい前から手織りを習いに行っています。
きっかけは忘れてしまったんですが、手織りをやってみたい!と思って通えそうな教室を探しました。
そして、いくつか候補を決めたころの話です。

私は普段は遺跡の調査資料を作る仕事の手伝いをしているのですが、それと並行して年に2つの展覧会の手伝いもしています。
(去年、今年とその公募展は中止になってしまいましたが…)

公募展の手伝いなので、搬入搬出の受付、

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針と糸

針と糸

自粛生活中に数年ぶりにクロスステッチをしたら楽しくてしばらく止まらなくなっていましたが、最近、急にこぎん刺しをやりたくなって、少し練習していました。

知りたくなると、あれこれ知りたくなるので、
こぎん刺しに関する本を先月はたくさん買いました。
糸にまつわるあれこれは、やっぱりとても好きです。
あれこれ手を広げていて、わたしは一体どこへ向かっていくのだろう?という感じですが、いつか色んなことがひと

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Alinea

Alinea

毎日、新しい朝が来て
毎日、新しい私に…
たぶん、なっているのだと思うのだけれど、
生まれた日に新しい一年の始まりを宇宙からもらうと、なんとなくいつもとは違う新鮮な気持ちになるような気がします。細胞レベルで。笑

新しい私に新しいポーチを買いました。
ターコイズブルーのポーチ。
大好きな手織りの作家さんのもので、作っているものも綴っている言葉も、作品に込めた想いもいつもとても素敵で、私はそっとその

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LOVE

LOVE

きっかけとか巡り合わせとかって、不思議だなぁと思うことがありますが、そういうのってずいぶん時間が経ってから、あれはもしかしてそういう事だったのかもしれないなぁ…と、気づくものですよね。

家にいる生活になって、再びくる日もくる日も針と糸を手に刺繍をしていますが、そもそも刺繍を始めたのは15〜16年前です。

長男が小学生になり、次男も3歳になり、少し子育ての余裕が出てきたことと、偶然、ネットで海外

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Love is little

Love is little

自分が過去に選んだチャートを眺めると、アルファベットサンプラーとか、聖書の言葉とかがわりと多くて、文字をステッチするのが好きなんだなぁと思います。

普段の生活の中で見る文字のフォントもなんとなく気になる存在です。

クロスステッチの場合、リネンの目を拾って正方形の中に✖️を刺していくものなので、文字のデザインには限りがありますが、このチャートの文字はとても好みでした。

Love is litt

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