かすみを食べて生きる

40代で脳梗塞を発症。 ワレンベルグ症候群と呼ばれる脳梗塞となり、嚥下障害等の後遺症が…

かすみを食べて生きる

40代で脳梗塞を発症。 ワレンベルグ症候群と呼ばれる脳梗塞となり、嚥下障害等の後遺症が残る。 嚥下が全くできなくなった私が「食べること」を取り戻すまで。 約3カ月の入院生活で心が動いたことなどを日記形式で記録します。

最近の記事

  • 固定された記事

【かすみを食べて生きる 序文と目次】ワレンベルグ症候群による嚥下障害のリハビリなどの記録

この記録についてもう1ヶ月近く何も食べていない。 その割には比較的穏やかに過ごしている。 うそ。 世の中のグルメ情報を片手で焼き払えると思えるほどにはおなかがすいている。 いつか悟りをひらいて仙人になり、かすみを食べて生きていきたいと思ってたけど、まだまだその域にはなれそうにない。 1ヶ月前に脳梗塞をやった。 幸い命に別状はなく大きな麻痺もなかったが、見た目にはわかりにくい地味で困った症状がいくつか残った。 その一つが嚥下障害。 物を飲み込む時のどが「ごっくん」となる

    • かすみを食べて生きる58:甘々ドロドロ無限地獄

      脳梗塞 発症1か月と25日目:リハビリ病院2か月目⑤ ・食事:脳梗塞(ワレンベルグ症候群)の後遺症のため、嚥下ができなくなり訓練中。食事はミキサー食(朝・昼食)と鼻からの経管栄養。食事以外の時間は一口にスプーン半分の量の水分であれば飲んでもよい。 ・状態:歩けるようになってきた。終日、館内フリー歩行自立。階段は少し足元が安定せず、怖い。 これまで昼ごはんのみだった口からの食事。 今日から朝ごはんが始まる! これまでの記録はこちら『かすみを食べて生きる 序文と目次』 <発症

      • かすみを食べて生きる57:jazzyなランチタイム

        脳梗塞 発症1か月と24日目:リハビリ病院2か月目④ ・食事:脳梗塞(ワレンベルグ症候群)の後遺症のため、嚥下ができなくなり訓練中。食事はミキサー食(昼食のみ)と鼻からの経管栄養。食事以外の時間は水分であれば一口スプーン半分程度の量を守って飲んでもよい。 ・状態:歩けるようになってきた。終日、館内フリー歩行自立。 昨日の昼食中近くの患者さんが嘔吐する音を聞いてしまい、嚥下訓練中にもかかわらず、食べ物を飲みこめなくなってしまった。 次の食事のタイミングまで引きずると、機能的に

        • かすみを食べて生きる56:病棟の中心で絶叫する

          脳梗塞 発症1か月と23日目:リハビリ病院2か月目③ ・食事:脳梗塞(ワレンベルグ症候群)の後遺症のため、嚥下ができなくなり訓練中。食事はミキサー食(昼食のみ)と鼻からの経管栄養。食事以外の時間はスプーン半分の水分を一度に10口まで飲んでよい。 ・状態:歩けるようになってきた。終日、館内フリー歩行自立。 入院中ここまでもいくつかの事件があったが、この日は最大のピンチだった。 ※以下の文章には嘔吐の表現があります。苦手な方はご注意ください。 これまでの記録はこちら『かすみを

        • 固定された記事

        【かすみを食べて生きる 序文と目次】ワレンベルグ症候群による嚥下障害のリハビリなどの記録

          かすみを食べて生きる55:こんなとこにいるはずもないのに

          脳梗塞 発症1か月と22日目:リハビリ病院2か月目② ・食事:脳梗塞(ワレンベルグ症候群)の後遺症のため、嚥下ができなくなり訓練中。食事はミキサー食(昼食のみ)と鼻からの経管栄養。食事以外の時間はスプーン半分の水分を一度に10口まで飲んでよい。 ・状態:歩けるようになってきた。終日、館内フリー歩行自立。 いつでも捜してしまう、どっかに君の笑顔を。 これまでの記録はこちら『かすみを食べて生きる 序文と目次』 <発症1か月と21日目:リハビリ病院2か月目① 発症1か月と23日

          かすみを食べて生きる55:こんなとこにいるはずもないのに

          かすみを食べて生きる54:ガリガリ君に挑む者たち

          脳梗塞 発症1か月と21日目:リハビリ病院2か月目① ・食事:脳梗塞(ワレンベルグ症候群)の後遺症のため、嚥下ができなくなり訓練中。食事はミキサー食(昼食のみ)と鼻からの経管栄養。食事以外の時間はスプーン半分の水分を一度に10口まで飲んでよい。 ・状態:歩けるようになってきた。終日、館内フリー歩行自立。階段は上り下りで少しめまいがする。 氷菓子を口に含むことを許されている私は、1か月近くガリガリ君を買い続け、当たりを狙っている。 それに参戦するものたちが現れた。 これまで

          かすみを食べて生きる54:ガリガリ君に挑む者たち

          かすみを食べて生きる53:居残り給食でも褒められる

          脳梗塞 発症1か月と20日目:リハビリ病院30日目 ・食事:脳梗塞(ワレンベルグ症候群)の後遺症のため、嚥下ができなくなり訓練中。食事はミキサー食(昼食のみ)と鼻からの経管栄養。食事以外の時間はスプーン半分の水分を一度に10口まで飲んでよい。 ・状態:歩けるようになってきた。終日、館内フリー歩行自立。階段は上り下りで少しめまいがする。 子どもの頃は食べるのが遅くて、給食はよく居残り組だった。 30年以上を経て、私はまた居残りで給食を食べている。 これまでの記録はこちら『か

          かすみを食べて生きる53:居残り給食でも褒められる

          かすみを食べて生きる52:しびれしびれ京に上れ

          脳梗塞 発症1か月と19日目:リハビリ病院29日目 ・食事:脳梗塞(ワレンベルグ症候群)の後遺症のため、嚥下ができなくなり訓練中。食事はミキサー食(昼食のみ)と鼻からの経管栄養。食事以外の時間はスプーン半分の水分を一度に10口まで飲んでよい。 ・状態:歩けるようになってきた。終日、館内フリー歩行自立。階段は上り下りで少しめまいがする。 後遺症のしびれや感覚異常は日々変化する。 やるとしびれが強くなる事もある。 これまでの記録はこちら『かすみを食べて生きる 序文と目次』 <

          かすみを食べて生きる52:しびれしびれ京に上れ

          かすみを食べて生きる51:カルテの記録「寿司が食べたい」

          脳梗塞 発症1か月と18日目:リハビリ病院28日目 ・食事:脳梗塞(ワレンベルグ症候群)の後遺症のため、嚥下ができなくなり訓練中。食事はミキサー食(昼食のみ)と鼻からの経管栄養。食事以外の時間はスプーン半分の水分を一度に10口まで飲んでよい。 ・状態:歩けるようになってきた。終日、館内フリー歩行自立。階段は上り下りで少しめまいがする。 リハビリ医の先生、意外と見てくれてた。 これまでの記録はこちら『かすみを食べて生きる 序文と目次』 <発症1か月と17日目:リハビリ病院1

          かすみを食べて生きる51:カルテの記録「寿司が食べたい」

          かすみを食べて生きる50:スケボーに乗ってウクレレを弾きたい

          脳梗塞 発症1か月と17日目:リハビリ病院27日目 ・食事:脳梗塞(ワレンベルグ症候群)の後遺症のため、嚥下ができなくなり訓練中。食事はミキサー食(昼食のみ)と鼻からの経管栄養。食事以外の時間はスプーン半分の水分を一度に10口まで飲んでよい。 ・状態:歩けるようになってきた。終日、館内フリー歩行自立。階段は上り下りで少しめまいがする。 知らない歌を知るとうれしくなる。 これまでの記録はこちら『かすみを食べて生きる 序文と目次』 <発症1か月と16日目:リハビリ病院1か月目

          かすみを食べて生きる50:スケボーに乗ってウクレレを弾きたい

          かすみを食べて生きる49:午前8時のヘビーな女子会

          脳梗塞 発症1か月と16日目:リハビリ病院26日目 ・食事:脳梗塞(ワレンベルグ症候群)の後遺症のため、嚥下ができなくなり訓練中。食事はミキサー食(昼食のみ)と鼻からの経管栄養。食事以外の時間はスプーン半分の水分を一度に10口まで飲んでよい。 ・状態:歩けるようになってきた。終日、館内フリー歩行自立。階段は上り下りで少しめまいがする。 思いがけず、女子会が開催された。 これまでの記録はこちら『かすみを食べて生きる 序文と目次』 <発症1か月と15日目:リハビリ病院1か月目

          かすみを食べて生きる49:午前8時のヘビーな女子会

          かすみを食べて生きる48:外は刺激が多すぎる

          脳梗塞 発症1か月と15日目:リハビリ病院25日目 ・食事:脳梗塞(ワレンベルグ症候群)の後遺症のため、嚥下ができなくなり訓練中。食事はミキサー食(昼食のみ)と鼻からの経管栄養。食事以外の時間はスプーンの半分程度の水分を一度に10口まで飲むことが許されている。首を左に向けると飲みこみやすい。 ・状態:歩けるようになってきた。終日、館内フリー歩行自立。階段は上り下りで少しめまいがする。 久しぶりに病院の外に出た! これまでのお話はこちら『かすみを食べて生きる 序文と目次』

          かすみを食べて生きる48:外は刺激が多すぎる

          【かすみを食べて生きる 47 リハビリ病院1か月目㉔】ワレンベルグ症候群による嚥下障害のリハビリなどの記録

          脳梗塞 発症1か月と14日目:リハビリ病院24日目 ・食事:脳梗塞の後遺症で嚥下ができなくなり訓練中。食事はミキサー食(昼食のみ)と鼻からの経管栄養を併用。食事以外の時間はスプーンの半分程度の水分を一度に10口まで飲むことが許されている。 ・状態:歩けるようになってきた。終日、館内フリー歩行自立。階段は上り下りでめまいがする。 ・嚥下:嚥下訓練中。首を左に向ければ1~2mlの水を飲み込める。 食事をすることが一番のリハビリとなってきたが、理学療法でもさらなるアプローチが入っ

          【かすみを食べて生きる 47 リハビリ病院1か月目㉔】ワレンベルグ症候群による嚥下障害のリハビリなどの記録

          【かすみを食べて生きる 46 リハビリ病院1か月目㉓】ワレンベルグ症候群による嚥下障害のリハビリなどの記録

          脳梗塞 発症1か月と13日目:リハビリ病院23日目 ・食事:脳梗塞の後遺症で嚥下ができなくなり訓練中。食事はミキサー食(昼食のみ)と鼻からの経管栄養を併用。食事以外の時間はスプーンの半分程度の水分を一度に10口まで飲むことが許されている。 ・状態:歩けるようになってきた。終日、館内フリー歩行自立。階段は上り下りでめまいがする。 ・嚥下:嚥下訓練中。首を左に向ければ1~2mlの水を飲み込める。 口からの食事2日目。経鼻栄養は毎日同じだけど、口から食べる食事は毎日違う。それだけ

          【かすみを食べて生きる 46 リハビリ病院1か月目㉓】ワレンベルグ症候群による嚥下障害のリハビリなどの記録

          【かすみを食べて生きる 45 リハビリ病院1か月目㉒】ワレンベルグ症候群による嚥下障害のリハビリなどの記録

          脳梗塞 発症1か月と12日目:リハビリ病院22日目 ・食事:脳梗塞の後遺症で嚥下ができなくなり訓練中。食事はミキサー食(昼食のみ)と鼻からの経管栄養を併用。食事以外の時間はスプーンの半分程度の水分を一度に10口まで飲むことが許されている。 ・状態:歩けるようになってきた。終日、館内フリー歩行自立。階段は上り下りでめまいがする。 ・嚥下:嚥下訓練中。首を左に向ければ1~2mlの水を飲み込める。 食事訓練初日!久々の口から食べるごはん! これまでのお話はこちら『かすみを食べて

          【かすみを食べて生きる 45 リハビリ病院1か月目㉒】ワレンベルグ症候群による嚥下障害のリハビリなどの記録

          【かすみを食べて生きる 44 リハビリ病院1か月目㉑】ワレンベルグ症候群による嚥下障害のリハビリなどの記録

          脳梗塞 発症1か月と11日目:リハビリ病院21日目 ・食事:嚥下訓練中のため、食事は鼻からの経管栄養。水分はスプーンの半分程度を一度に10口まで飲むことが許されている。 ・状態:歩けるようになってきた。終日、館内フリー歩行自立。階段は上り下りでめまいがする。 ・嚥下:嚥下訓練中。首を左に向ければ1~2mlの水を飲み込める。 食事訓練をかけた嚥下造影検査、当日。 コンディションは残念ながら最悪だった。 これまでのお話はこちら『かすみを食べて生きる 序文と目次』 <発症1か

          【かすみを食べて生きる 44 リハビリ病院1か月目㉑】ワレンベルグ症候群による嚥下障害のリハビリなどの記録