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「Dジェネシス ダンジョンが出来て3年  01」感想・ネタバレ

どんな本?

Dジェネシス ダンジョンが出来て3年』は、之貫紀 氏による日本のライトノベル。
この物語は、世界各地に「ダンジョン」が出現してから3年後の世界を描いている。

主人公の芳村は、元々は社畜として働いていたが、ある偶然からダンジョン探索者の世界ランキング1位になる。
彼は退職し、ダンジョンに潜ることを決意するが、手に入れた未知のスキルに振り回され、ダンジョン攻略の最前線に関わることになる。

この作品は、投稿小説サイト「小説家になろう」で2019年6月1日から投稿が開始され、その後KADOKAWAのエンターブレインレーベルより2020年2月から刊行されている。
また、『月刊コンプエース』で平未夜 氏の作画により漫画化され、連載が開始されている。

読んだ本のタイトル

Dジェネシス ダンジョンが出来て3年01
著者:之貫紀
イラスト:ttl

あらすじ・内容

これぞインテリ式ダンジョン攻略!!!

ダンジョンができて3年。ダンジョン攻略が当たり前になった世界で、
社畜として生活していた芳村が、不意に訪れた不幸?な偶然で世界ランキング1位にランクイン!
のんびり生活に憧れて退職し、ダンジョンに潜ることにはしたものの、
手に入れてしまった未知のスキルに振り回されて、ダンジョン攻略最前線にかかわることに。スローライフの明日はどっちだ――!?

Dジェネシス ダンジョンが出来て3年 01

備忘録

「Dジェネシス ダンジョンができて3年 1」の物語は、3年前にネバダ州のグルーム・レイクで起こった巨大加速器の実験から始まる。

この実験は余剰次元の確認を目的とし、予期せぬ事態によりマイクロブラックホールが消滅せず、異形の生命体が出現する。
これにより、地下150mに「ザ・リング」と呼ばれるダンジョンが形成された。

物語は、3年後の現在となりネバダ州の政府研究所に移る。

所長アーロン=エインズワースは、ロシアのオビ川流域で発見された「異界言語理解」スキルオーブに関する情報を受け取った。
このオーブは鉱夫イグナート=セヴェルニーによって使われ、ダンジョンの碑文が部分的に翻訳される。

碑文からはダンジョンが異世界への通路であることが示唆されるが、検証が出来ないため真実かどうかは不明である。

東京では、主人公の芳村が車の事故でゴブリンを倒し、偶然ダンジョンカードを入手する。

その後、東京に現れた深深度ダンジョンが芳村が鉄筋を落としたせいで、1時間で消滅する異常事態が発生し、日本ダンジョン協会(JDA)で確認と対応が話し合われていた。

芳村はダンジョンを潰して手に入れたスキルオーブ「メイキング / 0074」を使い、自身のステータスを数値化して強化する能力を発見する。

彼はこのスキルを活用し、人間の能力を数値化し強化することを探求する。

一方、JDAは突如現れたこのスキルを監視対象に掲載し、科学的研究や商品開発への応用を模索する。

芳村と後輩の三好はダンジョン探索のライセンスを取得し、装備の選択や計画を立てる。

そして、木曜日に初めてのダンジョン探索を行い、マキロンのスプレーで他の探索者が見向きもしないスライムを簡単に討伐する方法を確立。
それを立証した後に、ラーメンを食べながら探索の目標や期待について話し合う。

ある程度、目処が立った芳村は会社でのストレスから辞職を考えるが、上司に引き留められるが辞表を提出。

その後、彼は代々木ダンジョンでスライムを狩り、スキル「メイキング」を使い経験値(SP)を数値化し記録する。
彼はスライムを100匹倒すことでスキルオーブ「保管庫」という新しいスキルを手に入れる。

そのスキルはオーブを長時間保存する事が可能で、このスキルを使ってスキルオーブのオークション販売を立案し実行。

芳村と会社を辞めた三好は「Dパワーズ」というパーティを結成し、スキルオーブの販売サイトを立ち上げる。

彼らはオーブのオークションを開始し、約90億円以上の利益を得る。この成功により、彼らは二世帯住宅を購入し、新しい生活を始める。

しかし、彼らの活動は国際的な注目を集め、米軍のダンジョン探索チーム「サイモンチーム」が日本に来る。彼らは代々木ダンジョンへの訪問を計画し、オーブを入手しようとする。

芳村と三好はJDAのビルで防衛省とオーブの取引を行い、7億6千万円以上の利益を確保。彼らはJDAの斎賀課長と会議を行い、オーブの取引について話し合う。会議の結果、彼らはオーブをJDAに預けることに合意し、その基に取引を行うことになる。

物語は、芳村と三好が新たなビジネスとダンジョン探索を通じて成長し、国際的な舞台で活動する様子を描く。彼らはダンジョン探索の技術や知識を活用し、国際的な取引に成功する。また、アーメッド氏の娘アーシャの治療とその後の回復に焦点を当て、スキルオーブの効果と限界について考察する。

芳村と三好は新しい事務所に引っ越し、北欧風の内装で整える。鳴瀬が訪れ、引っ越し祝いを持ってきて、「異界言語理解」スキルオーブの探索を依頼する。彼らは代々木ダンジョンで探索を行い、サイモンチームや自衛隊の君津伊織と交流する。

事務所で、芳村と三好は「収納庫」と「超回復」スキルについて実験と議論を行う。特に「超回復」オーブの高い落札価格に驚く。その後、アーメッドの娘アーシャを代々木ダンジョンに連れて行き、「超回復」オーブを使って治療する。アーシャは完全に回復し、彼女のダンジョンカードに「超回復」が一度限りの使用であることが示される。

アーメッド氏の娘アーシャの身体的変化が話題になり、「魔法使いに会った」という噂が広がる。しかし、その真相は不明のままで、ダンジョンでの「超回復」オーブの落札が関連しているとの推測がなされる。

文書は、芳村と三好が新しい生活に慣れ、ダンジョン探索やスキルオーブの探索に熱中する様子を描く。また、アーメッド氏の娘アーシャの治療とその後の回復に焦点を当て、スキルオーブの効果と限界について考察する。

感想

「Dジェネシス ダンジョンができて3年 1」は、異次元実験から生まれたダンジョンを舞台に、普通のサラリーマン芳村がダンジョンカードを手に入れ、スキルオーブ「メイキング」を獲得するまでの奇妙な経緯を描いている。偶然の連続でダンジョン探索者になる決意をした彼の物語は、現代社会とダンジョンが融合したIF世界を面白おかしく映し出す。

この作品は、巷に溢れるなろう系ファンタジーと一線を画する。

特に目を引くのは、科学的検証を交えた物語の展開で。
ダンジョンの「魔法」的な特性を科学的アプローチで解析する過程が、理系の読者には特に魅力的に映るだろうと思う。

主人公の芳村と後輩の三好がダンジョン探索者としての道を歩む様子は、世界観の深掘りと共に今後の展開に期待を抱かせてくれる。

彼らがコツコツと検証を重ねる過程が、物語にリアリティを加えている。ダンジョンと現代社会の融合が生み出していた。

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